名古屋骨董祭

昨日、行くつもりだったのですが、メガネが割れてしまったので、一日伸ばしの今日行ってきました。１２時３０分頃に会場入りしましたが、歩けないというほどでもなく、まずまずの人出という感じでしょうか。色々なものが出ていました。
さて、着物です。４枚１０００円の台に、丈の合うものは３つだけ。７００円にしてくれました。羽織と細い縞の長着とチェックの長着。羽織裏を出しているお店で茶の羽織を１０００円で購入。羽織いくつ持っていたっけ・・・。入り口近くのお店では、綿麻の絽と正絹の単を２枚で５０００円。勢いで購入しています。
良いもの（数千円以上）もたくさん出ていますが、私の範疇ではないので、レポートなしです。
着物の女性を１人と、夫婦で着物の方を見かけました。着物で行くと、羽織って丈を確かめにくいと思って、今日は普段着で行きました。
次は１２月９～１１日だそうです。

りかさん

梨木香歩／偕成社
くろにゃんこさんのブログに、「からくりからくさ」と「りかさん」のどちらが先にかかれたのか？という２つの本を読んだ人が抱くであろう疑問の調査結果が出ています（調査結果だけではなく、熱い記事がメインです）。
からくりからくさとの繋がりが出てくるたびにニヤニヤしながら読んでいました。雛人形たちのざわめきが、とても可愛らしく、顔がほころんできます。全編にわたる「空気の粒子が変化するさま」を感じると目が遠くなりました。アビゲイルが成仏する過程では鼻をすすりました。これ、全部電車の中です・・・。いいんです。心が揺さぶられました。私は所構わず、物語に浸りきって読めることを幸せに思います。
そして、ブログを通じて、同じように、いや、それ以上に涙しつつ、この物語を楽しまれた方を見つけ、より深い幸せを感じています。

ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウ

野口吉昭／PHP研究所

会社の研修の課題図書。ロジカルシンキングとは「わりやすさ！」のための体系だとして、３つの思考法、３つの基盤スキル、３つのツールを紹介している。
「わかりやすさ」のためにポイントを絞るのは良いのだが、なんでもかんでも３つという攻めかたをするので、自分のペースとは少し違ったようだ。
特に気になったのはゼロベース思考法とフレームワーク思考法。これは対立する考え方だ。だからこそ、それぞれの使い分けについて、もっとはっきりして欲しかった。
また、よく言われることに「モレ・ダブリのないこと」が上げられる。基盤スキルのストラクチャーはこれを実現するスキルとされている。ダブリのない軸を見つけることができれば良いが、そんな独立軸があるのだろうか？色々な要因は相互に関係していることが多い。この複雑さを整理することは必要だが、工学的にはその相互関係をも含めて扱う必要がある。ＱＦＤでの相互関係はこれを表すし、ブレイクスルーはこの相互関係（背反事象）を解決するというのがＴＲＩＺだ。
道具にはそれぞれ最適なドメインがあるのだから、それぞれ適したドメインで使えば良いのだろうが、この本を読んでいると、ドメインがはっきりしないのだ。
ちょい、いちゃもんぽくなってしまいました。反省。

青空の卵

坂木司／東京創元社

推理小説に興味はないのですが、こちらの紹介を見て、読む気になりました。
謎解きよりも、出てくる人物に好感が持てました。日頃、見ていないフリをしていた犯罪被害者や障害を持つ人、外国人との付き合いなど、身近なところからミステリの題材が取られています。
これを読んだ影響でしょう、地下鉄で重そうな荷物を持っている人に声をかけました。酔いもあったのでしょうが、優しい気持ちになれる本です。