時間の番人(2)

2015-12-08 21:11:33 | 童話
『よしっ、僕が時間を探しに行こう、時間を見つけに行こう。』僕はそう決めた。

『どこへ行くと見えるのかなぁ。時間はどんな形をしているのかなぁ。』

僕は、昨日と今日の境目は夜の12時なので、眠くてもがまんして起きていて、家の中で何が変わるのか、部屋中を見ていた。

だけれど、僕は寝てしまって、何が変わったのか分らなかった。

『残念だなぁ。今晩、もう一度12時まで起きていて、何が変わるのか見てみよう。』

そして、12時まで起きていたけれど、家の中は何も変わらなかった。

『家の中には、時間が変わるのは時計だけだなぁ。』

だけれど、12時まで家の外にいる事ができないので、他を探す事にした。