小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

なにが一番大事か

2007年09月30日 | 社会
 少し専門分野のことになりますが、先日の朝刊(経済面)に「中小企業も“エコ”取得という記事がありました。
 ISO14000シリーズをはじめとする、環境マネージメントシステムの“地域版”ともいうべきものが静かなブームになっているとの記述でした。
 ご存知の方も多かろうが、ISO14000シリーズはイニシャルコストとして、認証を受けるときに一定の金額は必要であり、ランニングコストとしてもいくばくかのお金が必要となることから、中小企業ではその意思があったとしても、認証を請けにくい側面があるというものです。
 いくつか紹介をされていましたが、そのベースにはISOの国際認証があります。
 私も、これまで何度か市議会一般質問で市独自に環境マネージメントシステムを立案する必要があるのではないかと、問いかけてきました。しかし、いまのことろわが市では、この環境マネージメントシステムというものが、遠い国のお話のように思われており、いっこうに論議が進みません。

 ただ、今回こうして全国的にいくつかの例が示されましたので、これを基に、少し事前の準備を行い、改めて論議をしたいと思います。
 あわせて、わが市で取り組んでいる「エコオフィス運動」を更にグレードアップできるようにとも考えています。

 ところで、このところ地球環境問題が大きな論議を呼んでいますね。
 来年には、わが国で「洞爺湖サミット」が行なわれることから、今年の12月にインドネシアのバリで開催される、国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP13)で、日本も大きな役割を果たさなければならないという問題意識が、各方面に働いているのだと思います。

 地球温暖化の話題を改めて書くまでもないと思いますが、今日9月30日の報道に、全国で500万人が明日10月1日から、買い物するときに使う「レジ袋」を受け取らず、マイバック運動を展開するという記事が目を引きました。
 自治体の職員などにまず呼びかけると言う事のようでしたが、大変良いことだと思いました。

 統計では、レジ袋は年間300億枚が利用されており、最終的にはゴミ袋などとして燃やされています。
 この運動を一ヶ月間することにより、約1億枚のレジ袋を使わずに済み、その結果、四国地方全域の森林が吸収するCO2の量に匹敵するほどの二酸化炭素が削減できると言われてました。

 ちなみに、(財)家電製品協会が試算したデータによりますと、樹木(スギ)による二酸化炭素の吸収の力は、人間一人が呼吸により排出する二酸化炭素(年間約320㎏)に対し、23本が必要だと言われています。

 平均燃費10㎞/1ℓ(ガソリン)、年間走行距離10,000㎞で計算する、自家用乗用車1台kら排出される二酸化炭素(年間約2.300㎏)に対しては、160本のスギが必要。一所帯当たりの年間二酸化炭素排出量6,500㎏に対しては、なんと460本ものスギの木が必要だとされています。

 もちろん、スギの木の樹齢がどれほどかにも寄ることはいうまでもありませんが、あくまで平均的な数字は以上の通りです。
 しかし、一方で森林の減少も著しく、古い数字ではありますが、地球上の森林は1990年から1995年までの間に、5630万ha減少したといわれており、1年間に直すと、1130万haですから、日本の国土の約30%です。驚きます。
 地球上の森林が減少していることも、地球温暖化に一層の拍車をかけているといえましょう。

 そこで、明日から、一般社会では“下半期”に入りますね。年間の一つの区切りでもあることから、こういう運動を起こしては如何でしょうか。もちろん既に提案されていることだからご存知の方もいると思いますが、「めざせ!一人、一日、1㎏CO2削減」と言う運動です。
 例えば、お風呂のお湯を利用して体や頭を洗い、シャワーを使わない場合、371g、一方でシャワーの使用時間を一日1分短くする場合、74gCO2を削減できるといいますよ。
 買い物の際は、マイバックを持ち歩き、省包装の野菜を選ぶ場合、62g。
 ゴミの分別を徹底し、廃プラスチックをリサイクルする。52g。
 水筒を持ち歩き、ペットボトルに頼らない場合は、6g削減できるなど、いろいろあると思いますが、これらを一人でも多くの市民が実行することにより、地球温暖化傾向にストップをかけることができるというものです。

 これから、2050年までに、現在のCO2排出量から50%削減するという目標を、京都議定書以降の目標に掲げようとしている日本ですから、その日本に住む我々として、一人ひとりが一日に1㎏のCO2を削減することなど、着実に実行しない限り、単なる目標・スローガンに終わってしまいますよね。

 私はそれが心配です。  (9月30日)







高齢者の交通事故防止

2007年09月21日 | 社会
 今日から秋の全国交通安全運動が始まりました。期間は、今月の30日までです。今回の運動の基本は、高齢者の交通事故防止で、運動の重点は、①飲酒運転の根絶、②夕暮れ時と夜間の歩行中、自転車乗用中の交通事故防止、③後部座席を含むシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、などです。
 全国交通安全運動が開始される直前、大分県内で飲酒運転の一斉検問を行ったところ、何と三名もの酒気帯び運転者が検挙されたとの報道がありました。この報道を聞いていた時、周りにいた数人が、「あれだけ厳しくなっているのに、懲りない人たちやなぁ」と異口同音に言っていました。
 ちなみに、当然の事ではありますが、交通安全に関する日本の法律の中で、飲酒運転に関する法規がだんだん厳しくなっています。諸外国の中では、一度飲酒運転に類する違法行為で検挙、逮捕などされた場合、一生自動車の免許を取得できないと言う国もあるそうです。その訳は、「アルコールを飲んだら、感覚が麻痺するということを理解できない人間には、運転をさせること自体危険だから」ということだそうです。ほんの出来心では済まされないということですね。
 先日は、バイクの駐輪場の料金を払うのがもったいないからと、飲酒運転で帰宅している途中事故を起こし、一生を棒に振るほどの制裁を課された人がありましたが、そういう人を見るたびに、日本には(交通事故などに限らず)「誰も見ていないなら」「自分ひとりくらい」という錯覚に陥る“悪しき文化”があることを嘆きます。
 ところで、前述の通り秋の交通安全運動では、特にお年寄りの事故防止が大きなテーマですが、本年9月17日現在の交通事故発生状況をみてみますと、事故総数は4,985件(昨年同期-246件)。その中で、死亡41件(-1)負傷者6,554人(-368)となっています。また、驚くべきは事故総数の約45%強が、大分市内で発生しているということでした。
 昨年に比べ、事故件数も死者も負傷者も減少しているのがせめてもの救いですが、高齢者の割合が多い事が心配です。また、事故に遭遇する高齢者の大半が、地域の老人会などに参加していないと言われており、その為、交通安全の法規などを知る機会が少ないともいわれています。高齢者を事故から守るならば、日頃から周りの人たちが高齢者と交わる機会を増やすこと、そして、一つでも二つでも交通安全の注意事項を知らせることだと思います。
基本的なことではありますが、それができていないところに、事故多発の原因が隠されているのではないかと思います。 
もう一つ。毎朝自宅近くの交差点で、児童・生徒の安全確保のため黄色の帽子と緑の腕章をして立っていますが、大人の交通マナーの悪さに、驚きます。私も実際に車を運転している時は、あのような運転になっているのではないかと、一面反省するときがあります。
 児童や生徒は、歩行者用の信号が変わるまで、朝のいっ時も時間が惜しいのに待っていますから、信号がかわると特に児童は、一斉に飛び出そうとします。そこに、信号が赤になっても交差点内に進入し、右折しようとする(スピードを上げた)乗用車が来ると、勢いぶつかりそうになるときがあります。とても危険な状況が繰り返されています。
男女を問わず、年齢を問わず先を急ごうとするドライバーが、やはり、「自分くらいはいいだろう」と勝手に判断して、車を走らせるところを見かけますが、そんなことから、もう少し児童生徒の安全を大人が考えなければならないのではと、毎日思いながら、交差点に立っています。

人の振り見て我が振り直せ

2007年09月20日 | 家族
 「今のところ、毎年のように結婚式が続いているなぁ」とは、78歳になる母のぼやき。それもそのはず、自分の孫7人のうち4人(全員男子)までが4年連続で結婚し所帯を持ったからだ。「お蔭で貯金がいっこうに貯まらん」とも。
 先週の日曜日に、実姉の二男(28歳)が結婚式を挙げた。相手は同い年。それも何と、流行のチャペルで神父さんに導かれての挙式だった。最近は、随分変わった挙式もあるもんだと思っていたら、今は、これがトレンドと言うから、私も随分年をとったものだと感じた。また、そうした結婚式のための結婚式場があるというのだ。
 披露宴は、パーティーという感じで食事が運ばれてくる。しかし、挙式のあとのパーティーだけに、新郎方、新婦方の主賓挨拶は、セオリーどおりあった。これがまた、長くて長くて。スピーチする当の本人としては、何日も前から準備はしていたのだろうが、約90人の出席者を前にすると、自分の考えていた筋書き通りに話は進まない様子。結局それが話をまた長くしたようだ。
 私もよく、話が長いと言われる方だから、その気持ちは良くわかるが、如何にしても長すぎたことに、「人の振り見て我が振り直せ」とはよく言ったものだ、私の長話を聴いている人は、こんな気持ちになるんだなぁと自戒した次第である。
 ところで、最近は男女とも初婚年齢が上昇しているといわれていることをご存知だろうか。ある調査会社の調べによると、1954年(昭和29年)には、男性の平均初婚年齢は26.4歳、女性は23.6歳であったものが、2000年では、男性28.8歳、女性は、27歳になり男女とも約3年延びているのだそうだ。先日の挙式も、28歳の同い年だから、うなずける話だ。
 一方、初婚年齢が上昇するとともに、結婚しない男女の比率も高まっており、人口1000人に対し、一年間に結婚した人の割合を示す年次結婚率は、1955年には、8.0であったものが、2000年には、6.4に低下しているのだそうだ。
 これを見ても判るように、結婚についての意識は急激に変化しており、特に、年齢、男女によってその意識の変化の度合いが大きく違っているという。
 初婚年齢の上昇と結婚率の低下は、当然ながら一人の女性が生涯に産む子どもの数の低下をもたらしていることは、容易に想定でる。しかも、結婚して二人とも働き続けるとなれば、当然子どもを産む数も減らざるを得ず、いわゆる合計特殊出生率も1954年は、2.48人であったものが、現在はその約半分の1.29まで落ち込んでいる。
 また、若い男性の年収が少ないと結婚率が低いという、独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査結果もある。それを、25歳から29歳でみると、年収が500万円以上ある場合、半数以上が結婚している反面、パート・派遣など非正規雇用者の結婚率は、14.8%に留まっている。また、30歳から34歳の正社員の結婚率は、59.6%、自営業者は64.5%であるのに対し、非正規雇用者では、30.2%と半分以下。これをみると、晩婚化や非婚化は、若者の価値観だけの問題ではなく、就業形態の問題でもある事が実によく読み取れる。
 小泉内閣による規制緩和で、多面的な就業形態が認められるようになり、結果、こんなところにも、格差があらわれていることに驚いている。この就業形態の問題や、少なからずこれに影響受けていると分析できる少子化の問題も(子どもを産む産まないは、それぞれ夫婦間の問題ではあるが)一方で政治が解決しなければならない課題として、大きいものがあることを改めて考えさせられる。
 

お年寄りを大切に

2007年09月17日 | 社会
 今朝の新聞に日本の65歳以上の人口が、最多の2744万人との記載がありました。総人口の21.6%に達したと報じています。
 男女別では、男性1199万人(人口比、18.8%)女性1575万人(人口比、24.1%)で、このデーターでは、特に女性は、約4人に一人がお年寄りとなる計算です。
 80歳以上は、713万人で、初めて700万人を超えたそうです。
 大分市の場合はどうだろうか。総人口47万人のうち、15歳未満6万9534人(14.8%)65歳以上は、8万6541人(18.4%)で、既に高齢化社会といわれる領域に達しています。また、100歳以上は、90人(本年3月現在)で、これまでにない長寿の記録になっています。
 少し前になりますが、2000年まで経済企画庁長官をされていた、堺屋太一氏の著書で「高齢化大好機」という本を読んだことがあります。堺屋さんといえば、東京大学を卒業後、通産省(今の経済産業省)に入り、その後、執筆活動に入られ、歴史ものや日本経済の動向などを、独自のタッチで著書にされた方で有名ですが、2003年に著された本書には、「高齢化は大好機だ。とくに団塊の世代は、生産年齢のころ日本の経済を大きく成長させた実績がある。現役を退いたあとは、また、その消費動向が日本の景気を大きく左右する。したがって、高齢化大好機」といわれています。私も、この著書を読んで、大いに賛同するところがあることから、一般質問に引用したことがかつてありました。
 現在の日本の社会・経済動向の中で、少子化が進むことは、別の原因があることは明白ですが、少子化が進めば進むほど、人口動態に占める割合が少なく、高齢化が際立つという一面もある。なにも高齢化が著しいから、少子化が進んでいるわけではない。が、少子化・高齢化が一緒に語られることが多い。
 私も、堺屋太一さんの意見に賛成したいと思います。ただ、大事なことは、日本の政治が、例えばこの人口構成や人口動態というもの、つまり、日本の「社会構造」に長期的視点で的確に反応し、それに相応しい政策を打てないところに、今の社会の閉塞感があり、中央と地方との格差が生じる根源があるといえまいか。その大きな原因に、日本の政治が官僚主導に陥ってることを挙げたいし、地方政治は、文字通り「官」主導で、議会の形骸化が著しいところを挙げたいとも思います。
 今日は、敬老の日です。私は、戦前・戦後を通じ、この社会を形作った先輩諸氏に、老後は健康で不安のない毎日を送っていただけるような、そんな社会をこれからも作り続けなければならないと考えています。そのためには、いろいろな課題がありますが、ここ大分市では、釘宮市長が今力を入れられている①地域コミュティーの再生、②市民の健康づくり、③安心安全な街づくりの大きな柱の中が重要ですし、中でも特に「市民の健康づくり」を最重要課題に挙げたいと思っています。
 これから、ますます高齢化は進みますが、70歳になろうが、80歳になろうが、如何に年齢を重ねても、高齢者が(屋外屋内を問わず)元気で集え、楽しみを共有できる場所を確保すること、要は、寝たきりになったり、薬漬けの治療を受けたりというような状態にならないよう、生きがいを持って、日頃からの健康管理が行き届く社会でなければと考えています。
 そのためには、子どもの頃からの食へのこだわりと、生活習慣への配慮が欠かせないと思います。
 日頃仕事で忙しいみなさん!せっかくの国民の祝日です。せめて今日一日くらい、お年寄りを大切にする一日にしたいものですね。
 









資源プラの収集日が増えます!

2007年09月15日 | 社会
 市議会では、今日14日から一般質問が始まりました。
 かねてより予定していた発言を、今日の午前中に行ないました。事前にお知らせする時間がとれなかったので、このブログを見て頂いてた方以外は、インターネット中継に間に合わなかったかもしれませんね。
 今回は、提案されている議案に対して2項目4件、さらに地球温暖化対策を含む環境行政について、1項目4件の質問でした。
 その内容の一部ですが、環境行政の項目の中で、「資源プラの収集日が、二週間に一度しかないから、家の中で嵩張って困る。収集回数は増やせないの」という要望を多くの方から頂いていますので、率直にそのことを質問し、市役所清掃業務課で検討してもらいました。
 ただ、平成19年度、この4月から可燃ごみ、不燃ごみなどを12分別するようにしましたし、特に資源プラの収集は、民間業者による収集に切り替えましたので、年度途中の変更は難しく、また、地域別に配布している「ごみカレンダー」の記載も一年分を表示していることなどで、本年度中に収集回数を変更することは困難ということでした。
 しかし、市役所では真剣に検討を行なっているようで、「来年度に間に合うよう収集回数を見直しする予定」との答弁ももらいました。
 でも、気になるのが来年度までの約半年間、二週に一回の収集体制のもとで、依然としてごみステーションに出される「資源プラ」の袋に「可燃物」が混入していたり、汚損のひどい資源プラが混入していたら、業者は収集しませんから、収集日以後何日か、放置されることになります。その上、そのゴミ袋を猫や野良犬、カラスなどが食い散らかすならば、まだ問題は残りますね。
 今では、業者が収集できない内容物のゴミ袋があった場合、市役所の直営車が2~3日後には、すべて収集し「可燃ごみ」として焼却場に搬入することにしているそうです。それでは、何のための資源プラなどを分別するようになったのか、意義も半減ですね。
 要は、われわれ市民が、清掃業務課の示す「マニュアル」どおりに資源プラとして排出すれば何の問題もないのですが、それが守られていない、あるいは、それに気がついていない場合が問題なわけです。
 市内のある地域では、既に、資源プラの排出に際して、所帯名を書くよう申し合わせて実行している所もあると聞きましたので、市役所も、これにならって、氏名記入欄を刷り込んだ(有料の)収集袋の使用を開始するとか、所帯名が書ける資源プラ専用のシールを配布して、排出時には名前を書いてごみステーションに出すように、まずは地域を限定して試行実施してみてはどうかと、提案もしてみました。
 こうした提案については、プライバシーの問題もあると思うので「問題あり」と関心のある方は、是非、メール(kojimahideyuki@mail.goo.ne.jp)でご意見をお聞かせいただけると、今後の参考にしたいと思っています。が、いずれにしても、互いに迷惑が及ばないよう、モラルも確立していかねばならないのではないかと思っています。
 今回は、市議会の一般質問を通して、来年度には、懸案の資源プラの収集回数が増えることが、ほぼ確定したというお知らせを致しました。(2007.9.14)







 

安倍首相退陣劇

2007年09月14日 | 政治・経済
 最近、若い人たちの間で「あんたKYやなぁ」(大分弁で言うと)という言葉が流行しているそうですね。
 その心は、(その場の)「K]空気が「Y」読めない。ということらしい。
 昨日、退陣表明された自民党の安倍晋三氏にぴったりの表現と思いました。つまり、参議院選挙で、自ら「安倍晋三を選ぶか、小沢一郎を選ぶかの選挙です。」といっておきながら、自民党が歴史的敗北を喫したにも拘らず、延命を図ろうとした態度を思い起こすと、まさに、安倍さんは「KY」やったなぁと言ってしまいそうです。
 安倍氏が総理になった、丁度一年前、私は、この総理大臣は長く持たないと感じていました。だからといって、だれそれに、それを吹聴して回ったわけでもありませんが、それが的中してしまいました。今となっては、(自民党は敵ながら)惜しい人材をなくしてしまったなぁと感じます。
 ただ、これも人の人生、めぐり合わせと言うものは不思議なもので、あの小泉旋風と自民党小泉の人気・興奮冷めやらない時期に、まさに「棚ぼた」のごとく転がり込んできた首相の椅子を、これまた、(衆議院で2/3の議員数を誇る)自民党に有利な情勢のもとで、これを拒む者は、たれあるまい。
 でも、「同じ柳の下に泥鰌はいない」とは、世の中うまいことを言ったものですが、あれほどに高い支持率(一時80~90%あった)だった小泉人気とは裏腹に、なぜ、安倍首相の時期に、まとまって自民党の「膿」が出てしまったのだろうか。安倍氏も当初は、こうまでとは思っても見なかったことだろうけど、まだ若いだけにで、これといって実績もなかったこと、大臣の経験も、ましてや修羅場をくぐった経験もなかった若蔵だっただけに、極めて短命の総理で終わったことを、本人も「なぜ俺だけこうなんだ」と、病院のベットで嘆いていることでしょう。
 政治家として、ステージは違いすぎるものの、同年輩の者として、今回の彼の政権放り出し劇を、手放しで喜べないものがあるというのが、私の率直な感想ですね。
 これで、総選挙が近いと読む方もあろうが、どうでしょう。返って、これから選ばれるであろう新たな首相も、これだけ低迷している政権への支持率に、余計慎重にならざるを得ないことから、逆に遠のいたと見る節もあるようです。
 それだけに、わが民主党が、じっくりと腰をすえて着実に政権への道を全員野球で模索して欲しいものですね。ここで、民主党は「KY」やなぁと言われないようであってほしいですね。(2007.9.14)

大分市議会が始まりました

2007年09月13日 | 地方行政/議会
 前回のブログに書きましたとおり、9月10日から、平成19年第3回定例会(9月議会)が始まりました。
 今日まで、議案考案日ですから、本会議は休会でしたが、明日から本会議が再開され、24人の議員による一般質問が始まります。
 私は、一般質問初日の二番目(9月14日金曜日:10時30分ころから)に発言することとなりました。仕事に余裕がある場合は、是非、大分市役所のホームページにアクセスして、議会のページでインターネット中継をご覧下さい。画質はあまりよくありませんが、CATVがある場合は、OCTで中継されていると思います。
 是非ご覧下さい。また、ご意見・感想もいただければ幸いです

9月10日から9月議会が始まります

2007年09月03日 | 地方行政/議会
 秋の臨時国会開会と同日の9月10日から、大分市議会9月定例会が開会されます。これに先立ち、前の6月議会の報告会をにじが丘を中心に地元地域で開催しましたところ、多くの方に参加を戴きました。ありがとうございました。
 この中で、大変貴重なご意見を頂きましたので、こうしたご意見などを中心に、9月議会の質問・意見をまとめたいと考えています。
 9月議会の模様については、何かの機会に報告をさせていただきたいと思いますが、9月14日(金)18日(火)19日(水)の三日間は、一般質問(本会議)ですので、大分市のホームページから市議会のページをクリックしていただければ、その様子がインターネットでご覧いただけます。私の発言日が確定しましたら、事前にお知らせしたいと思います。

 ところで、現在行われている本会議の中継は、以前タブーとされていたことはご存知でしょうか。その主な理由は、一般質問を行う議員だけが映し出されるからに他なりません。不公平だと言うわけです。もちろん現在のように施設設備が整っていなかったことも一つの理由ではありますが、そうしたなか、都市規模が同等の自治体でも多く放映が導入され、市議会をオープンにする動きが顕著になり、かつ、私たちを含めて、放映できる環境整備を行うべき等、いろいろな論議を行った末、約二年半前からインターネットで放映できるようになり、一年前から、市内全域のCATVでも放映ができることとなりました。
 しかし、問題がないわけではありません。それは何かと言うと、今のところ過去の放映が記録保存されておらず、ライブ中継のみの放映になっているということです。つまり、事後、議員の質問内容を再放送で検証する事ができません。たとえば、質問の時間帯は忙しいので、あとで見たいと言う場合は、見ることができません。その訳は「議事録として正式に認められていない」とのこと。要するに議事録は「紙に記録」されたものとなっていることがネックになっていますが、他市でも記録保存されたものが、事後閲覧できるようにしてありますことから、大分市議会でもそれが可能になるよう、折に触れ論議をしていきたいと思っています。


  <9月議会会期は以下のとおりです>
  9月10日(月曜日)    開会(本会議)
    11日~13日     議案検討・考案日
    14日~19日     一般質問(本会議)土日祝を除く
    20日~25日     委員会審査(本会議休会)土日祝を除く
    26日(水曜日)    閉会(本会議)
    ※本会議は全てインターネット CATVの放映があります。
              

    







 

案の定一週間で・・・。

2007年09月03日 | 政治・経済
 案の定一週間で大臣の辞任と言うことになりました。これが自民党の体質ですかね。このような状況に至り心配するのは、またもや政治や政治家に対する不信感が助長されるということです。
 それにしても、今回の場合はあれだけ不祥事が起こっていたにもかかわらず、それより内容が酷い人材を登用したところに、問題があると思います。これらについては、やがて始まる臨時国会で、民主党執行部が(手薬煉を引いて待ち構えているでしょうが)対応する以外にありませんから、それに大いに期待したいと思います。
 ここで大切なことは、単にマスコミなどの論調に惑わされることなく、本質的、抜本的な解決を望みたいという事です。

 ところで、前回の私の意見の中に、「参議院選挙後、政治が動いている」と書きましたが、参議院で与野党逆転になったことで、いろいろな動きが出はじめていますね。今回の遠藤農水大臣や他の政務官の辞任などもそうですが、これらを見ていると、とりわけ国政の場で、日本の政治の透明度が高まりつつあると感じています。良いことだと思います。
 そこで肝心なのが、事にあたる代表格の民主党が(調子に乗らず)冷静に対応することだと思います。そのためでもありますが、民主党執行部も補強人事を行っていますから、余計に期待があつまりますし、私のような地方自治体議員が、民主党のノボリ旗一本立てて、早朝街灯宣伝を行っている際にも、通りがかりの市民から「政権をとって下さいよ」と言う趣旨の声がかかります。それだけ市民・有権者は、今の自公政治に疑問をもっているわけです。したがって、この民意をしっかり受け止め、これを大切にしながらこれからの動きを作る必要がありそうです。
 9月10日から臨時国会が始まれば、民主党を代表格とした野党の動きに注視し、期待も集まることになりますから、確かに動き出した日本の政治の近い将来への大いなる期待に反しないよう、常に、冷静な対応を求めたいと思います。

 おわりに・・・・・。
 何度でも言いたいことは、郵政解散による総選挙で、多数を占めた自民党への批判がこの参議院選挙で集まったとはいえ、その結果が、国の政治のありようをこれまでとは違う方向へ導こうとしています。それは、正に歴史的ともいえますし、文字通り一票の重さも証明しているということです。
 如何でしょうか。ご意見をお聞かせ下さい。

  2007.9.3
                      大分市議会議員 小 嶋 秀 行