自分の心は
今 一体 何に 立ち会っているのか
刻々変化する心の内外の事情
母の変わりゆく状態
父の時と同じような状況が見え隠れしだした
姉は実務班の長として動いてくれている
父の時は自分はまだ動けていた
そして自分なりに精いっぱいやったと思う
悔いはない
そして 今
今なのか
自分が全くといっていいほど動けないでいる
動かないでいる状況の中で
否応なく心は立ち会うことになる
自分が自分であるためには
どうしても人を必要とする
今 本当にそう思う 感じる
一人 荒野を歩いていくしかないと覚悟を決めて
歩いてきたけれど
その覚悟によってここまで生きてきたけれど
今回のいろんな出来ごと
それにまつわる自分の心の中の出来ごと
自分の今の容量を超えてしまっていて
垂れ流し状態になっている
何が垂れ流しになっているのか
自分とは何か
垂れ流されている自分とは何なのか
それは
それは
放射能
そんなふうに感じている
自分は放射能
その視点をその感覚を獲得しないと
自分の発する言葉は事実性に拮抗しない
それぞれの思いの真実に拮抗しない
自分がこのうつせみの世界では善でもあり悪でもあるということを
そして善でもなければ悪でもないということを
生身の言葉として 痛みとして 綴っていく
放射能は人間としての私である あなたである
人間がやってきたこと やっていくこと
全てが許されている
善も許されている 悪も許されている
起きてしまった出来ごと
日本においては 今最悪とも言える出来ごと
それは この命の地球がまともに受け止める必要を強いられる出来ごと
制御不能を 制御可能と思いなしてきた人間のプロセス
放射能を自分の中にくりこむ
自分は放射能でもあるとの自覚をしていく
そのことなしに自分の再生はない
放射能という事実を 現実を
自分の外側において うんぬんかんぬんする意識性に
亀は同調しない
もちろん現実的におきてしまった放射能封じ作業は必要
個の命を賭して関わりやり続けている人達の
思いやいかばかりであるかと思う
本当に本当に終息していくプロセスを経て欲しいと思う
賜り物の贈り物なのか
獲得したものなのか
さだかではないが
自由意思は人間に放射能をプレゼントした
生かすも殺すもお前次第だと そう宣告されている
おまえが放射能だと宣告されている
少なくとも亀は
自分が放射能だとそれくらいの視点がないと人間やってられない
科学技術は止められない つっぱしるしかない
発見された科学技術が平和のためだけに使われるわけではない
なんというか技術というのは
自分を守る武器になるし 自分を破壊する武器にもなる
なんども繰り返される共生の思想 思いを
亀はどこかで腑に落ちないでいる
それって自己都合じゃないの 人間中心なだけじゃないのっていう
思いがどうしてもある
大いなるものはなぜこのような意識のエネルギーのシステムを
なぜこのような命のエネルギーのシステムを
なぜこのような自然のエネルギーのシステムを創ったのか
