「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2024MLB>打率より出塁率が重要で、出塁率よりOPSが重要

2024-07-30 18:42:20 | MBL & プロ野球

やはり日本の野球を見ていると打率偏重の弊害が見えます。

プロ野球の打撃成績を見ると「貧打ぶり」に泣きたい気持ちになります。
そうなった理由は、なぜか❓

これは、はっきりしていてイチローを偉大なバッターと誤解しているからです。日本でプレーしていた時のイチローとメジャーでのイチローは、別物です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%AD%E3%83%BC
日本では、出塁率とOPSが高いことが分かると思います。
イチローがブレイクした後は、出塁率は高いレベルで「.400」を超えています。非常に高い出塁率です。
OPSは「.900」を超えています。飛びぬけて良くはありませんが「A評価」を超えています。

メジャーに行ったら、どうなったか❓
出塁率で「.400」を超えたのは1回しかありません。
OPSでは、「A評価」はゼロです。「B評価」が3回だけです。
日本では出塁率が高くチームの勝利への貢献度が抜群に高かったと評価できます。
メジャーに行ったら出塁率が大きく低下し、OPSは「C評価=良い」程度の選手になってしまいました。
必要度で言うと日本ではチームに絶対に必要な選手でした。
メジャーでは、居たほうがいいけれど居なくても構わない選手に評価が落ちてしまいました。

つまり、安打数ばかりに拘るから全ての面で勝利への貢献度の低い選手になってしまいました。そうやって個人記録を積み上げても、大した意味はないでしょう❓
イチローの安打数の多さは、イチロー個人には意味があるかもしれませんが、所属チームにとっては大した意味がありません。
イチローの持ち味であった打率すら大幅に低下しています。
出塁率で見たら「並以下」です。OPSでも「並」程度。
膨大に積み上げた安打数とは全然違うでしょう❓

チームの勝利と関係の薄い自分だけのヒットを打つことに汲々としていた姿が見えてきます。
チームの勝利の観点から見ると「並」程度の選手でしかありません。

イチローが偉大な選手だと評価して、手本にすれば「並」程度の選手しか出てこないことになります。
イチローほどのゴロ・ヒットを打つ技術を持つ選手はめったにいないと思いますから、「並」の下の選手ばかり出てくることになります。

これが今の日本のプロ野球界の打者の姿です。
イチローが良い・と思うからこうなります。
イチローはダメ!と思えば、違う方向を目指すと思います。
松井秀喜を目指すとどうなりますか❓王貞治を目指すとどうなりますか❓落合博満を目指すとどうなりますか❓

打者としての評価が低いイチローを目指せば、レベルの低い選手しか出てきません。
打者として評価の高い松井秀喜・王貞治・落合博満を目指せば、当然レベルの高い選手が出てきます。

ゴロ・ヒットと打率偏重の間違った考え方が、今のプロ野球のレベル低下の原因です。

打率評価を出塁率評価に変えれば、もっと出塁率は高くなるはずです。ランナーが塁上にいる回数が増えれば、チームの得点確率も高くなります。
OPSを重視すれば、当然長打力が必要になります。
得点確率は、更に高まります。
これが、『セイバーメトリクス』の考え方の打撃部門の中の重要な部分です。

『セイバーメトリクスの概念』
https://note.com/cdragons_758/n/n0635f59af5a4
『セイバーメトリクス』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%82%B9

手本にはならないイチローを手本にし、もう古い指標である打率重視の考え方をしているから、プロ野球の打者のレベルが低下し続けています。

打率<出塁率<OPS

この順番に評価基準を変え年棒に反映させるだけで、選手の目指す方向は今とは逆になると思います。

実際に阪神が去年、こうしました。
もっと単純に四球を増やすよう指示し、それを年棒評価の項目に加えました。岡田監督の指示です。
その効果は、各選手の出塁率の向上に現れました。結果としてOPSもランキング上位に入る選手が多かったです。
それがリーグ優勝とシリーズ優勝につながりました。
今年は阪神の選手たちは、それを忘れたみたいで元の阪神に戻ってしまったのはご愛敬です。

岡田監督は、はっきりと・・・
『打率<出塁率<OPS』
このように基準を示して徹底するべきでした。
岡田監督自身もここまで明確に認識していないのかもしれません。
せっかく、去年上手く行ったのに意識付けが足りなかったために元に戻ってしまったという惜しい話です。

日本の野球界の監督・コーチ・選手・関係者の全てが『セイバーメトリクスの概念』を知り勉強するべきでしょう。

昔ながらの経験的で感覚的な野球をやっているから、どんどん技術的な部分でも基本的な考え方の部分でも、メジャーと比較して遅れていきます。

その流れで研究から考え出されのが、「フライボール革命」です。
フライボール革命【意外と知らない野球用語】
https://full-count.jp/2021/02/01/post1078050/

翔平君の打撃を見てください。
思いっきり、掬い上げているでしょう❓
あれは、アッパー・スイングで日本でやれと言うコーチはいないと思います。
しかし、アッパー・スイングでないとホームランや長打は出ません。

おっとっと❓

『セイバーメトリクスの概念』
『フライボール革命』
『打率<出塁率<OPS』

日本で野球をやっている人が知り合いにいたら、教えてあげてください。


※関連記事目次
項目「MBL & プロ野球」目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/11328fcdd47caf7c999058799251da3b



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