ひねくれ亭日常

散歩と徘徊が日常の独り言

鍋奉行ならぬ‟リンゴ奉行”

2020-12-23 14:55:43 | グルメ

今は何でも食品の鮮度は良いし味も良い。

半世紀前なんてかなり味が落ちてきても平気で食べてたもんだ。

まあだから年寄りは気にしないっちゅう事やね。

例えばリンゴ。リンゴは保存が効くし空腹もいやせる事から全国的に売れた。

時期になると大産地の青森からリンゴ専用の貨車が出た位だ。

その名もリンゴ列車。大きなリンゴ箱毎買う家も珍しくなかった。(我家は貧乏なのでそんな事は無い)

サザエさんの家も大きなリンゴ箱で購入する口でよくネタにされている。

今のリンゴ箱は段ボールだが当時は違う。がっしりとした木製で中には緩衝材としてもみ殻が詰まっていた。

もみ殻の中に手を突っ込んでリンゴを取り出していたのだ。

秋口に買ったリンゴは1~2ケ月そのまま保存されるが当然ふかふかになって来る。

所謂ボケるという状態だ。

そんなもん昔の子供達は何ともなかった。というよりもそんなリンゴが普通だったのだ。

親戚の家に遊びに行くと仏壇に供えてあったリンゴが剥かれて出される。

もうクッソぼけぼけのリンゴ、それでも食べていた。

今じゃ先ず農家の冷蔵庫が高性能で保存状態がすこぶる良い。

それが店頭に並ぶから結構ぱりぱりで美味しい。

しかしぱりぱりリンゴに慣れてしまうと贅沢になって、ふかつくと食べない奴がいる!!

うちの長女だ!

一口食べた瞬間に顔に露骨に出るからなあの‟リンゴ奉行”は。

リンゴは歯ごたえが大事。

そういえばリンゴをかじると歯ぐきから血が出ませんかってCMあったなあ。

今時リンゴ丸かじりする人っているのか?

欧米人ってあんまり皮剥かないんだよね、そのまま齧る人が多い。

大体リンゴそのものが小さいんだ日本製に比べると。硬いしねおまけに。

うちの‟リンゴ奉行”もあっちに行くと文句言わないかなあ?