駐ニジェール大使、「フランス大使館で人質」に マクロン大統領
2023.09.16 Sat posted at 09:20 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35209182.html
フランス大使、ニジェール離れず 軍事政権の出国命令に従わず
2023.08.30 Wed posted at 13:38 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35208430.html
まだ、軍事クーデターは認められないと言うことで粘っています。軍事政権からは、フランス大使の国外退去が求められています。ビザ(査証)は取り消され、ニジェール警察に大使を国外追放するよう指示されています。指示は25日に出されました。
しかし、ニジェール国内にはまだ1500人程度のフランス軍が駐留していますので、ニジェールの軍事政権もあまり手荒なことも出来ず・・
「日干し作戦」のようです。
推測すると・・
大使館の周囲を包囲して外部との交通を遮断しているのであろうと思います。
シルバン・イッテ大使はフランス大使館に籠城して、「軍用糧食を食べて・」頑張っているようです。フランス政府が退去命令を出さないので逃げられません。官僚とはつらい商売では、あります。逃げたらフランスに帰ったら失業ですからね?
もう既に軍事政権が政治権力を掌握している以上、フランス政府がそれを認めようと認めまいと現状は変化しません。それよりニジェール軍ともめ事を起こさずフランス軍を撤退させるべきではないか・と思います。
やはり軍事クーデターの起きて政変が起きたブルキナファソとマリ政府は、ニジェールの軍事政権の支持を決定しています。
もし、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)が軍事介入を実行に移すならブルキナファソとマリ政府は、ニジェール政権を軍事的に支援することを表明しています。
であるのに?
欧州連合は気楽に8月28日、仏大使への「全面的な支持」を表明しています。
放置するとエスカレートして、西アフリカ諸国経済共同体とニジェール・ブルキナファソ・マリ連合軍との間で局地戦に発展する危険性を秘めています。
そもそもここ数年で旧フランス植民地国家で軍事クーデターが続発しており、ここに新植民地的な影響力を及ぼしてしていたのがフランスです。欧州連合のお気軽なフランス支持は、そのフランス外交を肯定することになります。
ワールド
2023年8月25日9:42 午前Updated 23日前
ニジェール、マリ・ブルキナファソ軍に領内介入を許可 攻撃に備え
https://jp.reuters.com/article/niger-security-mali-burkina-idJPKBN300010
西アフリカ諸国経済共同体が軍事介入した場合は、即座にマリ軍とブルキナファソ軍はニジェールに進軍して3か国共同でニジェールを防衛する構えです。
西アフリカ諸国経済共同体が軍事介入した場合は、地域紛争勃発必至の情勢になりつつあります。
気楽に外交ごっこをやっている場合でない事を理解しているのかどうか?
ニジェールの政変問題は、あくまでニジェールの国内問題であり外国が介在するのは基本的に間違っています。軍事クーデターの過程において残虐行為があったわけでもありません。無血クーデターと言うべき穏やかな革命です。多くのニジェール国民の支持とフランスへの根深い不信感(と長年の恨み)があると思います。
ここにEUであれ西アフリカ諸国経済共同体であれ何らかの干渉をするなら、それは内政干渉です。
簡単に言うと旧フランス植民地国家で起きていることにフランスは責任があると思います。悪粘りをしても事態が良くなることはありません。むしろ反フランス感情が強まるばかりでしょう。
対テロ戦のマリ駐留仏軍が撤退へ 軍政との関係悪化で
2022年2月17日 22:20 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ マリ アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3390649
なぜ一部のニジェール国民はフランスを追い出し、ロシアを歓迎したいのか
2023年8月3日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66381430
※簡単に言うと、サハラ砂漠を超えてアフリカ中部に浸透してい来るイスラム過激派の最前線にあるのが、マリでありニジェールです。フランス軍などの同盟国が何ら有効なイスラム過激派との戦いをしなかったのが、一番大きな軍事クーデターの原因と言えます。
これらの国々では、フランス軍は10年もイスラム過激派と戦ってきました。しかし、イスラム過激派の勢力が強まるばかりで一向にフランス軍が役に立つ様子がないから、フランスを追放して、ロシア=ワグネルの軍事支援を得てイスラム過激派との戦いを継続しています。
西側諸国が有効なイスラム過激派との戦いの援助を行ってきたなら、軍事クーデターは起きなかったと思います。
そのような事情を考えあわせるなら、非はフランスにあると言わざるを得ません。テロとの戦いをアフリカで適切に誠実に行ってきたのか?と言うことです。利権との絡みもあります。果たして民主的と言われるこれまでの政府が本当にその国にとって民主的で正しかったのか?これも疑問があります。
欧米の特にフランスの色眼鏡を通してみると、軍事クーデターを起こした側が、常に悪いことになります。
「単にフランスの都合が悪いだけでないのか?」
このような疑問は、常にあります。
ここ数年で起きたクーデターは、全部フランスの旧植民地で起きているからです。単なる偶然ではないでしょう?
理由があるはずです。
「フランス大使館で人質」にではなく!
1500人のフランス軍を背景に居座っているだけでしょう?
出てけと言われたなら、悪粘りしないで取り敢えず出て行けばいいと思います。交渉したければ、その後穏やかにすればいいと思います。ニジェールでフランスが過去に善い行いをしていたのなら、話し合いは出来ると思います。