平野神社の「魁桜」で始まりソメイヨシノが満開になって花弁が散るころ、京都の春の終わり
を飾る桜として御室仁和寺の桜が開花し始めます。京都では最後に咲く桜出見納めの桜と
も言われています。
ここの桜の特徴は樹高が低く、根元より一重咲きの香りの高い白色の花咲かせることで、
俗に「お多福桜」と呼ばれ天然記念物に指定されています。
品種は大半が里桜の「有明」だそうで、中門を入ると”左手に、湧き上がる雲のような
御室桜が目に飛び込んできます”とパンフレットに書かれています。
私は4月12日に行ったのですがご覧の通り満開でした。ウイークデーというのに大変な
人出で、写真撮影ポジションを確保するのに苦労しました。下の写真がその様子です。
小ぶりの花をつけているつつじ(品種名?)がところどころ咲き、白色の桜と鮮やかな赤色
が際立って映えていました。
もう一つ見納めの桜として私が紹介したいのは、平野神社の里桜たちです。
桜には野山に自生する桜に対し、鑑賞を目的に人の手で交配により育成した栽培品種の桜
があり、その総称を里桜と呼びます。
ここ平野神社ではソメイヨシノが葉桜になるころ、珍しい八重咲きの品種が咲き始めます。
まず、黄緑色の花「御衣黄」、平安時代の貴族の衣装”御衣”に似ているところからつけられた
薄緑色の桜です。
よく似た花色の桜で別名”黄桜”とも呼ばれている「ウコン」という品種も咲いています。
また、白色の花弁が鞠のように集まっている「白雲」も魅力的です。
花弁が白色の中にかすかに薄桃色している「松月」もきれいです。
最後に八重サクラと言えばやはり淡紅色の花が目を引きます。「平野妹背」という珍しい
品種を紹介します。
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