小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

人出が少ないですネ

2010年03月30日 | 社会
 先日、「スペシャルオリンピックス日本・大分」(以下、SON大分)のチャリティーバザーが、竹町のドーム広場で開催されました。毎年この時期に団体の活動資金を調達するためにこの場所で行っています。

 もう10年過ぎましたが、私もこの団体の理事を引き受けています。理事といっても、年間に一度の総会とその前の理事会に出る事と、サマーキャンプのサポーターで手伝いに行けるとき参加すること、また、SON大分の夏季スポーツ大会の際の開会式や、プレゼンターとして出席するくらいでしかありません。

 ボランティアは、スポーツプログラムに参加する知的障害のある競技者(以下、アスリート)に対して、技術指導したり世話したりすることが一つの役割ですが、これを永年続けている方々(コーチ)には頭が下がる思いです。私にはこの役割がいまだ担えません。

 SON大分の活動については、ずいぶん前に書きましたから詳細は省きますが、先日のチャリティーバザーによる収益金は、年間の重要な活動資金になります。品物は、アスリートの家族(ファミリー)や支援しているボランティアスタッフ、そして、周りにいる方からのいわば家庭の中の「余剰品」を拠出して戴いているわけですが、今年もたくさんあつまりました。ちなみに目標数値には達したそうです。

 しかし、昨年くらいから感じる事ですが、竹町のドーム広場を通過する市民が少しずつ少なくなっていますね。先日、3月20日は、天候は悪くなく人出が多かろうと想定していましたが、人通りの少なさに、「人出が少ないですネ」とボランティアスタッフが「嘆いて」いました。

 そういえば、このところ大分市内の繁華街や商店街の人通りが、心なしか少なくなっているような気がします。パルコが、あと一年で賃貸契約の期限が来るとかで、過日撤退を発表しましたし、既にサティーが撤退しました。メインストリートのトキハ大分店も以前のような景況ではないようです。

 こうした事が背景にあるのか、大分市の中心市街地の人通りが少なくなってしまっていますが、これは、日本全国の景気が低迷している事と、もう一つあるならば、大分市のまちづくりの計画にも起因するのではないかと思います。

 議会でも何度か論議になりますし、私も質問した事がありますが、今になって「中心市街地の活性化」を言い出してはいますが、政策的背景もゼロではありません。それも実は、10年程度前から、松岡に「パークプレイス」、稙田地域に「トキハわさだタウン」はじめ、大型のショッピングモールを、ある意味で政策的立地に動いたともいえる事情があるからです。

 だから、人通りが「少なくなるべくして少なくなった」とも言えるわけですね。知っての通り、平成17年をピークに、人口減少傾向が既に判明していた時期の計画でしたが、独自の商い方で実績を上げる計画だったのかも知れませんが、それまでの中心市街地に集まる顧客を、大きく3地域に分散させた訳だから、止むを得ない面もあります。

 今となっては、問題はそんなに単純な事だけではないとも思いますが、いずれにしても、これから、中心市街地はもちろん、地域のショッピングモールにも賑わいを創出すために何をしなければならないか、これから真剣に検討しなければとも感じています。

 個性ある店には行列ができます。消費者のニーズを的確に掴んで商売をおこなうこともひつようです。ネームバリューだけでは、これからは無理だし、強い商店街を商店街関係者だけではなく、第三者の声を取り入れて検討すべきではないかと思います。

おかげさまで

2010年03月26日 | 社会

 むかしは、久しぶりに会う人に「ご無沙汰しています。お元気でしたか。」などとあいさつすれば、即座に「おかげさまで…。」という返事が返ってきていたような記憶があります。

 この二つの会話を聞いていると、久しく会ってもないのに「おかげさまで…。」とは何か矛盾するようにも感じるが、この「おかげさまで…。」とは、地域の人たちに対してであったり、家族に対しての思いであったり、友達や子ども達の「おかげ」なのかもしれません。

 先日、久しぶりに「おかげさまで…。」という言葉を、私の所属する交通安全協会の地域の会議で聞きました。会長職にある方が、会議の冒頭のあいさつで「私も、『おかげさまで』一年間の任務を全うできました。」というものでした。この場合は、役員各位に対して述べたものであることは明瞭です。

 一年前彼が、全くの初任でしかも会長職につき、会の仕組み・ルールも前会長からの引き継ぎ程度しか理解していなかったでしょうから、永年築き上げられてきた他の役員の人間関係や、地域的なこだわり、さらには、会計に関する考え方、役員間の軋轢を含め、ほとんどが手探りの状態であった会長職からすれば、まさに「おかげさまで…大過なく」という心境だったのかもしれません。

 このところ、交通事故が多く中でも高齢者が6割含まれることから、これに地域の協会は危機感をもち、その対策を講じていますが、その結果として他の住民の皆さんにもよい影響を及ぼし、少しでも安心・安全な街であり続けられることが、「おかげさまで…。」を実感するきっかけになっているとのことでした。

 実感してきたこの一年の経験から、地域のなかでもっと活動を広め、この言葉を「復活」させたい思いに駆られているのだと思いました。つまり、交通安全の活動は、もともとボランティアが主体の活動ですから、その活動の結果が安全・安心の地域づくりにつながっているとすれば、文字通り「おかげさまで…。」ということになります。

 交通安全の活動や取り組みはもちろんですが、地域での様々な活動が結果としてその地域で暮らす人々にとって、本当に「おかげさまで…。」という会話が復活し交わされるようになれば、この上ないことだと、感じながら会議会場を後にしました。


財源はどこにあるのですかッ!

2010年03月25日 | 政治・経済
 先日、民主党の事務所で溜まった仕事を処理していましたところ、中年の女性から電話がありました。たまたま職員ではなく私が電話を取りましたところ、近頃の民主党に対する不満のはけ口がなく、思い余って電話を下さったようでした。

 『私は、このところの選挙で、自民党に投票した事はありません。社民党やその他の政党にも投票しようという気は起りませんが、近頃の民主党の動きは何ですか。今のままだと次の選挙では民主党には投票できません。』という内容でした。

 また、ついでに、『子ども手当は何ですか。私は反対です。給食費を払わない親がいるなかで、手当を払う事より、給食費に手当てをする方がましでしょう。また、高速道路も排気ガスを大量に排出する事をわざわざやるのですか。第一、消費税を上げないと鳩山さんは言っているが、財源はどこにあるのですかッ!』というお叱りを受けました。

 国会開会中、予算員会などがテレビ報道される日などは、こうしたご意見がたくさん寄せられますが、我々役員がいない場合は、その都度、二人の職員が頭を悩ませながら応対をしています。大変だと思いますが、「よく鍛えられています。」

 平成22年度予算案が参議院を通過したことで、年度内に決着がつくこととなりましたが、事のほか税収が落ち込む想定から、予算そのものの構成が難しい年度となりましたことは、報道にある通りです。

 まして、昨年夏の衆議院選挙までに、前政権が組み立てを終わっていたとも言える、次年度の概算要求が、ほぼ例年通りありましたから、その上に、政権交代一年度目から公約を実現するとなれば、10兆円規模の新たな財源を見出さなければなりません。

 この10兆円が、いわゆる「事業仕分け」や「埋蔵金」「平成21年度第一次補正予算の回収」などで補われた形になりました。これも御承知の通りですネ。この併せて92兆円規模の平成22年度予算になったことで、少し誤解があると思われるのは、冒頭にご意見を戴いたように、「財源はどうするのですかッ!」ということです。

 前述したとおり、今回成立した平成22年度の国家予算は、旧政権が概算要求していたものを、出来るだけ「事業仕分け」してきたものの、全てを評価できませんでした。今年の夏ごろまでには、民主党政権下での概算要求という事になりますが、その際は、最初から政権公約を第一・第二順位に据え、優先順位を上位において、なお且つ、旧来の概算要求の手法や内容を大幅に見直す事になるわけです。この点理解されていません。

 そうでもしない限り、ここまで膨れ上がった国の予算ですから、際限なく膨れる事になりますし、特殊法人や相当数ある公益法人、特別会計などを見直すことで、天下り先を制限し、無駄をなくすことが前提でなければなりません。

 その上で財源が足りない、税収が大幅に落ち込むとなれば、消費税増税を含む税制改革の論議を開始する事になると思います。既に、論議は開始するとも言っています。ただ、政権公約の通り、「この4年間は消費税を増税しない」と約束していますから、4年後の状況を見極めて、選挙で消費税の増税を含む国の財政の在り方・考え方について、総選挙で審判を仰ぐことになるのではと思います。また、この4年の内に、税収が伸びず予算が構成できないという局面になれば、選挙でその是非を問うことは当然です。

 これだけ、世界的な景気低迷で日本だけがその影響を受けない訳がありません。旧政権時の民主党に、「今日段階の経済・財政見通しが甘かったのだ」といってもどうしようもない事ですし、あくまで「生き物である経済」の状況をしっかりふまえた国家運営を任せるしかありません。

 いろいろな要素の中で苦しい民主党政権の状況ですが、年度内に成立した次年度予算が着実に実行されることで、景気回復など成果が出ることを期待しつつ、「政治とカネ」の問題の終結と、「国民の暮らしが第一」の政権運営に全力を傾注し、とにかく頑張ってもらうしかないと思うこの頃です。

泣かせてくれるなぁー

2010年03月24日 | 社会
 今日、3月24日は、市内全小学校の卒業式です。私は、卒業式と同時間帯に3月議会の委員会審査が予定されていた為、今年の卒業式には出席できません。楽しみにしていましたが、公務となれば、議会を欠席してまでとはいきません。

 今年の卒業生は、私が地域の交通安全協会の理事になった年の入学生ですから、約6年間見守ってきた児童達です。この間の成長著しい事に、地域の一人ではありますが、他人事ではありません。とてもうれしい気持ちがわいてきます。

 ひと月位前でしたか、「私は、6年生の○○○○ですが、名前を聞かせていただけますか」と二人の児童が近づいてきました。名前だけ伝えておきましたが、何のためか皆目見当がつきませんでした。

 前にも少し書きましたが、今も毎朝小中学校の児童生徒の「安全指導」をしています。「横断中」という旗を持ち、「緑の腕章」と黄色い帽子をかぶっています。児童生徒の内、小学校の児童には、通学路の通過時刻を知らせてあげる役割も果たしています。

 毎日、同じ顔を見ないと、「風邪でも引いたのかな」とお節介を焼いてみたり、あいさつ行動があるから今日は早めに登校したのかな?など、一人ひとりの子どもたちの顔を見ることを毎日楽しみにしています。

 元気な声で「おはようございます」と声をかけられると、こちらも「おやよう!いってらっしゃい」と声かけして応えます。約40分長くても60分間ですが、気持ちがしゃきっとする毎日です。子どもたちから毎日元気を貰っていると言ってもいいと思います。

 そんなある日、前にわたしの名前を聞いてきた6年生の児童二人が、また私のそばに来て、「いままでありがとうございました!」と書いてある「寄せ書き」を手渡してくれました。「なに?これ!」と聞き返しながら中身を見てみましたところ、ちょうど私が毎朝立っている交差点を通過する6年生男女23名の有志による「寄せ書き」でした。

 「毎朝、あいさつしてくれてありがとうございます。いつもちょっと話をしたり、時間を教えてくれたりして、小嶋さんがいないときは、『あれ?どうしたのかな?』と、いつも思いました。残り少ないこれからも、安全を見守っていてください。」という内容を中心に書かれてあります。

 どの子の発案かはわかりませんが、児童達の中で「こんなのを作って小嶋さんに渡したらどうか」という事が話し合われ、それに23名もの子どもたちによる「寄せ書き」となったという、この子どもたちの優しさが何よりうれしい事でした。

 泣かせてくれるナァー!「こんなのもらって、涙が出るよ」と、照れくさそうに、受け取りながら、その時思ったのは、「この子たちが、これからも安全で安心して学校に通えるよう、微力だけど続けて頑張ろう」「こんな良い事があるなど、寒い日も、暑い日も、雨の日も、雪の日も続けてきてよかったなぁ」と、その子たちの成長した姿を見ながら思いました。

 でも、こんな良い子たちの顔、この四月から見れなくなるのかと思うと、寂しいという思いも、同時に湧いてきました。

 今朝は、真新しい洋服に身を包んだ6年生が通りかかるたびに「卒業おめでとう」と声をかけました。笑顔で応えてくれた子どもたちに、恥ずかしながら、わが子のように涙ボロボロになりました。

 これからも元気で成長してほしいと思います。

休日の分散化

2010年03月23日 | 社会
 最近、国土交通省(観光庁)が「休日の分散化」を具体的にしているようで、先日のNHKニュースにその一部が報道されていました。

 内容は、2010年度、全国7~8地域で休暇分散化制度の導入に向け実証実験を行い、実施後に、観光需要の拡大や混雑緩和につながったかどうかなどを調査し、効果や課題を検証するというものです。

 特に、ターゲットとしては、小中学校の児童・生徒と家族を中心に地域単位で独自の連休を取ってもらう計画。これは、政府の観光立国推進本部で、3月3日、実際に協議されたものです。

 全国5地域ごとに春秋2回、日にちをずらして大型連休を分散させ、混雑緩和による観光需要の増大を目的としている。これに対し、企業からは、様々に賛否の声が既に挙がっています。

 自治体では、既に石原東京都知事が、「頭の悪い政治家が思いつきで考え出した事だろう」と、まともに受け止めていないコメントを発している場合や、「これを機会に観光需要の増大を狙う」と表明している場合など様々ですが、訪れるお客さんが平準化してほしい観光業界は、歓迎の意を表している様でもあります。

 実証実験は、1地域当たり、小学校2校と中学校1校を含む範囲で、子ども1000人とその両親2000人以上の参加を想定しており、自治体や企業、学校などの関係者で実行委員会を組織してもらうという事のようです。

 夏休みを1~2日削り、春と秋の連休にそれぞれ連続させるという計画内容のですが、全国を5ブロックに区分け、これまで一時に動いていた長期の休暇が、ブロックごとに違う動きになるという事のようです。

 企業や事業所など業界の場合は、これまでと変わる事に抵抗があるようですが、観光業界は、訪れる客が平準化すれば、これまで以上の集客が見込めることで、観光業者もそこで働く人々も歓迎なのではないでしょうか。

 国土交通省は、実証実験で、観光需要に与える効果や企業活動への影響、有給休暇取得の関係など、課題を明確にし、平成25年度頃までには休暇分散の本格導入を目指したい考えのようです。来年は実証実験を拡大する見込みです。

 これまでの政権では、様々にしがらみがあり、こういう大胆なことは打ち出せなかったと思われますが、政権交代の成果として、こうして、「観光」一つをとっても構造的に転換させることで、社会や経済にインパクトを与え刺激する中から、次なる成長を図ろうとする意図がありますから、私は、様々な課題や問題点はあるにしても、前述の石原東京都知事の考え方とは全く違い、この試みや実証実験について、大いに論議し良い方向性を導き出してほしいと、期待をしている一人です。


ヘルマンハープ

2010年03月16日 | 遊び・友達
 ドイツ生まれの、「ヘルマンハープ」という楽器を知っていますか。
http://www.hermannharp.com/にクリックすると、下記のとおりの説明書きがあります。

 『ダウン症を背負ってこの世に生まれた息子の為に、ヘルマン・フェー氏が生み出したバリアフリー楽器です。たとえ五線譜が読めなくても、弦と本体の間に差し込む一枚の楽譜によって、本当の素晴らしい音色の弦楽器を演奏するという夢がかなえられたのです。ヘルマンハープは今ヨーロッパで、熟年世代はじめ子どもから大人まで世代を超えて、音楽のバリアフリーの世界を実現させています。』

 詳しい事は、上記のホームページにアクセスして戴く以外にありません。このブログで写真などを紹介できればと思い、一旦チャレンジしてみました。しかし、自分で写した写真がないもので、取り込みができませんでした。

 そうそう、この「ヘルマンハープ」の紹介ですが、友人の奥さんから教わりました。この楽器がどうして誕生したかは、上の紹介の通りですが、友人の奥さんが一時病気になり、大好きなピアノが弾けなくなり、苦しい思いの中から、ピアノに変わる、楽器がないか探していて、巡り合ったそうです。今ではインストラクターの資格に挑戦したというのです。

 いい話ですね。一旦病気をすると何かにつけ意欲が無くなるものですが、彼女は、逆に何か目標を持つことで、自分の病気にも打ち勝とうとしているわけです。いまでは、『来月からレッスンを開始して、地道にヘルマンハープの知名度をアップさせて行けたらと思っています。』

『そして、音楽教室時代の友人が共感してくれて、アンサンブルをしながら、施設や病院を慰問して、音色を聴いてもらい、少しでも癒しを感じてもらえたらいいねと話しています。 私と同じような状況になった方や、お年寄りの方にお話したり、ヘルマンハープを一緒に奏でたりしながら、コミュニケーションを図れたらどんなに素敵だろうと、夢を膨らませています。』というメールを戴きました。

 そして、そのメールの最後には、『日々のリハビリも怠らずに前へ前へ背筋を伸ばして歩んでいきます。』と結んでいましたが、何か私も励まされるメールでしたので、紹介しました。元気をもらったお返しに、何かお手伝いできることがあれば連絡してほしい旨、返信しましたが、演奏会や慰問行事などがある時は連絡があることになっています。

 ホームページでは、楽器のことや練習の方法なども動画で見る事が出来ます。癒しの音色におそらく、気に入ってもらえるのではないかと思いますが、一度、ホームページをのぞいて見て下さい。

御苦労さまと言ってあげたい・・・。

2010年03月03日 | 社会
 カナダのバンクーバーで開催されていた、冬季オリンピックが閉会し、フィギアスケートで銀メダルに輝いた浅田真央さんを中心に、選手団が帰国したというニュースがありました。

 今回は、前回に比べメダルの数が増えたといいますから、それぞれの選手の皆さんには、悔しかったり、情けなかったりと、いろんな思いはあるでしょうが、日本国民にとっては、大きな飛躍として歓迎できるのではないでしょうか。

 特に、最終日前々日に行われた「女子パシュート」という競技では、日本全国のファンに「金メダル」を思わせる戦いを展開してくれて、日本国中が興奮したのではないでしょうか。

 結果として、0.02秒差の二位で銀メダルにはなりましたが、ハツラツとした三人のお嬢さん方には、大きな拍手を送りたいと思います。競技当日の決勝戦には、テレビ前で大きな拍手を送りました。

 また、彼女たちに感動したのは、その陰で、若くして命を落とした同僚選手への思いを込めて渾身のレースをしたこと、彼の「形見」を身につけてレースに臨んだという選手の思いに、スポーツ選手の素晴らしさを改めて感じ、思わず涙しました。

 また、期待されながら、本人としてはふがいない成績に終わったという顔をしていた現役中学生の高木美帆選手にも、大きな拍手を送りたい。「大丈夫だよ」「よく頑張った」。これからが大変だろうが、これにめげず、是非、これからの日本の女子スケート界を背負ってほしい。そう思います。

 女子フィギアの三選手にも、「よく頑張った」と讃えたい。三選手とも入賞という快挙でしたから、これまでにない成績なのではないでしょうか。2006年に荒川静香選手が優勝した時の得点より上位にありながら、銀メダルにとどまった浅田真央選手には、自信を持ってほしいと思います。

 女子ばかりでなく、高橋大輔選手の銅メダルも大したものだと思います。また、ジャンプ競技はじめ、他のクロスカントリーなどの選手にも拍手を送りたいと思います。冬季オリンピックの種目に対して、選手層が厚くない日本にあって、各競技で健闘したことに、日本の国民は、清々しい後味を感じているのではないかと思います。

 また、予選敗退とはいえ、カーリング女子の選手にも「ご苦労様」と言ってあげたい。これからまた、技術はもとより、戦略・戦術を柔軟に駆使できる「チーム力」を磨いて、再度挑戦してほしいと思います。皆さんのおかげで、カーリングのファンも年々増えていますよ。

 これまでになく、興奮の冬季オリンピックが終わりましたが、友人の中には、朝三時までカーリングにハマってしまった。負けたと思い床に入ったが、翌朝のニュースでは逆転勝ちの速報があって、「カーリングは深い」と言ってました。

 選手諸君ご苦労様でした。今後の活躍に期待しています。

何と嘆かわしいことか

2010年03月03日 | 政治・経済
 昨夏の総選挙で政権交代を果たし後、鳩山内閣では初となる平成22年度予算が、昨日、3月2日の夕刻、衆議院本会議で可決されました。前年と比較し10兆円程度増額の92兆円に及ぶ当初予算となりました。その大部分を前政権(の概算要求)から引き継ぐ形にならざるを得なかったとはいえ、これを今年度内に可決成立させることが重要でしょう。

 衆議院本会議での論戦では、与野党がその立脚する考え方の違いから、厳しい対立的論議の中ではありましたし、賛成討論・反対討論そのものは、実に聞き応えのある内容であり、流石だと感じる発言も多々ありましたが、結果としては、与党三党の圧倒的多数を以って衆議院を通過することとなりました。

 ちょうどこの日は、政務調査の為上京中で国会周辺に赴いておりましたが、偶然、数日程度先送りされたといわれる、平成22年度予算を議決するための衆議院本会議が開かれることを聞き、久しぶりに傍聴することとしました。歴史的ともいえる鳩山内閣初の予算編成過程の内、一つの過程に客観的ではありましたが「立ち会う」ことができたわけです。

 第174通常国会は、年明け1月18日から開会され、7月初旬の参議院選挙を意識し、6月16日までの150日の会期で開会中です。会期中、何度か本会議が開会されることでしょうが、ただこの日は、中でも、国家予算を決めようとする本会議であるだけに、賛成討論、反対討論の最中の「ヤジと怒号」の酷さは、目に余るというか、「耳に余る」ものでした。マイクを使った発言者の声が、聞こえないこともしばしばでした。

 特に、自民党を中心とした野党のヤジは、傾向として実に口汚く、「およそ権威ある国会議員のはく言葉であろうか、何と嘆かわしき状態か」と感じたのは、マスコミ関係者を除く150名程度の一般傍聴者の内、私一人ではなかったと思います。こんな状態を多数の有権者が目の当たりにしたらどのように感じたことでしょう。

 幸か不幸か、この日の本会議は、テレビ放映がなかったと思いますが、もしこのヤジを含む全過程(2時間程度)が有権者の目に曝されていれば、世の政治不信は高まるばかりというのが、率直な感想です。“ヤジする”国会議員は、「戦っているつもり」かも知れませんが、これでは好感度「ゼロ」です。期待外れも甚だしいと言わざるを得ません。

 自民党政権時代のこの時期の国会もおそらく同様の展開であったかもしれませんが、せっかく権威ある本会議を傍聴したにも拘らず、「後味の悪い」感想を国民に持たせないよう、「人の発言はちゃんと聞く」習慣を“ヤジする”国会議員には身につけてほしいと思います。何と嘆かわしいことか。こんな状態が当たり前と考えるのは言語道断ですね。