小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

解散は遠のいた?

2008年10月29日 | 民主党・選挙
 麻生総理大臣が誕生して、約一か月が過ぎました。内閣発足時の支持率に期待した氏は、思いのほか低い48%という支持率に、疑問を持ったであろうと思われます。
 せめてもの慰めとして「小沢さんより総理としての人気は高い」ことを自慢していたようだが、麻生氏は何と負けず嫌いなのでしょう。

 ひところでは、10月26日に総選挙が実施されるであろうと、マスコミは一斉に報じました。自民党新聞ではないかと揶揄される新聞は、「この日しかない」とまでいっていました。

 またこれは、実は自民党の総裁選挙の真っ最中でした。総理大臣がまだ決まってもいないのに、マスコミも自民党の役員も大騒ぎをしていました。多少無責任だと思いもしましたが、「もしかすると」と誰しも考えたのではないでしょうか。

 それもそのはず、福田前総理が政権を投げ出して以降、自民党の総裁選挙に如何に多くの議員が立候補したとしても、巷は麻生氏に総裁指名がほぼ確実とみており、全国各地で開く遊説は、さながら解散総選挙の様相を呈していました。が、その途中に麻生氏が執筆したのであろう月刊誌の記事が、その後の政治情勢を考慮せずに、臨時国会直前に流布されたことにより、一機に解散風が吹き始めたのでした

 しかし、その後内閣総理大臣になった麻生氏は、内閣の支持率があまりにも低いことや、アメリカの景気をはじめ、世界景気が及ぼす日本の経済への影響、現在では日本の株価などを考慮してか、あまり解散に対する「誘導尋問」にも明確に答えなくなった。

 このことに関して、参議院予算委員会で民主党の石井 一参議院議員から、「麻生総理!あなたは解散権をもてあそんではいませんか」と詰問されるに至り、答弁をはぐらかすのに懸命な姿が実に滑稽でした。

 そうこうしているうちに、解散のタイミングを逸してしまい、今日の新聞報道によれば、与党公明党から解散を迫られたことに対し、巷間噂されている「11月30日の投開票の選挙日程はあり得ないことを伝えたと見られる」と報じています。 
 もしかすると、今解散総選挙を実施すれば、とんでもない結果になると、麻生氏自身が一番知っているのかもしれませんが、あまりにも公明党の年内の解散総選挙に対する期待が強いことに、麻生氏はあらためて驚がくしたのであろうと思われます。

 そうした公明党の思いに配慮してかどうか、今日の夜のニュースでは、「定額減税に与党が合意」と報じていましたが、これは、解散しないことに対する、麻生氏の定額減税を強く主張する公明党への配慮なのでしょうか。

 民主党の鳩山幹事長は、同じ民放のインタビューに応え、「これは、究極の選挙対策ではないか」と述べていました。もしそうだとしたら、本当に解散は遠のいたのかなぁと考えざるを得ません。が、方々はどのようにお考えでしょうか。

 私は、もう自民党が歴史的役割を終えている政党と思えてならないから、これから、自公政権がいかに多くの「選挙対策」を打とうと、そして、いつの時期に解散総選挙が実施されても、かつての自民党の「再興」はないと思っています。間違っていますでしょうか。

 衆議院の解散総選挙が先送りされたのであれば、当面、自分の市議会議員選挙に全力で取り組めるので、それはそれでよいのですが・・・・・・。
 
 麻生さん麻生さん、日本の株価が安い時期にじっくりと解散の時期を考えてください。いずれにしても来年の9月に総選挙をやらねばならないのですから。そうしたら、安倍、福田、麻生と三代連続で「一年内閣」が終わるのですから。