小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

教育とは何だろう

2008年07月10日 | 社会
 このところ、毎朝のNHKテレビニュースにトップ記事で報道されているのが、大分県教育委員会の「構造的贈収賄」事件です。丁度、洞爺湖サミットの開催と重なった7月8日9日などは、この国際的なイベント、日本国にとっても極めて重要なイベントの記事より前に、トップで報道されたわけですから、事の大きさと共に、地元大分県の人間としてなんとやるせない毎日か。そう思っているのは、私一人ではないでしょう。きっと。

 どこの世界にも、子を思わない親はいません。だからといって、自分の子どもだけが良ければいいというものでもないと思います。しかも、金品で「聖職を買う」がごとき行為は、贈賄側もそれにつけこむ収賄側も、およそ「教育を受けた者の行為」とは思えない。

 しかも、容疑者達へ一連の捜査や調査が進むにつれ、完全に合格点の受験者を「不合格」とし、「不合格」の受験者に加点した上、合格にしたことが明らかとなったいま、該当する方々は、やり切れぬ気持ちだと思いますし、本当に「教育とは何だろう」と、私も叫びたい気持ちで一杯です。

 先日、出張に出る前購入した、斉藤 孝著「日本を教育した人々」(ちくま新書)をこの事件と同じ次期に熟読していますが、今は丁度、大分県出身の福沢諭吉先生です。が、福沢諭吉という偉大な教育者が輩出された大分県で、こともあろうか、現職の教員による贈収賄事件が発生(発覚)したとは、諭吉先生、とても嘆いておられることでしょう。

 聞くところによれば、現在、大分県内に相当数のマスコミ関係者が入り、この事件の取材を行っているそうです。テレビもラジオも週刊誌も挙って報道していますから、いっとき、全容解明まで止まるところを知らないほどに、記事となるのでしょう。この大分県が・・・・・。嘆かわしい限りです。

 せっかく、大分国体で大分県や競技開催自治体の大分市など、イメージアップと情報発信に苦労しているにもかかわらず、「これで、大分国体もフッ飛んだ」と嘆く関係者も多いのではないでしょうか。ダーティーなイメージばかりが前に出ていますからね。

 しかし、せめて9月27日の大分国体の開会式までは、この事件も収束しておいてもらわないと、競技の内容や結果、成績などより先に事件が報道されればまずいですから。