小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

怖いのは「風評被害](アクセスが良くないのでビックイベントを行えない)

2019年01月25日 | 社会
 昨年12月の定例会で、大分スポーツ公園のアクセス改善について質問しました。
 この「小嶋つうしん」(号外)をご覧いただいている方もご存知でしょうか、11月16日のキリンカップサッカー大会の際、大銀ドーム周辺をはじめ、市内で大渋滞が発生しました。大規模イベントに対する交通対策が十分とられていなかったことが原因の第一ですが、私が指摘したのは、もともと4万人収容する「ビックアイ」の建設に際して、アセス(環境影響評価)調査が十分でなかったのではないかという点です。

 これに対し『県では、平成6年の時点で、一般的通行に関して対策を行うための「大分県スポーツ公園基本計画」を策定し、これらで指摘されている内容についてはすでに終了している』との答弁でした。24~5年前の計画を持ち出して答弁されたことに驚きもありましたが、確かに、4万人を収容できるだけの道路事情は、そのころと全く変わっていませんね。

 問題は、先般のような大渋滞の様子が全国に知れ渡り「大分県では、会場(ドーム球場)へのアクセスが良くないのでビックイベントを行えない」とする❝風評被害❞が発生することです。これに対しは、何らかの対策を講じ、「既にその問題は解消済み」とのメッセージを発信しない限り、今後この施設の全国的で大規模な活用が大幅減になりはしないか、まして、武道場を含め屋内競技場も出来上がると、なおさらアクセスが問題になります。そううえ、トリニータ―がJ1復帰しましたね。強い、しかも名だたるチームとの対戦は、これまで以上の来場者でごった返すことになります。
 そこで先ずは、高速道路「松岡パークエリアからのスマートインター設置」を検討してはどうかと、の要望を含め、早期の改善を求めました。

 答弁では、「長期的な問題として考える」とだけ答えましたが、どうでしょう。利用する側、大銀ドームをもっと利用して欲しいと、思う側からすれば、高速道路「松岡パークエリアからのスマートインター設置」を筆頭に、アクセスの改善は必要ありませんか。?

こんな活動も・・・。

2019年01月24日 | 社会
                      地域の通学安全見守り活動


 「おはよう!はい、通れるよ!」毎朝ローソン前の交差点で黄色い旗降って声をかける。それまで信号待ちしていた児童生徒が一斉に渡り終える。かれこれ20年位こんなことやっていますが、何が楽しいかと言えば、この間、この交差点での児童生徒の事故はゼロが誇り。こんなたわいもない毎日(約四五分間)の積み重ねで、彼らの社会教育(しっかり挨拶する。信号を見て渡る。信号無視しない)の一環に寄与できているかなと実感できることです。約20年前、これを始めたきっかけは、会社の先輩の一言があったからでした。

 先輩の一言とは、「俺たちが子どもの頃、地域の方々に大変お世話になってきただろ。だから、大人になった俺たちがこれから地域の役に立つという思いで、地域の世話をしている」というものでした。その時は、そういう事かぁと思っていましたが、我が家の子どもたちもこの地域でたくさんの人にお世話になって成長したから、その恩返しは父である私がと始めた一つが、交通安全協会西の台分会の活動でした。

 私が始めたころは、安全協会の活動というより、単なる一人のボランティアという感じでした。気恥ずかしさもありましたね。今の交差点には私一人しか立っていませんでしたから。市議会議員一期目のころでした。「かれは、だからやっているんだ」と思われたくない気持ちが強くありました。となると、毎日毎日、雨の日も雪の日もとにかく続ける事が大事になってきます。最初は、冬場の寒い頃辛いこともありましたが、一年、二年と過ぎていくうち、そんな事も無くなりました。

 その後、他の安全協会の方々や、自治会長も立つようになって、現在に至っています。今では、西の台校区の通学路の主な交差点には、三人から五人の方が立っています。青少年健全育成会の方々も協力するようになり、全体では、30名以上の方々が、毎朝交差点のいたる所で「通学安全見守り活動」を行っています。このメンバーの多くは、教員OBや県警OB、また、民間企業のOBは勿論、NTTのOBもいます。
 
 前に30名以上の方がこの活動に携わっていると書きましたが、私が始めた頃は、2~3人のしかも、制服を着た大分市の交通安全指導員が中心でした。それが、一般のボランティアとして参画する方が増えて今日に至りましたが、今では、そういう方々が年に2回、交流懇親会で一杯飲み会を開くようになりました。年はじめと、夏場の暑い盛りの時期。いろんな情報交換を行いますが、それぞれの方々にはそれぞれの思いがありますし、大概の方々が続けられる間は続けたいと思っているようです。

 私には、この活動を行う上で心掛けていることが一つあります。それは、通学する児童生徒の「ストレス」にならないことです。毎日やっていて、顔見知りになると、「今日はいつもより随分遅かったね」とか、一言声をかけたくなります。でも、それそのものが子どもたちのストレスになりかねません。「あのおじちゃんはいろいろ言うから、前を通りたくない」と。なので、「おはよう」という声かけ以外に、「行ってらっしゃい!寒いけど頑張ろうね」くらいに限定しておかないと、私が原因でストレスを感じ不登校になっても困りますから。

 逆に、子どもたちの側から「今何時何分ですか」と聞いてくる場合があります。それもほぼ特定した児童です。多い朝は、なぜか30人位の児童が聞きます。毎日のことですのでその子たちへの印象は特に強いものがあります。小学校を卒業したこの子たちは当然ですが3年間は中学校に通いますが、その後、高校生になります。昨年の春、私の前を自転車で通りかかる高校生が、「おはようございます。」と笑顔で声をかけてきました。3年前6年生だったあの子だ!と思いつき、「そうなんだ!もう高一かぁ」と、何か言い知れない熱いものを感じました。

 児童生徒の場合とは違い、自転車通学の高校生には、正しい自転車の走行について話すことがあります。「君も高校生だから解るだろうけど、自転車は基本的に車両だから、本当は車道を走行するのが正しいよ。歩車分離のこうした交差点では、歩行者と一緒に通ると歩行者にぶつかるだろ。だから、青の信号の時に乗用車と一緒に車道を通るようにしようね。慣れないと怖いけどね。気を付けて」と助言します。さすがの高校生は翌日からこれをちゃんと実施できるようになっています。

 私は、地域の交通安全協会役員として通学見守りボランティアをやっていますが、実は、交通指導員ではないので、交通指導を行ってはなりません。私などが指導するのはご法度で、それは交通指導員にお任せすることです。でも、校区内には二名の交通指導員しかいません。その二名だけでは今のような状況にならないと思うので、これからも児童生徒の通学安全を見守るための活動を、地域の方々と続けていきたいと思っています。
 20年前、この活動を始めた頃の小学校6年生は、もう立派な子を持つ大人になっていると思います。


防災安全機能の強化(くらしにあんしん)

2019年01月13日 | 地方行政/議会
■暮らしに安心…防災・安全機能の強化(防災士や気象予報士などの活動環境がカギ)

 日々の暮らしの中で、安心を確保するには、第一に防災・安全機能の強化が重要です。
 私は、この機能強化のため、防災士制度の拡充を市や県に要望してきましたし、今では、気象予報士の活用、活動環境の整備がカギと考えてきました。

 また現在、大分県がNPO法人(大分市)に委託している「防災活動支援事業」では、県内各地域において、それぞれの地域事情に応じた活動が頻繁・活発となりつつあり、必ずしも充分な対応が取れていないのではないかと考えています。この点、大分市内のみならず、県内六振興局エリア全てで、それぞれの地域事情に基づき、このようなNPOによる活動の分担が出来ないか、提案しています。

 県内では、18自治体がありますが、その内の12自治体が海に面しています。こうした地域と内陸部の地域の防災・減災対策は、全てが同様であってよいはずはありません。よって地域の特性に応じた施策が取り組まれなくてはなりません。また、これまで数年、大水害に苛まれている地域とそれ以外の地域では、その経験や教訓によって、暮らす人々の防災意識が違います。現実に、2年前の県西部地域を襲った大水害で、その差が表われました。

 そこで、気象予報士資格を有する人材を、こうした防災・安全機能の強化策として活用してはどうかと考えています。職員からの育成でも、有資格者を「社会人経験枠」での採用するでも良いと思います。また、気象台退職者の嘱託待遇による採用でも歓迎です。

 この意見に対し県は、「一年を通した業務量が確保できない」と、先の県議会一般質問で答弁しましたが、認識に大きなズレを感じました。南海トラフ地震や台風はじめ風水害など災害に関する高い知見を駆使し、県内の全ての自治体に万全の災害対策が定着できるよう、引き続き論議を行ないたいと思います。


■チルドレン・ファースト(変わる大分っ子の育ち)

 元気な街は、子ども達が元気、大人が元気、企業や農林水産業が元気でなければなりません。そして、地域は絆でしっかり結ばれていることが欠かせません。これらは、政治が、そして、地域で暮らす人たちのコミュニティーが決めます。だから、偏った政治が行われると、不幸な人たちを生み出します。政治は、生活そのものです。

 チルドレン・ファーストを筆頭に、「くらし」、「あんしん」、「人づくり」、「街づくり」、「しごと」、「環境」、「行・財政改革」等を課題に取り組みます。子ども達が、元気に遊び、育つ環境の代表格は、小中学校の校庭芝生化だと考え、先の第四回県議会定例会で提案しました。

 東京都内では、175校が芝生しています。大阪府内では、182校で芝生化されています。大分県内では、支援学校などで芝生の校庭が実現していますが、一般の小中学校では、まだ実現していません。理由の多くは、管理が大変だと言うこと、教員や保護者の負担が増えるなどというものですね。事実、現地調査した東京の小学校でもその点が指摘されていました。

 しかし、この学校では、地域のボランティアの方々を含めて、芝生化実行委員会を作り実現していましたし、今もしっかりした管理が行われていました。六年生の児童は、「僕の学校の自慢は、校庭が芝生だということです」と、「学校の記念誌に何人も書いています」述べる校長先生の顔が綻んでいました。

 この課題は、直ちに実現できませんが、環境整備して、取り組みを緒に付けたいと考えています。

■起論・耕論
昨年暮れに閉会した第四回定例会では、第一二一号議案として、「職員の自己啓発等休業に関する条例の一部改正」案が上程されました。これは、地方公務員法第二六条の五の規定に基づき、職員が大学等課程の履修、国際貢献活動のための自己啓発等により休業をする際に必要な事項を定めているもの▼学校教育法が、質の高い実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関として、専門職大学・専門職短期大学を創設することとしたのに伴うもので、自己啓発等休業に関する「休業理由」の大学等、課程の履修に新たに追加されることとなった。今回のこの一部改正に関連して、一般質問では、休業事由の内、大学など課程の履修に関連し、気象大学校など気象予報士資格取得に関連する内容が含まれるのかを含め質問した。しかし、『気象大学校は、気象庁幹部の養成学校であり、本件に関して対象とはならない』との答弁▼かねてより、県庁内に気象予報士資格取得者を雇用、もしくは自己啓発でこれを取得する職員の育成を求めてきましたが、あらためて「職員の自己啓発等休業」に際し、気象予報士資格取得に道を開くよう検討を求めたが、何らかの方策で気象に関する専門的な知見が活用できるよう、今後も調査活動を継続し、提案を続けたいと思う。

大分県議会議員 小嶋秀行