木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

水瓶の確保を

2022年12月22日 05時27分15秒 | 耕作放棄地

農作業に水は必需品である。多くは降雨に頼るかと思うが、不足する場面も屡々生じることがある。どうやって確保するかが悩みの種だが、一般的には、①天水の貯蔵、②流水の導入、に結論づけられるかと思う。子狸も同様の手法で水を確保している。まず①だが、野小屋に雨樋を設置し真横に設置した「風呂桶」に天水が貯まるようにしている。約200リットル程が貯蔵可能かと。続いて②だが、水路からの水を畦道に埋め込んだ塩ビパイプで小さな「水瓶」へと導入している。最も排水の加減があるので耕地の近くにとはいかない。従って使い方は①が野菜への散布用に、②が収穫物の水洗い用にと使い分けている。

②の水瓶だが、土木工事で塩ビ管を埋め込み水の導入を図ったものだ。水路の近くに受け枡を設置、一端水を溜め込んでしかる後にパイプによって水瓶へと導入するようにしている。自然流水となるように、多少の傾斜をつけて設置したつもりだ。かれこれ10年以上になるかと思うが、うまく機能している。無論、仲間にも開放してるので、水汲みや洗い物へと賑やかだ。小さな、村の社交場かも知れない。

かくして水には割と恵まれている。水自体は、ご先祖様達によって設置された水路で数キロ上流の水越川から配水されている。水路の設置には多大な労力が必要だったかと思うが、ご先祖様達の尽力に感謝せざるを得ない。おかげで維持管理のメンテナンス位で水には不自由していない状況だ。メンテには地元に設置された水利組合があたっているが、無論、我々も構成メンバーの一員だ。仲間を代表して「長老」が各種の行事に参加してもらっている。

農家によっては水に恵まれない耕地も存在するだろう。降雨のみで対応出来れば万々歳だが、そうそう甘くも無い。やはり何らかの手法で水の貯蔵が必要かなと。ひとつの事例をご紹介しよう。「長老の工夫」だが、耕地が水路から遠いので導水は困難だ。畑の隅に風呂桶を設置しその周囲に傾斜を付けたビニール波板を立てかけている。つまり天水を逆雨傘で受け止め大量に確保するような手法だ。自然降雨よりも効果的に水の確保が可能かなと。

 

 

 

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