◎ 本日のキャスト
大和ノブコ・・・「古本屋」主
先生・・・歌唱指導
他・・・5人の女性
レイコ・・・ 私
約束の時間が過ぎて、電車が発車しそう。
「レイコサン、ごめんなさい」
急いでノブコサンが駆け上ってきた階段、乗車してホッ!
「もう1人、いつもここから乗る人が居るのよ。今日はお休みかも」
幸いにも坐れて、彼女は、去年の秋から冬にかけてアフリカに行らした時の
写真をアルバムに。アフリカに居るキリンがサイが写っている。
「レッスンが終ったら、この写真を持って行く所があるのよ」
彼女に誘われて、初めて伺うレッスン会場。グランドピアノがある、バーのような
レッスン会場。ピアノの伴奏?先生ご夫婦と、三々五々集まるマダム達。
「はじめまして。本日は、拝聴させていただきます」
それでも、先生はプリントを私にも配られて、
「いっしょに歌ってください」
ピアノはナシ!何種類かのテープが、各曲にあわせてかけられる。早い話がカラオケ。
歌を歌わなくなって久しい私は、ぼそぼそと口ずさむ。ジャンルは3つ。大まかに
「歌謡曲・ポップス・シャンソン」あまり厳密じゃあない分け方。
歌うに当たっての注意事項が言われ、何回も繰り返す。
先生は、プロらしく、やはりとてもお上手。声もいい!
「10分休憩しましょう」
で、傍らには、バーカウンターのしつらえと、アルコールのビンが壁一面に。
みんなでコーヒーを注文。なぜかワインの白が注がれて、中のマダム2人の注文。
「それでは私も赤と、コーヒーを戴くわ」
揃う頃には、時間オーバーとなり、先生の許可の元に、ワイン片手の
レッスンに相成る始末。
20年前あたりから、なぜか声が出ない、音は狂う状態に陥り、その不愉快さに
一切の歌から遠ざかっていたけれど、小学生の後半から中学生にかけてシッカリ
声楽を勉強していたプライドの崩壊もあっての拒否も、アルコールの手助けも
あってか、ゲストだったはずもどこへやら。小さな声で、
「立って歌っていい?」て、お隣りの方へ。
「いいんじゃない」というその方の言葉に、
語るわ、歌うわの、熱唱になってしまって、
「済みませんでした」
の、平身低頭。なにが、聞かせていただくなものか状態になってしまった初お目見え。
こうなりゃ、やるっきゃない!よ。
「絶対に歌わない」の封をパチッと切ってしまったのよ。
カラオケなんか大嫌いだったけど、昔取りそこなった杵柄も、もういちど挑戦したら、
チャンと取れるようになるかも。
それより何より、
「ああ、気持ちよかったぁ~~~!」
ノブコサンとはその駅で別れて、遅れていらした大和にお住まいの女性と帰路へ。
油彩をなさる、かなりな読書家で、お料理が好きな3男児(成人)のお母様。
初お目見えで、ここまで共通点がある人に会ったなんて、ついぞなかったから、
嬉しい驚き。
ご一緒の時間は短く、お名前もお聞きすることもなく話は盛り上がり、
「今度、ノブコサンと3人で、1杯飲みながらお夕飯ご一緒にいかが?」
なんて、展開になって。ツマミは「尽きそうにない話題」なんて、極上品が
出そうな予感よ。
「私は、決してミーハーじゃないって自認してるんだけど、『らも』が死んだ時は
やりきれなくて、泣いちゃったのよ」と言う私に、
「『らも』が好きだなんて、お友達になれそうね」って。
浮世の生臭い話以外の話が語れるって、幸せ~。そう、まさにこれは、
こいつは春から縁起がええわいなあ~~~~~~!
の、初春のひとコマでした。
大和ノブコ・・・「古本屋」主
先生・・・歌唱指導
他・・・5人の女性
レイコ・・・ 私
約束の時間が過ぎて、電車が発車しそう。
「レイコサン、ごめんなさい」
急いでノブコサンが駆け上ってきた階段、乗車してホッ!
「もう1人、いつもここから乗る人が居るのよ。今日はお休みかも」
幸いにも坐れて、彼女は、去年の秋から冬にかけてアフリカに行らした時の
写真をアルバムに。アフリカに居るキリンがサイが写っている。
「レッスンが終ったら、この写真を持って行く所があるのよ」
彼女に誘われて、初めて伺うレッスン会場。グランドピアノがある、バーのような
レッスン会場。ピアノの伴奏?先生ご夫婦と、三々五々集まるマダム達。
「はじめまして。本日は、拝聴させていただきます」
それでも、先生はプリントを私にも配られて、
「いっしょに歌ってください」
ピアノはナシ!何種類かのテープが、各曲にあわせてかけられる。早い話がカラオケ。
歌を歌わなくなって久しい私は、ぼそぼそと口ずさむ。ジャンルは3つ。大まかに
「歌謡曲・ポップス・シャンソン」あまり厳密じゃあない分け方。
歌うに当たっての注意事項が言われ、何回も繰り返す。
先生は、プロらしく、やはりとてもお上手。声もいい!
「10分休憩しましょう」
で、傍らには、バーカウンターのしつらえと、アルコールのビンが壁一面に。
みんなでコーヒーを注文。なぜかワインの白が注がれて、中のマダム2人の注文。
「それでは私も赤と、コーヒーを戴くわ」
揃う頃には、時間オーバーとなり、先生の許可の元に、ワイン片手の
レッスンに相成る始末。
20年前あたりから、なぜか声が出ない、音は狂う状態に陥り、その不愉快さに
一切の歌から遠ざかっていたけれど、小学生の後半から中学生にかけてシッカリ
声楽を勉強していたプライドの崩壊もあっての拒否も、アルコールの手助けも
あってか、ゲストだったはずもどこへやら。小さな声で、
「立って歌っていい?」て、お隣りの方へ。
「いいんじゃない」というその方の言葉に、
語るわ、歌うわの、熱唱になってしまって、
「済みませんでした」
の、平身低頭。なにが、聞かせていただくなものか状態になってしまった初お目見え。
こうなりゃ、やるっきゃない!よ。
「絶対に歌わない」の封をパチッと切ってしまったのよ。
カラオケなんか大嫌いだったけど、昔取りそこなった杵柄も、もういちど挑戦したら、
チャンと取れるようになるかも。
それより何より、
「ああ、気持ちよかったぁ~~~!」
ノブコサンとはその駅で別れて、遅れていらした大和にお住まいの女性と帰路へ。
油彩をなさる、かなりな読書家で、お料理が好きな3男児(成人)のお母様。
初お目見えで、ここまで共通点がある人に会ったなんて、ついぞなかったから、
嬉しい驚き。
ご一緒の時間は短く、お名前もお聞きすることもなく話は盛り上がり、
「今度、ノブコサンと3人で、1杯飲みながらお夕飯ご一緒にいかが?」
なんて、展開になって。ツマミは「尽きそうにない話題」なんて、極上品が
出そうな予感よ。
「私は、決してミーハーじゃないって自認してるんだけど、『らも』が死んだ時は
やりきれなくて、泣いちゃったのよ」と言う私に、
「『らも』が好きだなんて、お友達になれそうね」って。
浮世の生臭い話以外の話が語れるって、幸せ~。そう、まさにこれは、
こいつは春から縁起がええわいなあ~~~~~~!
の、初春のひとコマでした。