水田とは水を用いて稲の栽培を行う耕地のことである。何を解りきった事をとお叱りを受けそうだが、この時期その水が水田から消えている。つまり田圃に稲はあれど水は無いのだ。不思議に思われる方もおありだろうが、「田圃の中干し」と呼ばれる正規の農作業なのだ。つまり水田から水を落とすことによって、以下のような一定の効果を狙っている。①土中に酸素を補給し根腐れを防ぐ、②根の活力を高める、③土中の有害ガス等を抜き取る、と言った風に説明されている。要は豊かな収穫を迎える為の定番的な農作業の一形態なのだ。シーズンがこの7月で、品種等により異なるが1週間から2週間程度実行される。
農園界隈でも田圃によるが、大半は「中干し作業」に入った模様だ。近くの田圃を覗いても水の姿は無い。無論、このまま収穫へと走るわけでは無く再び水の導入は図られる。そして9月頃、今度は収穫作業を見込んで本格的に水を落として仕舞うのだ。目的は稲刈りがしやすいように地面を固めることにある。
作業は簡単だ、導水門を閉め排水門を開けるだけ、単独行為での作業が可能なのだ。無論、植え込まれた稲はそのままの状態である。
田圃の中干しが始まると、夏の到来を実感する。ある意味、季節の到来を告げる伝統的な行事とも言えるかも。そういえば今週中にも「梅雨明け」かとも噂されている。小中学校も週末頃には夏休みに入るだろう。本格的な夏の到来だ。
稲も随分と大きくなって来た。もう2ヶ月半程もすると稲刈りだ。当地では10月の初旬がシーズンである。稲刈りを終え収穫の喜びと共に祝いの秋祭りへと突入する。秋祭りは10月第3の土日、この時期には全ての田圃で収穫が終わっているだろう。中干しの効果もまた実感出来るはずだ。
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