先日5日は、立春から始まる旧暦二十四節季の一つ「啓蟄」でした。
「冬籠りしていた虫が暖かくなって外に出てくる時期」だそうです。
確かに2月末ごろからのこの数日間は季節が巡り春の気配が感じられる暖かさでした。
私は歳を重ねてから、早朝散歩を日課とし、その道々、道端に咲く野草の花や小さな虫
との出会いから春を発見するのを楽しみにしてきました。
今冬は寒さが厳しかったためでしょうか、毎年この時期には梅の花の蜜を求めて飛び
交う蜜蜂にお目にかかっていたのに、今春はいくら探しても目にかかれません。
満開の梅の木にはメジロ等小鳥がよく来ていますが。
虫との出会いをあきらめて梅・桜の木の元あたりに映えているいわゆる「雑草」の仲間の
花を探してみました。
つい先日まで探しても見つけられなかったタンポがポ、地面周り一帯が茶褐色な中に、
花茎短く根元に引っ付くような状態で咲いていました。
花径わずか1㎝足らずの小花、オオイヌフグリは厳冬期でも咲いている貴重な花、
よく見ると瑠璃色で紫いろの筋が入ったこの花は雑草扱いはかわいそうなほど美しい。
ひどい名前を付けられていますが花の後の実の姿が由来らしい。
繁殖力が旺盛で抜いても抜いてもはびこる、いわゆる邪魔者扱いの雑草の一つに
オドリコソウがありますが、よく見れば白色または淡紅紫色の花を茎に輪生させる
この花にもこの花らしい美しさが感じられます。
梅園の梅の木の根元にツクシが生えていたのですが、柵から十mほど離れていて
私のカメラではきれいに姿を写しとれませんでしたので昨年の写真を。
最後に今週の花ですが、まずは御所の桃苑に咲く桃の花一輪。
ここ「桃苑」には花木も多く、花見客を楽しませてくれるのですが、今は咲いているのは
この一輪のみ。
堀川通り戻り橋付近の「河津桜」が五分咲きでした。柳の木も芽を吹き始めていました。
平野神社の大鳥居の横にある河津桜の木は咲き始めたところ。
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