小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

今日から仕事始めます

2011年04月30日 | 地方行政/議会
 今日から、仕事を始めます。3月31日に大分市議会議員を辞して以降、事実上無職の状態でした。職業を書くような書類がある場合は、県連幹事長ですから(無報酬ですが)「団体役員」とだけ書いていましたが、今日4月30日から正式に仕事を持つ事になりました。

 難しい、厳しい選挙が終わって早いもので三週間が経ちました。これまでに新人の説明会や会派の打合せ、そして、予算関連の事前説明などが幾度かありましたが、やはり、任期の開始日にならないと、やはり実感はわかないものです。

 選挙では、主に、3.11の東日本大震災を受けて、防災対策の強化や、「地域主権」改革について訴えてきました。もちろん、これまで大分市議会議員14年間で取り組んできた「街にぬくもり、くらしに安心」は、基本中の基本においています。

 ただ、大分市をはじめ基礎自治体で取り組むそれぞれの分野の政策論議のあり方と、全く同様という訳にはいかないとも考えており、各行政分野において、大分県と基礎自治体との役割分担をもっと明確にして取り組まねばと考えています。

 つまり、国、大分県及び基礎自治体は、対等という前提ではありますが、まだまだ国や県が「上部機関」であり、実態は、地方分権改革に関する法律の趣旨通りではありません。また、基礎自治体も国や県への依存体質というものがゼロではないと思います。

 一昨日の国会で、「地域主権」三法が成立したとの記事を目にしました。これは、これまで求められていた「国と地方の協議の場」を設ける事をしっかり書きこんでいるものであると同時に、これまで地方を縛っていた幾多の「規制改革」を盛り込んだものです。

 「義務付け」「枠付け」の完全な廃止とまではいきませんが、緩和がはかられ、例えば、道路建設では、国の示す「道路構造令」で全国画一的な道路建設を行わねばなりませんでしたが、これが地域の実情により工事が進められるなど、地方にはメリットです。

 こうなりますと、県や大分市など自治体独自の判断が重視される事になります。それを判断する議会の役割が最も要視されるのは当然です。これに関連し、大分県は、毎年約6000億円の予算がありますから、この使い道をしっかり監視しなければなりません。

 この監視と共に、県民の意見をどのように行政へ反映するかが重要ですし、明治44年から大分県が基礎自治体の「上部機関」として“君臨”していることにある意味で疑問をもっていますので、これについても政策“競”議のなかで論議したいと考えています。
 
 要は、国と県との二重行政解消と併せ、県と市町村との二重行政を見直す事、そのための「事業仕分け」は、大げさですが、基礎自治体に対し、さらに「分権」が進むよう、人材も財源もセットで移管できるものはないのか、時間をかけて手掛ける考えです。

 また、防災面でも様々な論議が開始されています。東日本の被災地へのお見舞いや、犠牲になられた方へ哀悼の意を表しつつ、今回の大震災を改めて大きな教訓とし、大分県の場合、①東海、②東南海、③南海、④日向灘沖地震への備えが、緊急課題で、重要です。

 この点に関しては、次回にしますが、いずれにしてもこれから30年以内に大きな地震が発生する確率が年々高くなることは間違いないらしいことから、行政依存ではなく、我々民間レベルから防災意識や危機管理意識の高揚に向けた取り組みを提起したいと思います。



何が問題なの?

2011年04月29日 | 民主党・選挙
 昨日の新聞各紙には、天皇皇后両陛下が被災された地方をご訪問され、被災された方々一人ひとりにお声をかけられるお姿が掲載されていました。自衛隊機によるご移動は、さぞお疲れの事と思いますが、両陛下もじっとしておれないお気持ちからなのでしょう。

 被災地の方々も両陛下の激励によって、さぞ元気づいた事だと思います。もっと早い時期にご訪問を希望されていたとのことですが、様々な事情の中でこの時期になったとか。でも、両陛下には、決してご無理なさらない様に願う気持ちは国民皆同じでしょう

 こうした皇室の動きと比較して誠に申し訳ありませんが、マスコミから見える政府及び、与野党の動きが誠に気がかりでなりません。これも新聞記事からしか見えない事柄ですが、鳩山さんや、小沢氏の名前が取り沙汰されたり、一体どうなっているのでしょう。

 政治家ですから、この国難の折、なにがしかの動きをするのは当然です。しかし、その中心的課題は、菅内閣に向いています。なぜこうした事が政局がらみでこの時期に取り上げられるのか、地方の関係者としては困惑しごくです。

 一体何が問題の?か、私は、菅総理の肩持つわけでも、味方でもありませんが、はっきりしてほしいと思います。突然、内閣の一員である議員の総理大臣を批判するブログ(ごとき)がマスコミに紹介されたり、不信任案の採決に加担するかどうかとの記事はあるが、事の本質を語る記事は全く見当たらないではないですか。

 マスコミで伝わる情報は、菅総理が首相ポストに執着し過ぎる、つまり、統一自治体選挙で振るわなかったことは、国民の菅内閣への不信任だから、総理を辞めるべきであるのに辞めない事に対する注文のようですね。

 ところが、これに民主党内からも60名位が集まって何かの動きを作ろうとしているとの報道があるのは、民主党の一員として合点がいきません。総理に問題があるとすれば、それを内部で真摯に協議して、一致させる努力を行うべきだと思います。

 一体何が問題なのか、地方には全く分からず、ただマスコミの報道にのみ踊らされることに、結果としてなっています。国会議員の皆さん!申すまでもない事ですが、前述の通り両陛下がご努力なさっている時、もっと総力を挙げていただけませんか。

 そして、与野党で協力して、「がんばろう日本」のスローガンの下で日本の地域を再興しようではありませんか。その先頭に立つのが国会議員の皆さんだと思います。有権者はそういう思いで、方々を選んでいるのですから、政局がらみの行動は慎んで下さい。

何か変ん?

2011年04月22日 | 政治・経済
 今年で第17回になるそうですが、統一自治体選挙が後半戦に入っています。大分県内では、大分市と別府市の市長選挙、別府市・中津市・宇佐市・日田市・津久見市・杵築市の6市議会と、九重町・玖珠町の2町議会、姫島村の村議会選挙が実施されています。

 この中で大きな関心を呼ぶのは、やはり何といっても大分市と別府市の市長選挙だと思いますが、とりわけ大分市長選挙は、現職の釘宮ばん氏に前県議会議長を務められた新人が挑戦という構図になっています。

 この大分市長選挙で、何とも理解しがたい現象が起こっています。私は、首長選挙に、国会や地方議会へ大きな影響力を持つ政党は、原則として関与すべきではないという考え方でいます。それは、これまでの大分県で苦い経験があるからです。

 よく、「二元代表制」ということを聞くことがありませんか。地方自治体は、首長も議員も選挙で選ばれます。国は、衆議院議員から内閣総理大臣が選出されますから、基本的にその仕組みが異なりますし、地方議会とは違います。それが「二元代表」制です。

 大分の苦い経験は、かつて県議会自民党が圧倒的な議員数を持ち、かつ知事も自民党推薦でとなれば、双方さながら「癒着」状態でとなり、本来の趣旨である議会の「チェック機能」たるや惨憺たるものになることは当然です。そんな例がかつていくつもありました。

 代表的なものとして、「香りの森」という施設をあげることができますが、紙数に限りがあるので、詳細は省きますが、これは典型的な例と言えなくもありません。つまり、政党が首長選挙に関与すれば、首長の政策に「NO」を言わなくなるということなのです。

 こういうことから、民主党大分県連は、今回の知事選にも市長選挙にも組織として関与(推薦など)していませんし、そのつもりもありません。しかし、大分市長選挙で自民党は、自民党を離党したといわれる市長候補を、自民党として丸抱え状態で選挙しています。

 それも大分市の街づくりを政策論争する市長選挙に、自民党参議院議員(女性)や自民党総務会長(女性衆議院議員)、さらに、これも何とも理解しがたいわけですが、福岡選出の元総理大臣まで大分市内に招へいし、街頭演説を行っています。

 それでも自民党推薦の候補者は、「市民党」を名乗っていますから、なんだかよくわかりません。これは、かつての自民党そのもの以上の選挙戦術だと思いますが、なぜ、この大分市長選挙にこれだけ国会議員が動員されるのかが、疑問の中心点です。

 よく見てみると、自民党の(一部の方々の)戦略は、この大分市長選挙を衆議院選挙(第一選挙区)の「代理選挙」にしたいとの思惑でしょうか。選挙区の範囲もほぼ同様で大分市内が対象です。今回の市長選挙でどれだけ支持を獲得できるか「試して」いる?のです。

 そのため、国政選挙でもないのに、国会議員を大量投入してやっているとなれば、大分市民・有権者は、ここでしっかり考えなければなりません。一方の現職釘宮ばん氏は、「大分の街づくりは、市長選びから」と訴えていますから、本当に国政選挙とは無縁ですね。

 それにしても、大分にこられた国会議員の皆さんも気の毒です。「大分市の街づくりは市長選びから」という「争点」とは、まったく無関係に来られたのですから、これはやはり、彼らにとって、国政選挙(衆議院議員選挙)の前哨戦なのでしょうね。何か変な選挙です。

 だから、是非今回も必ず投票所に足を運んでほしいと思います。そして、どの市長候補がこれからの大分のことを考えているか、判断して下さい。同時に、市議会議員の補欠選挙が行なわれています。早川和人候補を推薦します。ポスター掲示場をご覧下さい。


球(旧)友

2011年04月16日 | 遊び・友達
 以前、所属していた会社の野球部監督Mさんが、一旦定年退職したというので、かつてのチームメイトが集まって「送別会」をやりました。この宴会はもう一つ、私の選挙の「お祝い」を兼ねていましたが、久しぶりに集まった仲間で楽しく旧交を温めました。

 この野球部は、既に廃部となっていますが、20数年前全盛期の頃は、軟式野球連盟で「A」クラスに位置していたこともあり、社内外でかなりの高戦績を残しています。その頃の監督が退職ということで、ご本人のお人柄もあって球(旧)友が多く集まりました。

 廃部するとき、当時のチームメイトで「報球会」という名称をつけましが、聞くところによると、この報球会も26年目、ほぼ一年に一度は集まり、それぞれに仕事や私生活の「情報交換」していますが、今回は早く会社を退職した仲間2人も顔を見せてくれました。

 近況報告や思い出に残る試合模様に花が咲きましたが、「同じ釜の飯を食った仲間同士」という言葉が相応しいほどに、大いに盛り上がりました。目的を一つに練習を積み重ね、喜びも悔しさも共有できた仲間の有難さや良さを改めて感じることができたひと時でした。

 3~4年後には、「報球会」30周年記念ということで、会に所属していない前世代の先輩達にも声をかけて、盛大にやりたいということが言われていましたが、是非成功してほしいものです。

 この「報球会」に久しぶり参加のAさん(早期退職)から、思いかけず「ブログ見てますよ」と言われました。「ずいぶん更新してないからな」と答えましたが、これを機会にもっと速いペースで更新するようにしようかなと、もっか、猛反省中です。