動物は肉体的欲求が満たされれば、それで満足します。 私たちは動物がそれ以外のものを期待したり、必要としていると信じる理由を見いだすことはできません。 人間の歴史は何度も何度も、物質は人間に必要であることを証明していますが、物質はけっして人間を満足させませんでした。 人間の心には物質界を越えたところに、心を養い満たす霊的食物を得ようとする絶えざる要求があります。 ですから、すべての人が宗教を求めているのです。 神はこのことをご自身の民に荒野で示され、イエスもサタンに対する答えとして、このことばをくり返しておられます。 「人はパンだけで生きるのでなく、神の口から出る一つ一つのことばによる」(申命八・三、マタイ四・四、ルカ四・四)。 神なしには、人間は霊的に死んだ者であり、その魂は飢えています。神がともにおられれば、その人は霊的に生きており、魂は満足しています。
ポールB.スミス著 山口昇訳 日ごとの福音より