小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

良い事だと思う

2010年08月18日 | 民主党・選挙
 9月1日、民主党代表選挙が告示される事となりました。投票日は、9月14日とのこと。今のところ、現職の「菅 直人」代表(内閣総理大臣)が立候補するという情報の他に、様々な「候補者」が取り沙汰されています。

 鳩山さんが急きょ代表を辞任し、総理大臣を辞任してから二回目の代表選ではりますが、前回は、文字通り急きょであり、今回の代表選挙で取り沙汰されている小沢さんも、幹事長を辞任という局面だっただけに、菅総理誕生にほとんど「障害」らしい「障害」はありませんでした。

 ただ、今回は様々に憶測が飛び交う中で、小沢さんの「立候補」が噂されているばかりか、彼のグループや「反・菅」グループの一部からも「やるべきだ」との声が挙がっているらしい。

 私は、旧民主党が立ち上がった時期からかかわりを持っているものの一人ではあるが、この後、15年間で政権交代を実現し、総理大臣を決めることにも通じる「党代表選挙」にここまで深くかかわれるとは、正直思ってもみませんでした。

 それだけに、今回の民主党代表選挙は、今後の民主党にとっても極めて重要な営みになるであろうと思っていますし、是非とも、オープンな形で、そして、様々な人材が様々な意見を交わしながら、しっかりとした選択肢を提示して行うべきだと思っています。

 ただ、その有り様について、マスコミの報道が、いかにもかつての自民党の派閥抗争ごとき表現を用いて取り沙汰している事が気になる所でもあります。もっとも、民主党にはいろんな立場のいろんな考え方の人材が集まっていますが、それが、さも、旧い派閥がごとき言いようは、如何かと思います。

 いろんなグループができて「切磋琢磨」することで、新たな政策が生まれてくるところに民主党の良さがあると思っています。あえて述べるならば、民主党は、中央集権的な政党ではない訳ですから、様々にグループができる事を否定してはならないと思う訳です。

 その意味では、「良い事だと思います」もっともっとオープンな形で論議を交わすことだと思います。これまでの古い体質の政治にはないような、新たなスタイルをとってでも激論を交わし、願わくばそれをマスコミが、そのままの姿として映し出して戴けるのなら有難い訳です。

 いまのところ、地方県連には、代表選挙の事務的な連絡があるだけで、具体的な情勢等知る所ではありませんが、私のような地方組織を預かる立場からするならば、菅 直人氏の他に立候補がなく、穏便に事を運ぶよりも、幾つかの選択肢があって、本格的な代表選挙が展開されることを期待しています。

 これから、少なくとも三年間は実質的に政権を担い、これまで60余年に及ぶ旧自民党政治によって各省庁に染みついた垢を除去しなければなりませんから、一大事業が待ち構えています。これを成就しない限り、民主党政権へ政権が交代した意味も意義もありません。そういう観点からも、この代表選挙の持つ意義は、マスコミが揶揄する程度のレベルの低いものではないと思います。

 党代表選挙における実際の投票行為は、県内の衆議院選挙区毎に「1票」が割り当てられます。大分県連は都合「3票」あることになります。投票用紙は、先の5月末までに登録した「党員・サポーター」に郵送されますから、それぞれがこれに候補者名を記入して返信するという仕組みです。

 本部選挙管理員会に届いた各総支部毎の「投票用紙」を整理して、例えば大分第一選挙区管内の投票用紙(約1000名)の内、A候補が過半数以上獲得していれば、その「1票」は、A候補に投じられる事になります。

 国会議員は、「2票」持っています。地方自治体議員は、全国で「100票」です。全国約2300人の自治体議員が投票した結果が、候補者の内どの候補に一番多いかにより、いわゆる「ドント方式」により「100票」が振り分けられるという仕組みです。
 
 暑い夏が終わりを告げる頃、民主党代表選挙によって、再び日本に「熱い日が」ぶり返すような状況を導きだせたらと思うのは、私一人ではないと思います。期待してください。

友人の死

2010年08月10日 | 社会
 また、同年輩の友人が、癌で亡くなりました。昨年の健康診断で初めて肺に異常が見つかり、その後、昨年の秋口から入院退院の生活になっていたそうです。

 昨年の四月に新しい職場に異動して、半年しか仕事していませんが、葬儀には職場の同僚が大勢参列していました。

 亡くなる二か月前、「終末医療」から自宅療養に変え、家族が見守る中で息を引き取ったわけですが、葬儀場で奥さんへご挨拶した折、そのお顔に言い知れぬご苦労を感じました。

 55歳という年齢で亡くなるなんて、本人は、思い残した事が多いのではないかと思います。ただ、幸いというべきか、二人の息子は、既に自立しているらしく、ご長男の遺族・親族のご挨拶は、とてもしっかりしたものでした。

 これで何人目?同年輩の死は。その都度自らの健康状態への気がかりが増すことになります。実は、身内にもほぼ同様の状態にある者があり、その意味でも、今回の葬儀はどうも他人事に思えない心境でした。

 葬儀の帰り、私の車に同乗した友人の「その後どうなの」との声が聞こえましたので、「その後は快調そのもの」とは伝えましたが、半年に一度の検査(血液検査を中心に)と、年に一度の健康診断は欠かしません。
 
 とは言え、「体調回復期」の昨年の体重と比べると、このところ3キロ「増量」しており、「健康に注意」と言いつつ、平生の健康管理は、このままでは落第点です。今年の健康診断が、9月8日に決まったので、不摂生な生活から脱皮しなければと思うこの頃です。

 しかし、なぜ彼の病状は、会社が毎年行う定期健康診断で発見できなかったのだろうか、それが悔やまれてなりません。おそらく、毎年しっかりとしたチェック項目で健診しているはずなのに、そう思うと自然目が潤んでしまいます。

 その上、葬儀の終わりに、彼が好んで歌ったサザンの曲がかかりましたが、曲の途中で、泣き崩れる奥さんの姿に、私も目頭をカンカチで押さえざるを得なくなりました。

 葬儀が終わった後、会場を離れる人も少なく、参列した方のほとんどが、彼の出棺を見送る様子に、自分の時はどんな感じなのだろうかと、そんな事がフッと頭を過ぎりました。何となく、そんな事を考えてしまう年齢層になりつつあるのだと、改めて思いましたし、もうこれ以上同年輩の葬儀はゴメンだとも思いました。

いま、国会が面白い

2010年08月05日 | 政治・経済
 昨年夏の総選挙で政権が交代したことは、誰もが知る事実です。あれから、10か月余りが過ぎ、この間、既に首相が一人変わりました。

 首相交代は、政治とカネや普天間問題が引き金でありましたが、後で登場した菅 直人首相も、不遇といえば不遇です。長く永田町に居た割には、危機管理意識が薄かったのか、ある意味で、マスコミの餌食になってしまった感じかな。

 しかし、有権者は賢明ですネ。実は、菅さんの消費税論議だけに反応しているのではないと思います。何が一番かというと、菅さんを筆頭に民主党の議員各位が、野党の時代に期待させた政権交代のイメージ、つまり、期待感ですが、これが失墜?しているのです。

 この四日間、臨時国会が開かれ衆議院も参議院も予算委員会が行われました。無理もない事かも知れませんが、かつての迫力は「ゼロ」。「野党民主党」時代の迫力は見る影もありません。

 逆に、「野党自民党」にある意味での「迫力」が増していますが、民主党は、官僚主導から政治主導とも言っていましたが、今のような状況で本当に政治主導かなと疑いたくなる場面もなくはありません。

 予算委員会のテレビ報道だけでは全てを把握する事が出来ない事は言うまでもありません。しかし、マスコミがこぞって、菅総理の「低姿勢」が目立ったという場面や批評は、国民の目にどのように映っているのか。関係者としてはとても心配です。

 でも、逆に今の国会は面白いということがいえないでしょうか。これまで60数年守備だけの政党が、攻撃する事ととなり、打席にだけ立ち続けてきた政党が今度は守備に廻っている。

 スポーツに例えるならば、ゲームは攻守が交代するから面白いのであり、それが実現した日本の政治、今まさに面白いゲームが展開され始めていると言えましょう。

 わが民主党も、我慢のしどころですが、しっかりと実績を重ね「国民の生活が第一」の理念のもとに、まとまる所はまとまり、一歩一歩政治主導の日本を実現してほしいものです。こうして、日本に「二大政党時代」が定着するのかもしれません。