ほぼ全員がサツマイモ栽培を続けているが、大きな目的は二つあるかなと。一つは蒸かしイモ、通例のパターンだ。そして残る一つが焼き芋である。最近はお好みの方々も増加傾向のようで、近隣のスーパー等でもほぼ通年販売されている。我が家でもお世話になっており、買い物ついでに焼き芋の購入とあいなり、山の神のご相伴に与っている。購入品はお手軽で食べやすいが、独特な雰囲気作りというか情緒には事欠いている。やはり畑や野山で自ら焼いて賞味したいのだ。
畑でも可能だが、焼き芋をするほどの火力には恵まれていない。何せ燃焼材が雑草や野菜類の残骸だ。白い煙を噴き上げてチョロチョロと燃えるのが関の山だろう。従って可能性があるのは森の作業日だ。山の中であれば伐採した樹木や切り払った小枝類が其処彼処に残っている。資材には不自由しないのだ。ただ山火事の発生だけは要注意だろう。カリフォルニア州の様に大型判山火事を引き起こして消火できなくなったら一大事だ。
サツマイモの収穫は一般的に10月が多い。芋はしばらく寝かせた方が甘みが増殖するようだ。聞くところによると、芋のデンプンがブドウ糖に変化するようで、ブドウ糖の持つ甘みなんだろう。地域によっては地中に穴蔵を設置し、定温で保存して甘みを増殖させた上で出荷するとか。
我々の置かれた環境ではそうした手法は困難だ。屋内での常温保存がせいぜいだろう。それでも寝かせることで甘みは増すから対処はしている。森の作業日に携行し、お楽しみの一環となすのも喜びなのだ。昨年秋の収穫は不作だった。やはり夏場の酷暑が響いたようで、収穫量は少なめ、お楽しみの頻度も限定されるのは致し方無いかと。
幼き頃の思い出に、落ち葉をかき集めての焼き芋作り・・・・・・・といった情景が存在するが、現在では不可能となってしまった。焚き火禁止令とも言える法制化が進み、山村でも焚き火の姿を見ることはほぼ無くなった。環境保全の趣旨は理解できるが、何とも寂しい限りだ。
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