木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

お裾分け

2025年01月25日 05時15分18秒 | 耕作放棄地

作業中の長老から声がけがあった。何でも「数日間所用で農園に出向けない、師匠のミカン畑に設置してある捕獲罠をチェックしてくれないか」との要望であった。昨秋から、イノシシ軍団の襲撃と前後してアライグマと思える害獣がミカンを襲っているのだ。残り僅かとはいえ、むざむざ連中の荒しのままには出来ない。そこで長老が捕獲罠を設置し、対策に乗り出した次第。なかなか有能な害獣で、こちらの裏をかいてくる。正直、餌を取られっ放しで勝負は連敗中なのだ。

子狸が出向ける範囲で覗きます、と回答。実は害獣のみならず、野ネコを始めとした対象外動物が罠に掛かることも時折あるのだ。確認して選別し、場合によっては釈放しなければならない。師匠にも長老にもお世話になってる身、出来ることは引き受けようかと。そして思い出したのか、長老からはもう一声が。共同の野小屋(子狸的にはゲストハウス)にハッサクが置いてあるから持って帰りなさい・・・・・・と。実は12日が森の作業日であった。参加した仲間達が帰路立ち寄って置いていってくれたもののようだ。

共同の野小屋は連絡調整と憩いの場、此処をキーとして作業は動いていく。ところが子狸の位置からは駐車場へのルートを外れ反対方向となるので立ち寄ることは少ない。森からのお土産には全く気付かなかったのだ。作業日からは10日余り、まあハッサクなので賞味には支障ないかな。有り難く数個を頂戴した。我が家の山の神の大好物だ、謹んで進呈しようかと。

それにしても森の作業に従事した仲間達は疲れ切ってるかと思う。それなのに重いハッサクを運んでわざわざ立ち寄ってくれるとは。参加不能な我々の事を気遣い細やかな配慮を見せてくれる仲間達だ。鑑みて、確かに此処はニッポンだと実感せざるを得ない。DNAに組み込まれた特有の資質なのかも知れないですね。

 

 

 

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