衆議院総選挙が最終盤を迎えました。今日(8月28日)を含めて、投票日まで3日となり、各政党ともそれぞれの戦い方がヒートアップしてきました。中でも、自民党のネガティブキャンペーンは、これでも「政権党」?と疑いたくなる内容が目白押しです。
その一つに、「民主党第一区の候補者は、大分の人間ではない」などと、個人演説会や各種団体の集会等で豪語していることを聞きました。『東京に住んでいて、大分県のことなどこの6年間何もしていない。知事に聞いたが、大分県のことを要望しても党の決定だからと会ってもくれない』と、いたるところで聴衆に伝えているのだそうです。
誰の言質を用い、どのような言い方で有権者にアピールするかはもちろん自由ですが、「嘘をつく」ことだけはやめた方がいいと思います。まして、「政権党」がこの窮地に至り、相手候補者の弱点と勝手に判断し、演説会などで聴衆に伝えて、聞いている聴衆がどのように受け止めるか、思慮できないのがとても不思議です。集まった聴衆は、政策を聞きに来ているはずですから。
事実は、国会会期が長期化してきた最近でも、可能な限り地元大分市に戻り、ミニ集会やお茶の間集会などを開き、国会で国政でどのような事が行われ、起こっているか、報告会や公聴会などを行っています。また、大分では県庁に伺っても、逆に全く会ってくれないというのが真実です。
もちろん住民票は、大分市内の実家においてあり、文字通り大分市民として大分市民のご意見を踏まえた議員活動を根付かせる努力をしています。
自民党のネガティブキャンペーンは、これだけに止まりません。「それでも民主党を選びますか」と、党名を明示したA2版裏表のビラに堂々と掲載している。また、この他に小冊子を5冊、「これは政党活動だから選挙期間中でも配れます」と但し書きまでして、党名入りでポスティングしています。目を疑いたくなる内容ばかりです。そして、今日の地元紙にも、自民党も地に落ちたなといえる類の広報が掲載されていました。有権者は笑っていると思います。
これらを見渡すと、自民党は政権末期に至り、焦りがあるばかりか、恥も外聞もなく政権にしがみつきたい一心の行為であるとしか言いようがありません。彼らのネガティブキャンペーンは、本質的に、強い立場にあるものが、弱い立場のものに対する「いじめ」構造に似通っており、この点、彼らに教育論やいじめなどの論議に参加する資格は全くないと言わねばならないと思います。
衆議院が解散して以降始まったこの種ネガティブキャンペーンに、良識的な有権者(女性)から、『民主党は、反論のビラは配布しないのですか』という電話が入りました。その際、『民主党は、こうした言い分一つひとつに反論は試みません。泥仕合を好まないからです。無視しています。ご理解ください』と、お伝えしました。
また、先日事務所にこのような投書が寄せられました。今の有権者の意思として象徴的ですので、(大分弁で)少し長文になりますが、敢えてご紹介します。
『わしは漁師じゃ。忘れやせんで、油が上がっち上がっち、何ともしようがねぇじ、与党の自民党も公明党も、何も助けちくれんじゃったこつじゃ。とうとう日本の漁師全員がストをしたことじゃ。そしち、こともあろうに油を国会で再値上げ!! それを今になっち「暮らしを守るのは自民党・生活を守るのは公明党ち、ぬけぬけと看板をかけちょる。民主党さん、どうか1人でも多くが当選しち、嘘を言わん政治をしちょくれ!! 頼むで!! わしらも頑張っち応援するからな!! 小沢さん頑張っちょくれ!! 」というもの。
見ている有権者は、ちゃんと見てくれている。生活がかかっている有権者はちゃんと解ってくれている。この漁師の投書にそのことが如実です。ネガティブキャンペーンに反論試み、今以上に有権者の政治への信頼を失うより、正々堂々と政策で選挙を戦うことこそ有権者は求めていると、改めて確信を持ちました。