善を求めよ、悪を求めるな。アモス書5章14節
なにを求めて生きるかが大切なことであります。
つまずいたっていいのです。
失敗したっていいのです。
求めるものの高さによって、
その人間の人格は形成されるのです。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
善を求めよ、悪を求めるな。アモス書5章14節
なにを求めて生きるかが大切なことであります。
つまずいたっていいのです。
失敗したっていいのです。
求めるものの高さによって、
その人間の人格は形成されるのです。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
心の苦しみは心みずからが知る、
その喜びには他人はあずからない。箴言14章10節
精神的な苦しみは自分だけのものです。
どこにも持っていけない悩みが人生にはあります。
しかしまた、その苦悩を負い通したものだけに与えられる「よろこび」があるのです。
苦しみと喜びは切り離せません。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
足で急ぐ者は道に迷う。箴言19章2節
人は大事に直面して逸るのであります。
一刻も早く突破しようとして。
そして道に迷ってしまいます。
大事な場面であればあるほど、ゆっくりと、あるときは立ちどまり、
神に祈り、問いながら一足一足踏み出して行かなければなりません。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時があり、伝道の書3章4節
生きていれば泣くしかない時があります。しかし、また笑う時もあります。
悲しみにとざされる日がありますが、踊りたくなる日もあります。
悲しみがどんなに深くても、それを絶対化してはならないというのです。
喜びがどんなに大きくても、それがすべてだと考えてはならないのです。
喜びも悲しみもともに生き抜いて、はじめて、より深い人生の(神の)真実を知ることになるのです。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
わたしは神のもろもろのわざを見たが、人の日の下におこなわれるわざを窮めることはできない。伝道の書8章17節
「あきらめる」ということばは、事柄を「明らかにする」という意味から由来しています。
事柄が明らかになる――――つまりすべてがわかったとき人は「諦める」しかない、ということでしょう。
しょせん世の中はこういうものだ、と。
しかし、聖書はいうのです。わかったと思ってはならないと。
神の知恵はわたしたちの知恵のわくをはるかにこえて深いことをみとめなければなりません。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
インマヌエル――――神われらと共にいます。マタイによる福音書1章23節
「神」われらとともにいます。
わたしたちが神のもとに登るのではありません。
神がわたしたちのところにくだられたのであります。
神の愛はわたしたちに向けて身をかがめるものであります。
愛は他者に向けて身をかがめるものであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
わたしのしていることは、今あなたにはわからないが、あとでわかるようになるだろう。ヨハネによる福音書13章7節
キリストのみわざは、すこしずつわかるのであります。
信じて生きてゆく中でしだいに深くわかってくる。
いまわからないことを嘆いてはなりません。
神のみ旨はいちどには受取り切れない程に深いものだからであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
そのすべての日はただ憂いのみであって、そのわざは苦しく、その心は夜の間も休まることがない。伝道の書2章23節
心配といえばなにもかも心配であります。
考えれば考えるほど憂いは増すだけであります。
眠っているときにも不安は募ります。
もしこのひとつの信仰がなれれば。
「主はその愛する者に、眠っている時にも、なくてならぬものを与えられる」(詩篇127篇2節)
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
いっさいのことを、愛をもって行いなさい。コリント人への第一の手紙16章14節
パリバリやればいい、とか効率よくやればいいとかいうのではありません。
結果が出ればいい、というのでもない。
すべての行為が愛において行われることが大切だというのです。
愛において行われる行為は、たとえ失敗したとしても、神の国の道を、きっと開いているのです。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
人の語るすべての事に心をとめてはならない。伝道の書7章21節
人の語るすべての事に神経をいら立ててはならない。というのであります。
どんなに気を使っても、すべての人の気に入るようには決してなれないのであります。
人の批評がどうあれ、ゆずれない自分の生き方をもたなければなりません。
「からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな」(マタイによる福音書10章28節)
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
人の語るすべての事に心をとめてはならない。
・・・・あなたもまた、しばしば他人をのろったのを自分の心に知っているからである。伝道の書7章20、22節
(自分について)人の語る事(どこかで小耳にはさんだとして)に心を留めてはならない、というのです。
気分を悪くすること必定です。大抵は悪口だからです。――――それは自分の事を考えればよくわかる、というのです。
非難したり、けなしたりしていることが圧倒的に多い。他を思いやることばをもつことはなんとむつかしいことでしょう。
かげで人をほめる――――それができれば最高です。
交わりはかくれた処からこそ始まるのであります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
金銭に執着しない生活をしなさい。ヘブライ人への手紙13章5節
金銭は決して悪いものではありません。
金銭に執着すると足を取られるのです。
金銭にはいつでも献げるべき部分が確保されていなければなりません。神と人に。
献げられない金銭が人の魂を蝕むのです。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より
怒りをおそくする者は大いなる悟りがあり、箴言14章29節
育てるためには待たなければなりません。
忍耐なしになにも育てることはできません。
同様に、忍耐して待ってはじめてあらわれてくるもの、それが神の真理であります。
小島誠志著 「愛に根ざして生きる・聖句断想2」より