夜のカフェテラス ファン ゴッホ
こんな町や同じゴッホの「星月夜」の村に住みたいね。
ゴッホは技術的には下手だったかわりにイメージは強靭だった。
彼はレンブラントのような暗い時代から、一気に色と光溢れる明るい世界を作り上げた。
没後100年展のポスターの「ヴィンセント。君の見ていた美しい世界を、我々は100年経っても作れていない。」と言う賛辞にはジーンときた。
理想の町は探す物じゃなく、少しづつ作って行く物だ。
まずは自分の家と庭。
修学院離宮や詩仙堂、寂光院なんかが理想だけれど無理なので、茶室風の草庵で十分だ。
庭は適度に古びて荒れ果てた感じを出す。
絵本作家のターシャ テューダーのような庭も楽しい。
次に近くの散歩道。
小川があって小鳥の声に野の花、苔むした廃墟に可憐な巫女。
これは探神院の周囲に揃っている。
---黒蝶が眠りの粉を撒きし古都---
花見の社、紅葉狩の寺もある。
街中に出れば古書店と骨董店、気の利いたカフェが欲しい。
あとは暇を持て余した同好の士を探し出せば言う事は無い。
この位なら誰にでも理想の町は実現可能だろう。
---蒲公英やこんな画家でも住める町---
あえて贅沢を言えばオラが町のサッカーチームもあれば完璧だ。
鎌倉駅前のカフェ
©️甲士三郎