堤保有つれづれ日記

つれづれに感じること

普通救命講習

2009年07月11日 | 日記

 今、色々な所で普通救命講習が行われている。また、心肺停止で倒れた人がそばにいた人の機転で一命を取り留めたという話も聞く。
 救急車を呼んでも一定の時間はかかってしまう。救急車が到着するまでの僅かな時間に何をするかで、その人の命が左右される。
 普通救命講習はそのような場面に遭遇した時にだれでもできる技術を習得するためのものである。
 多くの人がそのような技術を心得ていれば、多く人のの命を救うことができる。

 人の脳は一定時間酸素が供給されないと死んでしまう。もし命が助かったとしても、植物人間になってしまう場合も多い。
 そこで行うのが心肺蘇生である。心肺蘇生は主にAED=自動体外式除細動器と胸骨圧迫です。倒れた人が心臓が停止し、呼吸をしていないことが分かった段階で、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始し、同時に、救急車を呼び、AEDを探す。AEDが手元に届いた段階で直ちに作動させ、何の反応もなければ、再び胸骨圧迫行う。この繰り返しが大事である。
 心肺蘇生は時間との戦いである。心肺停止から1分経過するごとに7~10パーセントづつ蘇生率は低下する。
 近頃は、公共施設をはじめとして民間の建物にもAEDが設置されるようになった。しかし、以外と理解されていない点は、AEDさえあれば心肺蘇生ができると誤解している人が多いということである。心肺蘇生はあくまで、AEDと心臓マッサージ(胸骨圧迫)がセットであるということである。そこで、普通救命講習が必要となる。

 その町に心肺蘇生の技術を持った人が多ければ、また、自信とほんの少しの勇気を持って応急手当てをできる人が多ければ、その街は安心安全な街といえよう。

 機会があれば、普通救命講習を受けることをお勧めします。