「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

福島第1原発事故の処理水海洋放出をめぐる各国の反応<2023年8月

2023-09-01 18:36:09 | 社会問題

福島第1原発の処理水、有害ではない IAEA事務局長
2023年8月30日 9:29 発信地:ストックホルム/スウェーデン [ スウェーデン ヨーロッパ 日本 アジア・オセアニア 中国 中国・台湾 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3479119?cx_part=top_topstory&cx_position=1

韓国と中国のヒステリックな反応を見ると、昔の事故当時の日本を思い出します。
日本の場合は、原発の安全性について日本政府は国民を騙していました。「原発安全神話」です。それが単なる嘘であったことが判明して、日本国民はパニックになり原発嫌悪感情が蔓延しました。地域によっては憎悪と言っても良かったと思います。

食品の安全性に関しても様々な、ほぼ捏造とも言えるような危険性が叫ばれました。結果としてその危険性の主張は、嘘であったことが分かりました。しかし、事故後数年は嘘がまかり通っていました。政府に対する信頼が失われると、何が本当なのか?どこまでが安全なのか?が、分からなくなるからです。だから本来は安全な食品まで危険性があるとして、全く放射性核種(物質)を含まない食品が推奨されました。

実際には、原発近くの余程汚染のひどい地域以外の食品には、危険性はありませんでした。関東・東北に住み人々に放射性核種(物質)による顕著な健康被害は確認されていません。

そして放射線被ばくの危険性は、その当時盛んに主張された内部被ばくではなく、強い外部被ばくで放射線被ばく障害が起きる事が改めて確認されました。ロシアが暗殺の手段として放射性核種(物質)を使いますが、それは通常ではあり得ない放射性核種(物質)だけを抽出して毒物として使用するからです。

放射性核種(物質)の食品の安全基準を守る限り、内部被ばくの危険性は、ほぼないと考えていいと思います。

しかし、原発事故後はそのような主張は、内部被ばくの危険性を隠す嘘であるという主張がなされました。国際原子力機関(IAEA)を原発利権の手先であり、事故や国際原子力機関(IAEA)の危険性を隠ぺいする機関であると言う主張まで聞きました。

しかし、今は日本政府や国際原子力機関(IAEA)の見解を重視するしかないと思います。リスクを言えば、それこそヒステリックに内部被ばくの危険性を主張する人々の言うことが正しいことになり、全部ダメになります。

当時の日本で見られたヒステリックな反応と同じ反応を中国と韓国の人々が、見せています。そこにあるのは合理や論理ではなく、感情だけです。

福島の海域で獲れる魚を一生食べ続けても、バナナ1本分のトリチウムの方が多いと言うレベルの処理水に危険性があるはずは、ありません。

ドイツの研究機関が原発事故が出した太平洋の放射能汚染図によると、今頃太平洋は放射能に汚染された死の海になるはずでした。そのようなほぼパニックを煽るためとしか言いようのない予測を権威ある機関が出していました。ドイツの脱原発は、合理によるものではなくドイツ人全体の原発ヒステリーによるものです。
「原発は、絶対ダメ!」
これしか理由はありません。

地球気象変動を考えても原発抜きでエネルギー問題は考えられません。ドイツは、そのような事はきれいに無視します。
では、化石燃料を大量に消費している中国はどうか?
『中国の新型原子炉「華竜1号」、全国で建設進む』
2023年8月18日 9:28 発信地:中国 [ 中国 中国・台湾 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3477424

気象変動対策として原発をどんどん建設しています。もちろん再生エネルギーへも莫大な投資をしています。太陽光とか風力です。それだけでは、到底足りないから原発を大増設しています。

以上のような事を中国や韓国の人々が理解して納得するには、それなりの時間が必要だと思います。私自身も今だから冷静に考えられますが、当時はヒステリックでパニック的な主張が正しいと考えていました。

原発問題の結論は、安全対策を十分施したうえで有効活用するべきだというものです。当然、新規の建設も必要です。化石燃料の消費を減らして行こうと思うなら、そうする以外に方法がないからです。



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