「シルクスイーツ」なる野菜が存在するそうな。主に関東以北で栽培されてる「サツマイモ」の1種で、開発されてまだ間もないようだ。調べてみると、10年ほど前に「春こがね」と「紅まさり」の品種を掛け合わせて開発された模様。北日本が主体のためか、当地ではほぼ馴染みがなかったのだ。いわば当地にとっては新品種とも言えるかも知れない。新しい物に食いつくのが速いのが、大きな特徴の御仁が「長老」だ。サツマイモはどうもなあ・・・・・・とか何とか宣っていたが、何時の間にか苗を入手して植え込んでいたみたい。彼は少量多品種派でもあるので、少しづつ多様な物に挑戦するようだ。今回もそうした彼の特徴が機能したのだろう。
少し遅めだが、快晴に恵まれてイモ掘りを始めたようだ。イモ畝から赤い大きめな姿が次々と飛び出してくる。数種類の品種を栽培してるので、品種単位で収穫するみたい。今回は「シルクスイーツ」が主体のようだ。「シルクスイーツ」とは名称のとおりで、絹のように滑らかく甘くて美味しい芋だとか何とか。どうや、食べ比べてみては・・・・・と勧められて1本頂戴してきた。子狸の好きな食べ方は「焼きイモ」で、とりわけ焚き火とのマッチングは風情もあって何とも言い難い。残念ながら焼き芋をするほどの条件が整ってなく、今回は諦めざるを得ない。持ち帰って山の神に蒸かしてもらおうかと思っている。
子狸もサツマイモ栽培では品種の選択で変遷したが、彼も又多様な品種を彷徨っているようだ。新たな品種に挑戦し続けているのかも知れない。特定の決まった品種を栽培し続ける・・・・・・といったスタイルもよろしいが、次々と新品種が開発されるので、食指が動くのは致し方無いのかも。しかも新品種ほど新たな美味が期待できそうで、挑戦の意欲も湧くのだろうかと思う。それにしても開発者の方々の苦労は並大抵では無いだろう。各地の「農林試験場」あたりがメインとなってるかと思うが、スタッフのご尽力に今後も期待を寄せたいと願っている。当初に挑戦した「ナルトキントキ」の品種など、既に古典的な存在となってしまったのではなかろうか。
秋深き、隣は何をする人ぞ・・・・・松尾芭蕉