朝からうす曇り。
一時は空がしらじらとしてきて、よしよし、この分じゃ、午後には
お日さまが顔をのぞかせてくれるかもと、ガレージのすみに置いてあっ
た、二本の物干しざおを、定位置まで運びました。
このところ雨の日ばかりで、たまりにたまった汚れ物を、目分量で
三等分し始めました。
「あっ、三度も続けて?やめてよ。一日くらいやすませてくれれば
いいのに」
と、口があったら、不平を言いだしそうな洗濯機のハラの中に、む
りやりほうり込みました。
しめて百分以上。
浴室のすみで、ごとごとガタガタ、洗濯機は器械なりの不満を響か
せていました。
ありがとう、ありがとう。
わたしはこころの中で言いながら、みたび、脱水完了を知らするピー
の音が鳴るごとに、浴室まで出向きました。
床に投げ出した衣類やらを、ピンク色のかごの中に、無造作につめ
こみ、戸外にでました。
しかし、雨の上がる気配がありません。
白っぽかった雲が、しだいに黒っぽくなっていきます。
湿り気をたくさん含んだ風が、さやさやと吹いてやむことがありま
せん。
(降り出したら、またガレージにとりこめばいいや)
そう腹をくくりました。
午後四時を過ぎてまた、しとしと雨が降りだしました。
ただ今、午後五時二十分。
まだ雨が降りつづいています。
わたしのこころの内も、きょうの空模様に似ています。
三月から四月の中旬にかけてパソコンが波乱含みでした。
何が原因かわからないが、パソコンがフリーズしたような状態に。
もちろんインターネットにつながらなくなってしまいました。
ケーブル会社のスタッフさんに、一度ならず二度までも、ご足労
願いましたが、この分じゃ、もう無理とおっしゃる。
わたしには新しいパソコンを購入するだけの経済的な余裕がない。
そのことをしかと胸にきざみこみ、夜の更けるまでじぶんなりに、
あれこれ、パソコンのあらゆる部位にふれ続けました。
「……」
それはきっと、エッジさんからの連絡だったでしょう。
わたしは嬉しくて小躍りしそうになりました。
ようやく、解決の糸口にたどりついたのです。
「身体で言えば、ぜい肉をおとしていただければ、インターネッ
トにおつなぎできるやもしれません」
わたしは唯々諾々と従いました。
以来わたしはいつも、感謝をこめて、パソコンに触れるようにし
ています。
「ぜい肉」って、何だったと思われるでしょうね。
それは、ダウンロードすることで、メモ帳に記憶してあるもの。
すなわち、この十年以上にわたって、書き溜めていた、わたしな
りの物語のかずかずだったのです。
このパソコンの役割は、図や表の作成など、公私ともに、意外と
広くて深いものでした。
それを改めて認識させられました。
このたび失くした物語は、もう二度と陽の目をみることがありま
せんが、がっかりしてばかりはいられません。
あちこちの帳面に記された文をもとに、それらの再構築を図りた
いと考えています。
思えば、パソコンにうといわたしがいけなかった。
もっと学習するべきだった。
わからなければ、人に教わったりすれば良かったのです。
いまさら悔やんでもしかたありません。
みなさまも、わたしの苦い経験を参考になさって、有意義なバー
チャル・ライフを楽しんでくださいね。
一時は空がしらじらとしてきて、よしよし、この分じゃ、午後には
お日さまが顔をのぞかせてくれるかもと、ガレージのすみに置いてあっ
た、二本の物干しざおを、定位置まで運びました。
このところ雨の日ばかりで、たまりにたまった汚れ物を、目分量で
三等分し始めました。
「あっ、三度も続けて?やめてよ。一日くらいやすませてくれれば
いいのに」
と、口があったら、不平を言いだしそうな洗濯機のハラの中に、む
りやりほうり込みました。
しめて百分以上。
浴室のすみで、ごとごとガタガタ、洗濯機は器械なりの不満を響か
せていました。
ありがとう、ありがとう。
わたしはこころの中で言いながら、みたび、脱水完了を知らするピー
の音が鳴るごとに、浴室まで出向きました。
床に投げ出した衣類やらを、ピンク色のかごの中に、無造作につめ
こみ、戸外にでました。
しかし、雨の上がる気配がありません。
白っぽかった雲が、しだいに黒っぽくなっていきます。
湿り気をたくさん含んだ風が、さやさやと吹いてやむことがありま
せん。
(降り出したら、またガレージにとりこめばいいや)
そう腹をくくりました。
午後四時を過ぎてまた、しとしと雨が降りだしました。
ただ今、午後五時二十分。
まだ雨が降りつづいています。
わたしのこころの内も、きょうの空模様に似ています。
三月から四月の中旬にかけてパソコンが波乱含みでした。
何が原因かわからないが、パソコンがフリーズしたような状態に。
もちろんインターネットにつながらなくなってしまいました。
ケーブル会社のスタッフさんに、一度ならず二度までも、ご足労
願いましたが、この分じゃ、もう無理とおっしゃる。
わたしには新しいパソコンを購入するだけの経済的な余裕がない。
そのことをしかと胸にきざみこみ、夜の更けるまでじぶんなりに、
あれこれ、パソコンのあらゆる部位にふれ続けました。
「……」
それはきっと、エッジさんからの連絡だったでしょう。
わたしは嬉しくて小躍りしそうになりました。
ようやく、解決の糸口にたどりついたのです。
「身体で言えば、ぜい肉をおとしていただければ、インターネッ
トにおつなぎできるやもしれません」
わたしは唯々諾々と従いました。
以来わたしはいつも、感謝をこめて、パソコンに触れるようにし
ています。
「ぜい肉」って、何だったと思われるでしょうね。
それは、ダウンロードすることで、メモ帳に記憶してあるもの。
すなわち、この十年以上にわたって、書き溜めていた、わたしな
りの物語のかずかずだったのです。
このパソコンの役割は、図や表の作成など、公私ともに、意外と
広くて深いものでした。
それを改めて認識させられました。
このたび失くした物語は、もう二度と陽の目をみることがありま
せんが、がっかりしてばかりはいられません。
あちこちの帳面に記された文をもとに、それらの再構築を図りた
いと考えています。
思えば、パソコンにうといわたしがいけなかった。
もっと学習するべきだった。
わからなければ、人に教わったりすれば良かったのです。
いまさら悔やんでもしかたありません。
みなさまも、わたしの苦い経験を参考になさって、有意義なバー
チャル・ライフを楽しんでくださいね。