こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

4月での遠望(その1)、浅間山、桐生にて(2022年)

2022-04-30 | 山を眺める

日午前中はこの時季にては珍しく霞がほとんどかかっていない展望日和であった。いつもの展望台(300 m)で眺めた、雪化粧がグラデーション模様の浅間山と新緑で覆われた里山は、この時季ならではのコンビネーションであった。

 

矢印左から、剣ヶ峰(2,281 m)、浅間山(2,580 m)、籠ノ登山(2,228 m)、そして湯の丸山(2,101 m)。

剣ヶ峰が雲に隠れているので、浅間山は富士山のような姿に見える。

 

浅間山と県内の市街地

矢印左から、妙義山(奇岩の山並み)、桐生市、浅間山。

浅間山は桐生市から真西の方向、群馬県と長野県の境に位置している。

 

浅間山の南には、八ヶ岳連峰、荒船山、群馬県西部の山が連なっている。

矢印左から、蓼科山(2,530 m)、荒船山(群馬県と長野県の境、1,423 m)、

高崎白衣大観音(42 m)、そして高崎市役所。

蓼科山は北八ヶ岳の最北端に位置するコニーデ型の火山であり、諏訪富士とも呼ばれている。

ここでは、山頂の雪化粧が目立つ。

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ちなみに、浅間山と紅葉の里山(2021年11月下旬)

 

 

4月30日、午前8−9時頃、桐生市(白葉峠)にて。撮影でのホワイトバランスは太陽光。

 

 

 


雨が止んで、新緑を眺めながら深呼吸、桐生川にて(2022年)

2022-04-28 | 桐生川・紅葉{桐生川)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスクをはずして深呼吸をしたいとの気分で早朝に近くの川沿いを散策する。こんな習慣が身に付いてから2年余りが過ぎた。動機は小さな束縛から逃れたいとの単純なものであったが、歩き始めてみると川沿いでの自然の多様な変化に気づいて、シャッターボタンを押すことが多くなった。今回アップした画像は先週後半に撮ったものである。

前夜からの強い雨が止むと、川沿いは霧で包まれた。そして、山並みから昇った朝日が辺りを照らし出すと、霧が去って若葉による彩りが目前に現れた。今月中旬までの枯れ葉模様が脳裏に焼きついていた当方にとって、山並み、中州、そして堤防での優しい色調の緑は自然からの至上の贈り物であった。

 

 


今年のツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)(2022年)

2022-04-26 | 

毎年のことながら、前年から見守ってきた花木が豊かな彩りの花を開くと、その美しさに魅せられるとともに深い安堵感を覚える。一作日から、庭のツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が和シャクならではの彩りを見せるようになった。

ツクシシャクナゲはツツジ科シャクナゲ亜種の常緑低木であるが、このものの分布は九州、四国南部、紀伊半島に限られている。育てているものは、接木の苗に由来するので園芸種ということになるが、自生種のもつ特質を失っていないだろうと、当方は想像している。

 

 

昨年秋にできて今冬の異常な寒さを堪えしのんできた蕾は、先日の異常な暑さに急がされて僅か三日間で膨らみ開いた

3日前の状態

 

花は優美な色合いを帯びている。それ故、ツクシシャクナゲの花は日本産シャクナゲのなかでもっとも美しいと言われることもある。お前はどう思うかと問われるならば、自生種を見たことがないのでと返答することにしている(苦笑)。

 

日差しを受けている花を逆光条件で眺めると、花の色合いと質感は手持ちのデジタルカメラではその表現力に不満を感じるほど魅力に満ちている。ともかく、レンズを向けていると、印象派の画人達の作品を前にしているような心境に陥る。

 

花のみならず、葉も美しい。葉の表面は無毛で光沢をもっている。裏面は赤褐色でありビロード状の毛で覆われている。

 

今日は、総花序型の花から花へと、マルハナバチが忙しく飛び廻っていた。

画像でのハチは体に花粉が付けながら花粉団子を抱いている。

 

体に花粉が付くと、マルハナバチは蜜を少しだけ吐き戻して、脚で体をぬぐって後ろ脚の平らなところに花粉を集めて団子をつくる(横山潤著、「今日からはじめる自然観察、ミツバチ?あれ、マルハナバチだ」)。

 

花と葉のコントラスト

 

 

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4月23ー26日、EOS 6D、EF 17-40 mm F4L、EF 100 mm F2.8L、ホワイトバランスは太陽光。

 

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今回は防除対策を慎重におこなったので花付きは良いが、かつて、花芽がベニモンアオリガの幼虫による食害を受けたため、翌年での花付きが良くなかったことがある。幼虫(大きさ 10-15 mm 程度)は5月から10月において発生し、秋に形成されるシャクナゲの花芽に侵入する。侵入を受けた花芽には穴があく(大部分は一箇所に)。結果として、食害を受けた花芽は枯死する。幼虫の行動は活発であるために、一晩で株全体の花芽が食害を受けて枯死した例もあると聞く。当方は昨年から予め登録農薬を花芽に散布して幼虫による食害を防いでいる。なお、ツツジやサツキの蕾や新芽も幼虫の食害を受ける。

 

 


朝霧と霧雲、前夜から降り続けた雨が止むと(2022年)

2022-04-23 | 朝景

前夜から日の出前まで降り続いていた雨が止むと、霧に包まれた山並みから朝日が昇り始めた。そして、光路に沿って霧が朝日に染まった。この光景にレンズを向けながら、当方は次第に幻想的な想像の世界に引き込まれた。

 

 

 

 

霧が晴れて、この時季にしては強い日差しが山並みを照らすと、再び霧雲が山腹の新緑を包み始めた。

 

 

そして、霧雲はある高さで漂い始めた。

 

強い日差しによって上空の空気が暖められて、大気温度の逆転層が生まれたであろう。

 

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ところで、昨日、気象庁が公開している全国観測値ランキング(最高気温)に当市が第二位としてリストアップされた。山に囲まれた市街地にある我が羽生の宿では、この暑さを室内において実感できなかったがである。今年は夏においても当市の名がランキングに登場するだろうか(苦笑)。

 

気象庁ホームページから引用

 

高い気温と朝までの雨に急がされたのであろか。庭でツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)が花を開き始めた。

 

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撮影、4月22日、早朝、撮影でのホワイトバランスは太陽光。

 


新葉が朝日を浴びて(2022年)

2022-04-20 | 

 

サクラソウ「南京小桜」(江戸時代の創り出された、現存する最古のサクラソウ園芸種)

 

キレンゲショウマ(黄蓮華升麻、キレンゲショウマ属の多年草)

耐寒性あり、僅かながらも株数が年々増えている。花のみならず葉が夏に発生するクロハウリムシによって食害を受ける。

 

キレンゲジョウマの花(昨年7月)

 

レンゲショウマ(蓮華升麻、レンゲショウマ属の多年草)

耐寒性である。葉の耐光性は高くない、夏の日差しで葉焼けが起こる。クロハウリムシによる食害は受けない。

 

レンゲショウマの花と蕾(昨年7月)

 

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市街地を囲む山並みにおいて、新緑が目立つようになった。

 

 

 

撮影、4月19日

 

 


4月の月、新緑の里山から満月間際の月が昇る(2022年)

2022-04-17 | 月、月光彩雲

昨日(16日)は満月間際の月が近くの山並みから昇った。ちなみに、今月の満月(望)は17日午前3時55分であった(群馬天文台HP)。望の8時間前であったが、そのときを思わせる明るい月と水面に映るその光は、暗闇に消えていない山並み、青空、そして川の水面とともに、再び味わってみたいたいような雰囲気を醸し出した。

 

山頂(250 m)から昇る月の輝きが水面に映るときを待って、桐生川にて(18時50分)

 

 

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「以下は時系列で」

 

新緑の衣をまといはじめた山頂から、月が昇る瞬間を待った(18時20分)

 

 

月が山頂から現れた(18時50分)、待ちくたびれた頃にであったが。

 

 

緩やかに流れる水面に映る月影(18時50分)

 

 

心を動かされ、思わず、呟く独り言「時よ止まれ!」 

 

 

数分後の場面から

 

昇ったばかりの月をクローズアップして(18時56分)

 

 

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16日夕刻から、桐生川中流域にて(桐生市)、月齢 14.9(正午)


桜咲く桐生川ダム湖(梅田湖)とその周辺にて(2022年4月)

2022-04-13 | 桐生川ダム湖

今週に入ってから4月中旬と思えないほど気温が高い状態が続いている。そのため、市街地を囲む山並みにおいても桜花の彩りはほとんど見えなくなった。しかし、市街地よりも高い位置にある桐生川ダム湖とその周辺では、桜花がまだ咲き誇っているような風景が見られる(11日)。

 

桐生川ダム湖にて(その1)

 

桐生川ダム湖にて(その2)

 

桐生川ダム湖にて(その3)

 

ダム湖周辺にて(その1)

 

ダム湖周辺にて(その2)

 

ダム湖周辺にて(その3)

道端で風が吹き抜ける瞬間を待つ。

 

ダム湖周辺にて(その4)

 

ダム湖上流にて(その1)、背景はミツマタの群生地である。

 

ダム湖上流にて(その2)

 

ダム湖上流にて(その3) 渓流の随所に釣り人、ヤマメを追っているのだろうか。

 

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11日午前、EF 70-200 mm F4L、開放絞り、ホワイトバランスは太陽光。

 

 

 


桜花で彩られた里山、城山(柄杓山、361 m、桐生市)(2022年4月)

2022-04-10 | 

昨日そして今日の高い気温で目覚めたのであろうか、急に周囲の山並みが萌葱色を帯びはじめた。さて、市街地では、ソメイヨシノの残花が目立つが、市街地のそばにある里山、城山(じょうやま)(別名、柄杓山(ひしゃく)、361 m)の山腹では桜花の彩りがまだ濃く残っている。里の花を一気に飛び散らした一作日の強い風にも耐えてである。

 

城山での彩りと堤防そばに葉桜(9日9時-10時、桐生川沿いにて)

 

 

ゆっくりと流れる雲に時季を感じて

 

 

ちなみに、数日前までは堤防のそばでソメイヨシノが満開の彩りを帯びていた。撮影したときは雨上がり直後であり、山腹で霧が発生することを期待した。しかし、風が強く吹きはじめて、当方が思い描いた構図は僅かな部分を除いて現れなかった。

撮影日、5日6時頃(朝日が山頂、山腹、次いで堤防を照らし出す時間帯)

 

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鳴神山(980 m)を背景とする、城山の展望スポットにて

 

 

 

 

鳴神山は花と展望の山である。この山では、今月から来月にかけてアカヤシオやカッコソウなどが咲く。

アカヤシオ(赤八潮、アケボノツツジの変種)では、優しい色の花が葉の展開に先がけて咲く(山頂やその付近の尾根にて)。カッコソウはサクラソウ科の多年草として鳴神山固有種である。右奥に写っている杉林の中に移植地が設けられている。

 

当地において、昨日(9日)の最高気温は24℃であった。本日のそれは27℃になるだろうとの予報が出されている。

 

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撮影において、ホワイトバランスは太陽光、PLフィルターの使用


ヒシカライト(菱唐糸、ツバキ)の開花

2022-04-02 | 

花が咲くと、その美しさに魅せられるとともにほっとした気分になる。このような花を数種類ほど、当方は小さな庭で育てている。さて、今週に入ってから、ヒシカライト(菱唐糸、ツバキ科)が花を開きはじめた。

菱唐糸は、江戸時代に関西地方で生みだされたツバキ園芸種の古典的名品である。あるフラワーセンターで、挿し木による小さな苗を購入したとき、冬に山から吹き下ろす冷たい北風に曝される環境で、はたして花が咲くまでに苗が育つだろうかと案じていた。

 

 

 

今年は、花の色合いが昨年のものよりも優しい。いつものことながら、我が身の感覚器(アナログシステム)で感じとっている花の色合いと質感を、デジタルシステムでどこまで再現できるだろうかと苦戦してみる。

 

菱唐糸との名は、花の形が菱形状であり唐糸咲きであることに由来する。唐糸咲き(椿)とは花芯のおしべ全体あるいは葯(花粉の入った袋)が小さな花びらに変形した咲きかたをしているものである(武田薬品工業・京都薬用植物園HPから)。

 

花びらでの花脈(導管に相当するもの)の形状と色合いも美しい。

菱唐糸は樹勢は強くないツバキと言われているが、花の数は年々増えている。今年は十数個の花が咲いている。

 

木漏れ日を浴びて

 

明日には開くだろうか

 

 

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ハウチハカエデの花

昨年末での強い剪定に耐えて花を開きはじめた。このものの生命力に感嘆する。

 

ネジバナ(捻子花、ラン科ネジバナ属の多年草)。今年も花茎が十本以上になることを期待して、葉の状態を毎日チェックしている。

 

この群れは植木鉢で他の植物とともに育てている。単独でネジバナを鉢で育てることは難しいと言われている。

 

 

4月2日朝、EF 100 mm F2.8L 、ワイトバランスは太陽光。