体育すわり

「体育すわり」って、わかりますか？


よく学校で、集会のときとか床に座るときにすわる格好です。


では、問題です。


この「体育すわり」・・・・これは、身体にいいでしょうか？

答えは、あとで。



正しい姿勢を思い出してください。忘れた人のために復習です。（新しい読者の方は、是非覚えてくださいね。）


正座でも、いすに座るのでも、あぐらでも同じです。

身体を前に倒します。（床に手をついて支えます）お腹を前に出します。胸をはります。その形を維持しながらゆっくり身体を起こします。それで前にも後ろにも倒れないちょうどいいところで止めます。

読者のみなさん、この格好をやってみてください。


この格好だと、お腹を前に出しているので内臓の居場所が広がり内臓の働きが良くなります。更に胸を広げているので、肺が広がり空気がいっぱい吸えます。酸素が充分はいるので、疲労回復になります。


前にも後ろにも倒れない位置なので、腹筋も背筋もさほど力を入れる必要がないので、疲れません。


更に更に、この姿勢だと生理湾曲が無理なく保たれているので、身体に良いのです。


生理湾曲は、腰椎（腰の部分の背骨）が前方に曲がり、胸椎（胸の部分の背骨）で後方に曲がり、頸椎（首の部分）が前方に曲がっています。


背骨がじょきっとまっすぐだと、重力がもろに背骨にかかってしまい、椎間板がつぶれやすくなってしまうのです。
（これ以外にも、生理湾曲の意味がいろいろあるのでしょうが、勉強不足でよくわかりません）


ちなみに、この生理湾曲をしっかりつけるのが、頸椎枕です。頸椎枕は、ものすごく大事な、重要な意味のある枕なんです。



ちょっと脱線しましたが、体育座りにもどりましょう。

体育座りは、身体にいいでしょうか？


答えは、「ＮＯ」です。


なぜか？


体育座りをしてみてください。


腰椎（腰）は、後ろに曲がり（後ろに丸くなり）、胸もせまくなり、首も前に倒れて、生理湾曲が崩れます。この姿勢を続けていると、首がストレートネックに（首の前湾がくずれてまっすぐに）なってしまう。


生理湾曲がくずれると、身体にいろいろな障害が起こりやすくなります。



だから、学校で長時間体育座りをするというのは、ものすごく身体に良くないんです。


でも、学校現場にいた者として、体育すわりって、ものすごく便利なんですよね。
正座がいいんだけれど、ズックを履いているし、床が固いから、なかなかさせられません。


椅子を準備するのは、なかなか大変。椅子が無いことで、大人数の隊形変化がすぐできるんです。


でも、できるだけ、長時間の体育座りはさせないようにしなければいけませんね。


ちなみに、正しい　立ち方は・・・・


立って、ちょっと前屈みになりお尻を後ろに突き出すようにしてお腹を前にだします。そして、胸をはります。その形で、身体を起こします。

この形であれば、片足に体重をかけた状態でもいいです。


さて、少しは参考になりましたでしょうか？

前回の自己療法セミナーで勉強したことの還元でした。こういうことは、多くのみなさんに教えたいですね。また何かのセミナーなどに招いてくれないかしら。


自然形体療法は、身体の歪みを調整し全身の筋肉の緊張をとるので、全身の疲労回復ができます。全く無痛。大きなベッドで、ゆったりと気持ちの良い施術です。


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