図工美術の日の取り組みを終えました。
ネット上で紹介してからというもの、本ブログを見ていただいている方が思いの外増えたので、なんだか使う言葉にも責任を感じてしまいます。
変なこと書いてないかなー…頭悪そうな表現してないかなー…。
何より誰かを不快な気持ちにさせてしまうようなこと載せてないかな…ということが最も気がかり。……大丈夫だと思うが。
かなり気にしながらやってきたつもりではある。こういったことを発信するからには、使う画像や言葉に細心の注意を払い、誰に見られても問題ないように配慮しなければなりません。
今後も責任を持って丁寧に続けていければと思う。
さて、そんな中で数件コメントを頂きまして、公開を保留したままにしています。
コメントを寄せていただいた方々の個人情報が特定されてしまうのはちょっと気がかりですので、考えた末に非公開のままにしておこうと思っています。
…が、いただいたコメントを放置しているような気がしてしまうし、紹介したいなと感じる内容のもありましたので、今回はいただいたコメントから考えたことを綴ろうと思う。
一年ほど前の『展示の方法を考える』というタイトルの記事に寄せられていた、生徒の保護者の方からのコメントです。
「…(略)展示方法で、思い出したことがありました。
昨年の弘前小中学校美術展へ娘のお面が選ばれて家族で見に行ったときのことです。
展示する場所が狭いのか、テーブルが足りないのか、お面は無造作に置かれ今にも落ちそうでした…。
触れてはいけないと思いつつ、他の作品にも邪魔にならないように立て掛け直しました…゜゜(´O`)°゜
子どもたちが作った作品を無下にしているようで悲しくなりました。
こんな場面はさまざまな場面で感じることがあります。
主旨は何?企画を消化するだけにやっているの?と悩んでしまいます…。
少し話はそれますが、保育園でバザーを開催したとき、値段毎に並べればいいと話した会長に反発し、買う人からの見えかたや手に取りやすさを考えて配置したら、金額が今までの倍に跳ねたがったんです♪
やっぱり、作品を魅せることや惹き付けさせることは、大切だよなぁ~と。」
ちなみにコメント中のお面の作品は、私が展示した作品のことを指しているのではありません。妹さんが小学校にいて、その妹さんの作品なのかな?と推測しました。…私は授業でお面の制作をさせたことがないので。
さて、やっぱり見てる人は見てるよなーと思いました。
近年個人的に力を入れている展示方法ですが、まだ満足できる展示はできていないと感じています。
あまり目立ちすぎて周囲の作品に迷惑をかけてもいけません。かといって自校の生徒の作品が、ただ「並べられた」作品の一部になり埋もれてしまうのもどうも見るに堪えない。作品そのものの魅力を邪魔しないよう、でもせっかくこうして楽しみにして見に来る作者本人やその家族の方々がいるってことを忘れず、「見に来てよかった」と思ってもらえる工夫を無理なく続けていきたいと思う。
完成した作品や展示される会場の特徴も生かしながら。
また、コメント後半でこのようにも綴られていました。
「先生の感性にはいつも驚いてばかりですが、私も日々の生活のなかで、母ちゃんならではの視点で『美術』を探してみたいと思っています。」
いやぁ~母ちゃん素敵です!!
美術という教科の楽しさ・素敵さ・意味深さ等々、あの手この手で生徒たちに伝えようとしてきましたが、保護者の方がこんな風に感じて下さったということに感動!
この場をお借りして「ありがとうございます!」と書かせてください。
こんな素敵な教科をなくしてしまおうなんて、どこの誰が言い始めたんでしょうほんとに…。言い始めた人に読んでほしいコメントでした。
中学校美術Q&Aが北海道と静岡で開催されるようですね。
Quality & Action。まだ一回もそこに参加したことがない私ですが、ちょっとは『美術教育の価値を訴える行動(Action)』に貢献できた気がしました。
最後にもうひとつ。
「とある生徒(卒業生)です。美術大好きです。
これからも、いいかんじの授業して生徒をたのしませてください。
では、俺もがんばりますんで先生もがんばってくださいね。」*中略
はい。頑張りますよ。
自分が所属する学校の生徒たちが、君のように「美術大好きです。」と思ってくれることが、この美術教育のファーストステップのところだと思います。
ただ面白いだけの題材・指導でもダメ。
つまらないものを「大事なんだぞー。」と頭ごなしにやらせる題材・指導もダメ。
楽しみながら制作に取り組んで、その中で悩んだり工夫したり、うまくいかない箇所を解決して満足感を味わったり、完成させて充実感を味わったり、自分が苦労してやり遂げた仕事を周囲から評価してもらったり、そしてまた次のステップに進む際にモチベーション高めたり。
この過程をしっかりと経験できる題材の工夫と指導方法の工夫を今後も続けていきたいと思う。
美術じゃなきゃできない経験を、日々の授業の中でいっぱいさせたいものです。
応援ありがとう!