埼玉県の川越市で、障害を持つ者に対し非道な行為を平然とやった者がいた様だ。
被害にあったのは全盲の女子学生。川越駅を降りて、バスに乗り換える為に改札から点字ブロックを歩いている時に、何者かが女子高生の正面から歩いていた者が、白杖にぶつかり転倒していたらしい。
白杖にぶつかり、転倒した事をどの様に意識したのか理解できないが、後から追っかけ、膝の裏を蹴ったらしい。
それを目撃していた年配らしい男性が、口調は厳しかったろうと思えるが注意をする。非常な行為を行った者は、何も言わずにその場を立ち去った。
その為に、被害を被った女子学生は、相手が異性がどう同性であるかなど全く知る事ができなかったようだが。
正面から歩いていた者が、ぶつかったという事は、この者は点字ブロックを歩いていたんじゃないのか。
点字ブロックは、全盲の障害を持つ人々が街路を歩く為に作られている物。白杖を利用する必要の無い者や、健常者などが基本的に歩く場所では無い。前方に白杖を持つ者がいないと認識できていれば、歩いてしまう者もいるのもいるのかもしれないが、そうでなければ、ちゃんと通路を開け、白杖を持つ者の歩行の邪魔にならない様にしなければならない。
白杖を利用している者の動きは健常者などと比べれば、かなり遅い筈。更に杖を突いている時の音なども気づくんじゃないのか。
毎日の記字に、突然に背後から蹴られた女子高生は、「何が起こったか分からず怖かった。これまで白杖に引っかかった人に文句を言われることはあったが、暴力を振るわれるなんて思わなかった」と語っているらしい。
白杖に引っかかった者に文句をいわれたという事にも、驚かされてしまう。逆じゃないのか。白杖を利用する人々にとって白杖は歩く為には絶対必要で、体の一部にもなっているんじゃないかと思えるんだが。
その白杖に引っかかったという事は、その人の歩行を邪魔した事になるんじゃないか。自分の歩行を邪魔されたと文句をいうのでは無く、逆に自分が邪魔したんじゃないかと意識する事が当たり前だと思うんだが。
点字ブロックを歩いていただろう非道な者は、どうして白杖に引っかかったのか分らないが、前方から歩いてくる障害者を無視していた事は間違い無い。白杖に引っかかったのは、完全に自分のミスだろ。
それをどの様に意識したか知らないが、相手は障害者である事はしっかりと認識していた筈だ。その相手に対し、背後から強く蹴りつける。
障害者への対応に強い意を持つ者なら、この様な非道行為を行う事は無いだろう。
抵抗できない障害者に対し、一方的に暴力を振るう者は、非常識な者と思えてならない。
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