女装子愛好クラブ

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下着女装ビジネスマンの出張記①

2023年12月16日 | ★女装体験記
今日は暖かったですね。
暖かいと本当に楽です。
昨夜は忘年会で遅かったので、今日は二日酔い。
夕方になるとようやく頭がすっきりしてきました。

さて、国立国会図書館でみつけた下着女装のビジネスマンの出張記をご紹介します。
これは『ひまわり』1992年4月号の読者投稿ノンフィクションです。
横浜市の新海さんが中国地方に出張したときの記録です。

10月15日
東京発21時の寝台特急。瀬戸に乗る。平日のためか乗客は少ない。
熱海を通過しても、隣の寝台も上も誰も乗り込んでこない。通路を通る人も少なくなったのを見計らい、着替えを始めることにした。淡いピンクのショーツとスリップを身に付け車内常備の浴衣を着る。念のためジャンパーを背中にかけてから通路に出る。緊張する一瞬だ。誰もいないのを確かめてから、洗面所まで行く。

ジャンパーを脱いで、鏡に背中を写してみる。スリップのラインは出ていない。--よし--とたんに緊張がほぐれていくのがわかる。デッキに行き、外をながめる。ガラスに自分の姿が写る。帯を解き、浴衣の前をあけ、スリップ姿を写す。

このスリップも2年くらい着ている。何回も洗濯したので少し色あせてきたが、逆に肌触りがよくなってきた。まだ1度も着ていないものが3着あるのに、なぜか手放せない。煙草を吸ってから寝台にもどる。横になり、文庫本を読んでいるうち、いつの間にか眠っていた。

10月18日
倉敷のビジネスホテルに宿泊。昭和町のランジエリーショップヘ行くことにした。その店は《アングル》というメーカーの下着を揃えてある。ショーツの穿き心地が気に入っており、時々電話で注文しては郵送してもらっている。

予め電話で、これから伺いたいと連絡を入れてから、背広を着て身支度を整える。店の近くの喫茶店で、閉店20分前まで待つ。そのくらいの時間になれば、他の客はいないので安心して入れる。

「いらっしゃい・・・1年と10か月...振りですね」と女主人は正確に覚えていた。
「少し太ったんじゃないですか。」
「そうですかね。そんなに体重は増えてませんけどね」
「そろそろMLサイズよりLサイズのほうが合う気がしますよ」と笑いながら、
「いつものショーツが、近いうちに絶番になるそうですよ。でも、似たようなタイプは継続製造するみたいです。」と、テーブルの上に下着を並べる。

「少しハィレグになるんですね・・・。でも穿き込みの深さが変わらなければ別にデザインが変わってもいいんですよ。」
「わかりました。いくつか揃えておきますわ。」
 ショーツ2枚と店長お勧めのフレアショーツを買い、閉店5分前に店を出る。ランジェリーショップと長く付き合うために、親しくなっても店に長居はしない事だと、私は思っている。

出所『ひまわり』1992年4月号


新海さん、さまざまな心配りとリスク管理ができています。
有能なビジネスマンとお見受けしました。
コメント
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