夏に入る前に洗い張りや染み抜きに出していた冬の袷が出来てきました。まだまだ暑くて日本舞踊のお稽古は浴衣ですが、外出はもう袷の季節です。着物は自分で洗えないので、メンテにお金が掛かるのが難ですが、昔からの知恵はたいしたものです。私達のように仕事で着物を着ると、裾の裏地が擦り切れてくるんです。それは裏地をずらして仕立ててもらいます。又襟の汚れが落ちなかったら、上下逆にしたり、上前の汚れは下前に替えたりと、徹底的に着潰します。それでも駄目なら羽織にしたり、長襦袢にしたり。あまり背が伸びなかった私は七五三の時の着物を中振りにして15才位まで着てました。そして絵模様を足して書いてもらって、お袖を普通丈に切って、ミセスになっても着て、今でも帯を地味にして着ます。
