時間の番人(7)

2015-12-13 09:37:50 | 童話
そして、僕は緑色の道を歩いて行くと少し暗くなったが、続けて歩いて行くと明るくなって、僕の家に出て、時計が4時になっていた。

『遅いからオヤツを先に食べたわよ。』とお母さんが言った。

しばらくして、また時間の番人が居る所へ行く事ができた。

『ねぇ、時間の番人さん、10分後とか、1年後とか、未来の道はあるけれど、10分前とか、1年前とか、過去の道はないの?』
『未来はこれからだから、今の努力した結果が分り、もっと努力した時はこうなる、というように、いつでも行けるようになっているけれど、過去はもう過ぎてしまって、変えることができないので、過去には行けないんじゃ。』
『ふぅ~ん、分かった。また、ここに来られたら、僕ががんばった結果を教えてもらえるようにするよ。』

そして、僕は時々未来を見るために、時間の番人さんに会いに来ている。

おしまい