僕の元気君(3)

2015-12-26 11:26:03 | 童話
なんだ元気君、そこに居たの。
友達が会いたいと言っていたけれど、会えないのかなぁ。

えっ、会っても見えないし、声も聞こえないの。
やっぱり友達には見えないのか、残念だなぁ。

君は僕だけの元気君だから他の人には会っていても、見えないし声も聞こえないのだね。
見えるようになるのには、どうすればいいのかなあ。

そうだ、友達も友達だけの元気君ができるすればいいんだ。
それにはどうすればいいの?

ふぅ~ん、学校での勉強や宿題をちゃんとやるだけじゃなくて、年寄りや小さい子に親切にしていると元気君が来るんだね。

そうだね、元気君が僕の所に来るようになる前に、僕は年寄りの人に電車の座席を代わってあげたし、迷子の子を交番に連れて行ってあげたし、妹が転んでケガをした時に薬を塗ってバンソウコウを付けてあげたりしたね。

でも、みんなやっている事じゃないのかなぁ。
そうか、1回だけではなく、いつも、ずっとやっていないといけないんだね。
僕は電車やバスの中ではいつも席を代わってあげているよ。

よしっ、友達に教えてあげよう。
友達にも元気君が来るといいんだけれどね。