昨日、自民党本部で文化芸術懇話会なんて中堅・若手議員の勉強会があったらしいが、講師としてよばれていた百田尚樹が大胆な発言をして、それに釣られる様に勉強会に参加していた議員からも賛同するような発言があったらしい。
それが、今日の平和安全法制特別委で早速取り上げられ政権をせめるいい道具にしていたみたい。
自民党の保守系若手・中堅議員らによる勉強会「文化芸術懇話会」(代表・木原稔党青年局長)が25日に開いた会合で、報道規制を求める意見が出ていたことが分かった。
出席者によると、参加議員から安全保障関連法案に批判的な報道機関などを念頭に、「マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番だ。経団連に働きかけていただきたい」などの声が上がったという。
懇話会に講師として出席した作家の百田尚樹氏は「破廉恥とか売国とか日本をおとしめる目的を持って書いているとしか思えない記事が多い」などと述べた。
報道規制発言に関連し、安倍首相は26日午前の衆院平和安全法制特別委員会で、「事実ならば大変遺憾だ。報道の自由は、民主主義の根幹だ」と述べた。質問に立った民主党の寺田学氏は「不見識な発言で、ゆゆしき問題だ」と自民党を批判した。
菅官房長官は26日午前の記者会見で、「事実関係を把握していない」とした上で、「我が国では放送番組編集の自由、憲法で規定されている表現の自由が守られていると思っている」と述べた。自民党の二階総務会長は26日の記者会見で、「報道関係と対決姿勢を取ることは適当ではない。そこにいた責任者がトータルとして責任を取るべきだ。必要なら呼んで事情を聞く」と述べた。
(読売新聞2015/06/26)
安全保障制度法案に関する政府からの説明が成されないと批判が非常に高い様だが、一番の要因は野党側の同じパターンの質問の繰り返しと批判ばかりの質疑。これでは同じ答弁しかできない。国会審議で安保法制の説明が出来る訳が無い。
こんな審議が繰り返されているのに、マスコミはマスコミで政府は何も説明をしないと批判的な報道を行っている。
ハッキリいって野党には審議妨害されてる様なもので、国会で政府は安保法制の説明を進行する事ができないし、マスコミは説明できない状態の政府だけを取り上げ説明責任を果たしていないと批判する。
何よりも、マスコミにも政府が何をしようとしているのか、単に批判するばかりじゃ無く説明する責任があるんじゃないのか。
社会面では取材した情報をしっかりと流しているのに、政治面に関してはどれだけ情報を流してくれているんだろうか。非常に疑問に思えてしまう。
野党やマスコミからこんな事続けられたらストレスは溜まってしまうだろう。沖縄の2新聞に関しては講演後の質疑応答の雑談での冗談で発言した事らしいし、また「破廉恥とか売国とか日本をおとしめる目的を持って書いているとしか思えない記事が多い」といった事も中堅・若手議員の発言も質疑応答の時に釣られて出ただろうと思えるんだが。
これら議員の発言を石破茂地方創生担当相は「我々は政権の側にいる。言論の弾圧と受け取られかねないようなことは心していかねばならない」と批判し、谷垣幹事長は「メディアに対して批判、反論はあっていいが、主張の仕方にも品位が必要だ」と苦言を呈したらしいが。
因みに百田は昨日の夜ツイッターに「ギャグで言った言葉を切り取られた。しかも部屋の外から盗み聞き!卑劣!それにしても、報道陣は冒頭の2分だけで退室したのに、ドアのガラスに耳をつけて聞き耳してるのは笑った。しかし、正規の取材じゃなくて盗み聞きを記事にするのは、ルール違反だし、卑劣だろう!」と書いているらしい。
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