脳内出血で倒れる前の母と
倒れた後の母との繋がりを
なんとか みいだそうとして
つなげようとして いる いた 亀がいる
どんな 微妙な反応もみのがさないようにと
心して関わり続けている亀なのではあるが
母自身が新しく生まれ変わったのだと思える
母であるとか ないとか
一切合財の体験 記憶をちゃらにして 存在しているのだと
いう 思いになってきた
亀自身は自分のやりうる思い 動きの中で
これまでの母とのつながりが 母自身の中で
少しでも回復することを願い関わってきた
その願いは今の母には届かないし返ってこない
今ある母は赤ん坊のようであるし仏教的認識でいう諦念している
ひとのようでもある
命というものが
意識というものが
特に人間にとっては物理的な脳内活動によって支えられているところが大なので
人間にとって脳がダメージを受けるということは
生身の人間にとっては 意識的存在としての人間にとっては
ゆるがせの出来ない事態になってしまう
にも関わらず
亀はどこかで
自分の母であるとか 身近な人であるとかの思いをこえて
今 目の前にいるこの人は
まぎれもなく自分の母ではあるけれど
母はというか いまいるこの人は
そんなちっちゃな枠組みを超えて 生きて、在るということが
生身としてどんなふうに体験出来るのかということを
身をもって亀にみせてくれているのではないかと思える瞬間がある
これまでの すべてのつながりの記憶を喪失していると思われる今の母が
届けようとするメッセージ
母自身が意図している 意図していないにかかわらず
この世で 行きとし生けるものが
生身として 生きていること 在るということが
そのプロセスの中で どんなふうに展開していくのか
亀はみじろぎもせず凝視している
解釈は、理解はいかようにもできると思う
亀が到達した理解とは 思いとは
新しく生まれ変わった母
このバカ息子をバカ息子として認知していないであろう母を
亀の新しき母としてむかいいれる
亀にとって これまでとは全く様相の違うこの人を
亀の新しき かけがえのない母として 全面的に受け入れる
今のあなたが今の亀の母であることを 受け入れる
あなたはこれまでの自他を超えた意識を生き始めている
あなたの今ある生身に可能なかぎり寄り添い
あなたの今ある命を思いをまっとうしてほしいと願う亀がいる
亀の今流している涙が止まることはないけれど
涙流せている間は
笑えている間は
生きているのだもの
どんな命も
どんな存在も
奇跡なのだから
無数の奇跡的存在が
今として 在るのだから
きょうのは コメント要らないからごめんね
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