「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2022年8月26日 >ウクライナ紛争の実情や支援、周辺環境を知る

2023-04-04 12:03:36 | 社会問題
 

さすがに、激しい戦闘も一服状態にあるようです。

ウクライナ独立記念日には、ロシアがまたウクライナの公共施設にミサイルを撃ち込み、民間人を多数殺害しました。
ロシアの辞書には、法律を守るとか正義とかそれに類似する言葉はないようです。
「敵を殺すなら誰でもいい。どんな手段でも構わない。出来るだけ残忍に殺すのが良い。」
多分、ロシア軍の辞書にあるのは、この言葉だけでしょう。
実際、これがロシアの軍事ドクトリンです。
旧ロシア帝国の時代から、変わらないロシア伝統の軍事ドクトリンです。
「破壊しつくす。殺しつくす。」
今、その通りのことをやっているでしょう?
証明も何もいらない、単なる事実です。

とまあ、ロシア軍の実態を簡単に説明しました。
その通りのことを、ウクライナでやっています。
白昼堂々とやっているので、今回は大勢の人に分かりましたが、ロシアが参加した軍事紛争では、どこでも同じことをやっています。それを、これまで世界のメデイアが無視してきただけです。

さて、ウクライナの地理的な位置を確認します。
東ヨーロッパ地図
https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/1080m/img_024dfb61d7f8335f187c5de1b0ff175654789.jpg
(記事)
https://diamond.jp/articles/-/299649

地図を見て分かる通り、地政学的な要衝に位置しています。ウクライナを支配するものが、東~西ヨーロッパに大きな影響力を持つことが出来ます。

ウクライナは長い間、旧帝政ロシアの支配下にあり、過去何回も反乱を繰り返し、その度に鎮圧されその後は、ロシア皇帝の忠実な家臣となりました。そしてウクライナには自治権に近いような特別な地位が与えられました。
旧ソ連が政権を握る時は、旧ロシア帝国側に立ちロシア白軍として最後まで旧ソ連と戦い、最後は首脳陣はイギリスに亡命しました。旧ソ連の支配下に置かれます。
そして、第二次世界大戦では一部勢力がナチスドイツに協力しウクライナの独立を図ろうとします。ヒトラーは、それを利用しただけで無視しました。

戦後のスターリンの報復は、残虐なものでした。
これは、ウクライナばかりではありませんが、弾圧と強制移住、人工的に作り出された飢餓で数百万人のウクライナ人が餓死しました。
それでも尚、ウクライナ独立を密かに志す人々は生き残りました。密かに地下に潜りウクライナ独立の意志は受け継がれました。当然、そんな人々は過激右翼に決まっています。ウクライナ民族主義者でもあります。

そして、旧ソ連崩壊とともにウクライナは、悲願の独立を果たします。しかし、その後政権は安定しませんでした。
民主化を求める人々が、親ロ独裁政権に対しクーデターを起こしました。クーデターと言っても軍事力を用いたものではありません。平和的な手段で政権交代を行いました。
2004年の「オレンジ革命 - Wikipedia」と呼ばれる政治行動です。
長々と書いてきたのは、その結果として今のウクライナ政府があると言うことです。その後も、ウクライナの政治は安定せず旧ソ連時代特有のコネ社会と腐敗した社会構造が残りました。国家としてのまとまりにも欠け、弱い国家でした。

それが、2014年のロシアのクリミア軍事侵略を招きます。同時に東ウクライナへの軍事干渉も開始しました。
東ウクライナの親ロ武装勢力は、ロシアの傀儡です。

最後の仕上げが、ウクライナ全面軍事侵略です。
何故?ロシアがウクライナ全面軍事侵略を実行したのかは、以上の流れの総仕上げです。
ウクライナを全面的に軍事支配すれば、周辺の小国を次々に軍事侵略できます。ウクライナ全面軍事侵略は、その始まりなのです。

☆歴史に「イフ」は、ありません。
しかし、ロシアが軍事侵略を開始した当日。
ウクライナ大統領を始めとするウクライナ政府首脳の暗殺に成功していたら?(実際に襲撃部隊は送り込まれ、際どい所でウクライナ軍が制圧しました。その後、ウクライナの大統領に対しては12回、暗殺の試みがありました。)
「イフ」が現実になった可能性は大きいと思います。
今頃、ウクライナ軍は西部地域で抵抗戦をしていたかもしれません。

もう一度、地図をご覧ください。
それが、よく理解できると思います。
東ヨーロッパ地図
https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/8/0/1080m/img_024dfb61d7f8335f187c5de1b0ff175654789.jpg

それに対して、一番過激に反発したのは、イギリスのボリス・ジョンソン首相です。ロシアの意図を最初から見抜いていたからです。その後のジョンソン首相の働きは見事でした。西側社会を結束させ対ロ包囲網を完成させ、ウクライナ援助を西側全体が行う流れを作りました。

当然ながら、それが成功したのは自主的に最初からウクライナ支援をしていた国々があったからです。

スロバキア、ポーランド、バルト三国、チェコなどです。
援助のGDP比較では上から順に
エストニア
ラトビア
ポーランド
リトアニア
チェコ
金額では、アメリカが半数以上を占めておりアメリカの支援なしには、この戦争は継続できません。その次がイギリス。証文だけだして現物の届かないドイツ。ポーランドは金額でも4位です。旧式ですけれど戦車200両以上を気前よくプレゼントしています。今、ウクライナが戦車に困らないのは、ポーランドのプレゼント+ロシアからの分捕り戦車100両以上があるからです。
ポーランドは、もっとやっていると思います。
ミグ戦闘機の供与は、アメリカに却下されました。
(だったら、分解して部品にしてウクライナに密輸するでしょう。ウクライナ空軍も同じ戦闘機を使っています。なぜか、減らないウクライナ空軍のミグ戦闘機。不思議でしょう?密輸したら?補充は、出来るわね?)
(その証拠。ポーランドは、やたらめったら韓国から武器を購入しています。購入する分の古いのは、全部ウクライナに送ったと言うことでしょうね。購入兵器には、韓国で製造された戦闘機も含まれています。)

面白い記事があります。
ドイツ、ルーマニア、フランス、イタリアの各国政府首脳
2022 年 6 月 16日
ウクライナのキーウ(キエフ)を訪問
凄く、遅いですよね?
4か国そろって雁首を並べてウクライナの軍門に下った感があります。とうとう、隠れロシアを続けられなくなり「踏み絵」を踏まされたのです。
ロシアとの決別宣言をせざるを得なくなりました。

☆ここで、日本人も考えて欲しい部分があります。
ルーマニアは小国ですからいいです。
NATOの主要国と言える3か国。
何らかの制裁が必要でないですか?
小なりと言えど一市民に出来ること・
ドイツ・フランス・イタリアのボイコット。
旅行に行かない、製品やサービスを利用しない。
一市民に出来ることを実行してほしいと思います。
私は生きている限り、ドイツ・フランス・イタリアの商品やサービスは、ボイコットします。そして言い続けます。
「こいつら!こんなことをしたんだ!」

☆ドイツに関しては、許せる部分があります。
歴史的な経緯もあり、方針転換に時間が必要だったと思います。イタリアは、どっちでもいいです。元々、いい加減な国ですから・・
フランスとイギリスは、正反対です。
フランスは、許せないと思います。
うろちょろして目立とうとして?結論何もしません。出来ません。これが、フランスの特徴です。ろくな貢献もしない!
トルコの大統領の方が、よほど出来がいい!
イギリスは信頼するに値する国だと思います。
フランスは、ダメです。却下!
今回、フランスの「本質」を見た思いがします。
信念もなければ根性もない。実行力はかけらすら見えない!料理と芸術だけか?
そんなのなくても、人間生きていける。
ロシアと大差ないでしょ?
どっちも、いらんわ!

ですから、同じウクライナ支援と言ってもかなり温度差があります。ロシアマネーやビジネスに未練のあった国は、支援が少なく遅いという分かりやすい現実があります。

地図と歴史を見てもわかる通り、ロシアと距離的に近くロシアに対する憎悪に近い国民感情を持つ国ほど、積極的にウクライナ支援をしています。
「ロシアにまた支配されるくらいなら!死んだ方がマシだ!」
と、思っている国民の多い国です。
いかに、旧ロシア帝国時代・旧ソ連時代にロシアが悪行の限りを尽くしてきたかが、良く分かります。

「プラハの春」
覚えてますか?その舞台は、当時のチェコスロバキアです。
「百万本のバラ」
ロシアが自国の宣伝用に作り変えました。たまたま、それがヒットしてしまいました。
本物(元歌)は?
「マリーニャの贈り物」
「マーラが与えた人生」
ラトビアの歌です。歌に込められた本当の意味を考えて欲しいと思います。時代は、旧ソ連の支配下にあった時代です。
「百万本のバラ」の歌を日本に持ち込み流行らせた人は当時のソ連政府の工作員であったと言えます。本人にそんな気はなかったのかもしれません。しかし、インテリです。元歌の存在位知っていたでしょう。こうして、知らないうちに洗脳されるのです。歌一つだって、こんな事があります。
今ですら、いるでしょう。
ロシアやプーチンに好意的なイメージを宣伝する日本人。
国会議員にすら、そんなのが1人いました。
全部、プーチン(ロシア)の手先です。
それを理解せず、利用されているのです。
私の本質の一部も分かりましたね?
徹底的な反ロシア主義者です。
理由は、ロシアが昔から変わらない極悪非道な国家だからです。
この際、「呉越同舟」で。日米中3か国共同で、ロシアに軍事介入し、ユーラシアの東側からロシアの勢力を排除するのは、歴史的正義だと思います。このあたりにロシアに軍事的に侵略され弾圧的に支配されている少数民族は、沢山います。
(でも、その後「山分けをめぐり?」醜い争いが起きるのも必至です。)

鉄のカーテンの時代の悲劇は無数にあります。
そんなに遠い時代では、ありません。
ロシアの本質は、旧ロシア帝政の時代からほとんど変わっていません。こんな国は、ロシアだけだと思います。だから、他の国はそれが理解できないのだと思います。

私には、エストニア・ラトビア・ポーランド・リトアニア
・チェコが国力に応じて精一杯ウクライナを支援する気持ちが分かります。

ウクライナがロシアとの戦争に負けることはありません。
資金や武器・物資の支援は続きます。
ポーランド・スロバキア・チェコは、ウクライナの後方支援基地としての役割を果たし続けます。軍需工場の役割さえ担っています。3か国の軍需工場はフル生産で武器や軍事物資を生産し、ウクライナに送っていると思います。ウクライナで修理できない重火器や車両の修理も、ここでやっています。

ここまで書くと、納得できるでしょう。
これだって、さらっとごく短く書きました。
全部書いたら、本一冊分くらいの分量になります。
一冊では、済まないと思います。
全部、読んだ人は、ご立派です!

スロバキア、ウクライナに防空システムS300提供 「支援は義務」
2022年4月9日 1時05分
https://www.asahi.com/articles/ASQ490292Q48UHBI04X.html
スロバキアはウクライナ支援継続 首相「民主主義と自由の戦い」
5/7(土)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb393ad6d6e7e85e54645976af10388d3f1a10e9

チェコ、ウクライナに追加の軍事支援表明 スロバキアも検討
2022年3月14日8:08 午前Updated 5ヶ月前
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-czech-arms-idJPKCN2LA0N6
東欧のチェコ、ウクライナに旧ソ連製の戦車を提供 戦車支援は初めて
2022年4月6日 8時33分
https://www.asahi.com/articles/ASQ462QV7Q46UHBI00N.html

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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