北村尚志のブログ

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マイピアノの歴史

2008年07月14日 | 尚志の楽器の部屋

初めて手に入れたピアノは17歳の時姉が買ってくれたもの、しかし2年後、大学で一人暮らしのアパートには持って行けない。

そこでエレピを購入することになった。これは現在のようにサンプリング音源のピアノではなく、鍵盤からハンマーで叩かれた音叉の音をマイクで拾うタイプのもの、電子ピアノではなく電気ピアノと呼ばれていた。当時の電子ピアノはまだ使い物にならなかった。

音がビンテージローズに似ていてコロムビアの製品だったので、コロムビア・ローズと呼んでかわいがった。

そのあとヤマハDX-7というシンセをピアノ代りに使った。

でもすぐ鍵盤数が足りず、当時高値の華だったCP-70(当時八神純子などがテレビなどでも弾いていたやつ)というピアノを中古で買った。

このヤマハCP-70はの音は最高に満足したけれど、重量が130kgもあった。

二階にあった僕の部屋からこのピアノを降ろすのは大変だった。窓枠を外し、布団にくるめて降ろした。そして上げた。(ピアノ運搬を父に手伝ってもらったことがいい思い出だ)  運んで組み立てるだけでぐったり疲れる。「これではライブにならない!」と悟った。

時代は80年代後半になっていた。使い物になるデジタルピアノが普及し始めていた。そこで買ったのがヤマハPf2000、近未来的なデザインだった。

90年代になって、音はそこそこでももっと軽いものがいいと思った。次に買ったのはパナソニックのピアノ。 これはボディが軽く、赤いオシャレなもので、しばらく使った。でも音色が限られていたので、カーツウェルのピアノ音源を使った。

やっぱりもっと高性能なエレピが欲しくなり、KORG SG-PROXを買った。ハードケースにいれて運ぶとプロっぽくてカッコいいと思った。

ここ近年ギターを弾くことが多くなり、やっぱりもう少しコンパクトなピアノがいいとヤマハP-80を買った。 そして今もこれを使っている。

昔の製品と比べると「軽い」「音がいい」「安い」。今や5万円くらいでそれなりに満足するピアノに出会える。

振り返ると技術の進歩を思わずにいられない。

17歳で弾き始めたとはいえ、もう30年。 そして出会って別れたピアノたちもこの数・・・。

思えばひたすら楽器代の支払いの日々だった。その時間やエネルギーをピアノの練習に当てればよかったと後悔している。・・・・・楽器評論家じゃないんだから

・・・・・・・・いや ある意味 楽器評論家なのかもしれない。

 

 

 

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4 コメント

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すごい☆ (kaorun)
2008-07-14 21:21:48
その時代、その時代を支えてきたシンセをしっかりと使用されてきたんですね!流石です☆
ほんとに今のシンセは良い音する物が多いですよね。
もう少し後に買えばよかった…
と、何度も思いました(苦笑)
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Unknown (なお)
2008-07-15 09:07:01
思えばいろいろと買ったものです。
しかしこれはピアノ編です。
 シンセ編はまだまだありますよ。
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KP-608 (k.toshiya)
2012-10-08 12:31:03
あれっ@@
尚志さん、、、KP608買いませんでした??

僕は高校の時、ケントでバイトして、
KP608を買いました^^
初めてかったピアノでした^^
まだ、家にあるんです^^
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としやへ ()
2012-10-08 13:40:54
KPはカワイの打弦式縦型ピアノだよね。
JUNにあっちゃけど僕は買ってません。
今も家にあるなんて凄い!
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