我が探神院の隣、永福寺跡の池が藻の異常繁殖で濁ってしまった。(写真上)
ここの水は奥山からの自然水を引いていたのだが、魚や生物を何も入れていなかったらしく、生態系が成り立っていなかったのがこうなった原因だ。
当局が重い腰を上げて清掃したは良いが、生態系を整えるまでの能は無いらしい。
我が家の横を流れる小川にもひと昔は蛍がいたのに、護岸工事で絶滅してしまった。
仕方ないので水の精霊召喚をするしかない。
土地祝ぎの歌で気休め程度に水を浄めてみた。
しばらく待って、やって来たのは羽虫一匹であった。
---きらきらと水鏡して蜉蝣は 己れの影を慕ひて舞ひぬ---
羽虫だか水の精の化身だかわからないがどうにも弱そうなので、ここは紅葉谷のラスボスである竜神様に水の浄化をお願いすべきだろう。
我が家と永福寺跡がある地は風水で言えば竜穴の地相で、昔は強力な竜がいたはずなのだ。
探神院の秘儀で竜穴の浄化、竜脈の活性化を祈ろう。
池上の遣水で浄瓶に御神酒を用意し、和歌の言霊で穢れを祓う。
八岐大蛇は酒で退治されたので竜神様も酔っ払わないか心配だが、まあ少量なら大丈夫だろう。
(古唐津浄瓶 江戸時代 探神院蔵)
霊験があったのかこの翌日には遣水に今年初めての赤蜻蛉が来ていた。
蜻蛉は英語で「ドラゴンフライ」だから竜の眷属でもある。
水質浄化は雨乞いのように直ぐに結果が出るものでも無いので、秋頃に池が復活してくれれば良い。
当局の対応を見ながら、気長に待つしか無い
---梅雨の廊走れば滑る犬の爪---
今年も猛暑らしいので、皆もそれぞれ処暑の行事や楽しみを見つけて欲しい。
©️甲士三郎