バイデン大統領が、日本製鉄のUSスチール買収を拒否しました。
どうも「鉄は国家なり」の屁理屈によるようです。国の重要産業の経営権はアメリカにあるべきだ・と言うことのようです。しかし経営不振で身売りするUSスチールの売却を阻止すれば、その後どうするのかの問題は先延ばしです。アメリカの同業他社が買収するのか、それとも公的資金の注入しかないでしょうね❓
公的資金の注入になると、ほぼ倒産企業を生き延びさせることになります。最終的に企業解体しかないでしょう。
落ち目のアメリカを象徴する出来事と言えます。
アメリカは、今空前のバブル景気に沸き返っています。しかし、これは金融とハイテク企業の好調によるもので製造業は、まあ悲惨と言えるでしょうね。
バブルが破裂したら、アメリカはどうなるのか❓
相当、リアクションは大きいと思います。
USスチールを巡るゴタゴタは、その前触れのような気がします。
本当に書きたいことは、次の日記で書きます。
そこで「鉄は国家なり」です。
旧ソ連は、軍事大国として恐れられていました。
その理由は、膨大な通常戦力の蓄積です。
その裏付は、生産力です。
武器の材料は、何ですか❓
鉄ですね。だから・・・
「鉄は国家なり」
1980年世界粗鋼生産量ランキング
1:ソビエト連邦 14794万トン
2:日本 11139万トン
3:アメリカ 10145万トン
4:ドイツ 5146万トン
5:中国 3712万トン
日本は堂々の世界2位です。日本とアメリカを足すとソ連を上回ります。
では、2023年粗鋼生産ランキング
1:中国 101908万トン
2:インド 14017万トン
3:日本 8699万トン
4:アメリカ 8066万トン
5:ロシア 7580万トン
7:ドイツ 3548万トン
26:イギリス 557万トン
中国の二桁違うダントツぶり!が、際立っています。(二桁です!)
チンケな中国が、たったの43年でこうなりました。
日本とアメリカは、似たぐらいにズリ落ちて3位と4位です。これは、まだましな方でロシアは粗鋼生産では見る影もありません。ドイツは相当、落ちぶれましたね。イギリスに至っては、ないに等しいです。もう、この先イギリスが海軍国家として復活することは、ありえません。(⇒「イギリス海軍に栄光あれ!」⇒もう栄光は無いという意味です)
まあ、ロシアは1回国家破綻していますから、よくこれで踏みとどまっていると思います。
中国を、何かと馬鹿にして嘲笑する人は、このデータを見たらいいと思います。
ついでに世界造船竣工量ランキング(2021年、単位1000トン)
1:中国 27000
2:韓国 19700
3:日本 10700
ここで90%
4位以下は、ないも同然。
※1956年は、イギリスが世界1位
イギリスが世界の中で大きな海軍国家であったのは、1956年の造船竣工量が示しています。
今や、粗鋼生産量と併せて考えるとイギリス海軍は、やがて沿岸警備艦隊になるでしょうね。
ロシアは、元々大陸国家なので造船はそれほど必要ありません。
世界最強の海軍国家アメリカ!
造船なんかないも同然ですよ。粗鋼生産の方では、なんとか頑張っています。しかし、USスチールの例を見るなら相当怪しいですね。粗鋼生産も今後は、落ちぶれるでしょう。やがて4位のロシアに抜かれると思います。
今、中国がガンガン海軍を増強しています。
アメリカもセッセと作らないと負けますよ❓
作れると思いますか❓
お古の戦闘艦が退役すると、段々アメリカ海軍の戦闘艦の数は減っていくと思います。
ズリズリ減っていくアメリカ海軍!ドンドン増える中国海軍!
20年もしたらどうなりますか❓
普通に考えたら分かると思いますよ。
ロシアの落ち目度は、陸軍(大陸)国家だからまだ救われています。
アメリカの方は海洋国家ですから、イギリスの道を辿っています。
30年したら❓
「アメリカ海軍に栄光あれ!」
(「ウク●イナに栄光あれ!」なんて叫んで戦争に負けそうな国がありましたね❓)
なんて事に、ならないといいですけれど・・・・・
(最後は・・・「アメリカに栄光あれ!」・・・おっとっと❓)
※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce