自分の思いはだれのもの
人の思いはだれのもの
地球の思いはだれのもの
宇宙の思いはだれのもの
おおいなるものの思いはだれのもの
だれのものでもない
でもでも
それぞれの真実は
そうなんだから
それぞれの真実なんだから
胸の痛みはますばかりだけど
それでも助けを求めたとき
むきあってくれる人がいること
それぞれが精一杯に生きていて
それでも 自分だけではどうにも抱きしめられないとき
必ず必ず 抱きしめてくれる人が いることを
亀は感じる
抱きしめられることが抱きしめること
抱きしめることが抱きしめられること
そんなふうに 感じられる 自分がいる
ありがとうの思いを すべてのひとではないけれど
まだまだすべての人ではないけれど
どうしようもなく錯綜するそれぞれの思いの真実のなかで
それがプロセス それが プロセスと うわごとのように
つぶやき続ける亀がいることをかくせない