7月も終わり、私も68歳。
今年の天気は少しおかしい。「つゆ」とは、「梅雨」と書く、梅の実が実る頃しとしと降るのが、そのイメージに合う。ところが、今年は本来なら灼熱の太陽が降り注ぐ時なのに、曇り空が続き、鬱陶しい日が多い。梅雨明けしたのは九州や関東の一部である。異常気象の表れのひとつなのであろうか。
異常気象という現象の中で、言葉のことで気になることがある。或る旅の本を読んでいると、「温暖な気候」という言葉があった、普通使う言葉で、普段なら見過ごしてしまうのであろうが、近頃の天気が異常気象の表れであると思うと、「地球温暖化」という言葉に違和感を感じた。
言うまでもなく、地球の温暖化はけっして人類にとって心地よいものではない、「温暖」という言葉の持つイメージと現実はかけ離れたものであり、もっと適切な言葉はないものであろうか。