花が咲くと、その美しさに魅せられるとともにほっとした気分になる。このような花を数種類ほど、当方は小さな庭で育てている。さて、今週に入ってから、ヒシカライト(菱唐糸、ツバキ科)が花を開きはじめた。
菱唐糸は、江戸時代に関西地方で生みだされたツバキ園芸種の古典的名品である。あるフラワーセンターで、挿し木による小さな苗を購入したとき、冬に山から吹き下ろす冷たい北風に曝される環境で、はたして花が咲くまでに苗が育つだろうかと案じていた。
今年は、花の色合いが昨年のものよりも優しい。いつものことながら、我が身の感覚器(アナログシステム)で感じとっている花の色合いと質感を、デジタルシステムでどこまで再現できるだろうかと苦戦してみる。
菱唐糸との名は、花の形が菱形状であり唐糸咲きであることに由来する。唐糸咲き(椿)とは花芯のおしべ全体あるいは葯(花粉の入った袋)が小さな花びらに変形した咲きかたをしているものである(武田薬品工業・京都薬用植物園HPから)。
花びらでの花脈(導管に相当するもの)の形状と色合いも美しい。
菱唐糸は樹勢は強くないツバキと言われているが、花の数は年々増えている。今年は十数個の花が咲いている。
木漏れ日を浴びて
明日には開くだろうか
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ハウチハカエデの花
昨年末での強い剪定に耐えて花を開きはじめた。このものの生命力に感嘆する。
ネジバナ(捻子花、ラン科ネジバナ属の多年草)。今年も花茎が十本以上になることを期待して、葉の状態を毎日チェックしている。
この群れは植木鉢で他の植物とともに育てている。単独でネジバナを鉢で育てることは難しいと言われている。
4月2日朝、EF 100 mm F2.8L 、ワイトバランスは太陽光。
このツバキの花は太陽光の当たり方によって色合いと質感が大きく変化しますので、
ついついこのものに惹きつけられてしまいます。
確かに、自分で手入れをして育てた草木が花を開くと嬉しくなります。
ところで、チョウキチさんが先日アップされたギフチョウの活き活きとした姿と色彩は素晴らしいですね。
いつか、あのようなチョウにレンズを向けるチャンスが有ればと思っています。
コメントありがとうございました。