遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

丹鳴岳、フレ岳

2013年05月27日 | 登山:札幌近郊
平成25年5月18日(土) うす曇 丹鳴岳、フレ岳


今年は雪が多く残っているので、W田さんを誘って以前から行ってみたかった支笏湖の西側に位置する丹鳴岳とフレ岳に行ってきた。

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(フレ岳から軍艦のような丹鳴岳を眺める)

朝7時に美笛パーキングから林道を500mほど進んだ地点を出発、出だしはまったく雪がない林道を歩く。尾根に上がれば雪は大丈夫だろうとは思ってはいたが、心配なのは尾根への取り付きの箇所に雪があるかである。長い林道をひたすら歩き、標高500メートルを超えたあたりから雪が現れ始め少し安心する。

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(雪のまったくない黄金林道を行く)

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(標高500を超えて雪が現れる)

林道を歩いて1時間を少し過ぎたあたり、林道が大量のデブリのような雪の塊で塞がれていた。信じられないほどの雪塊の山となっていて、その中には倒木や土砂も混ざっている。その先を見るとまるで道路のように何もなくなったな沢があって、おそらくそこから流れ落ちてきたと思われるが、それにしても尋常な量でなく自然の力というものに戦慄を覚えた。

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(いかにも雪崩が起きそうな地形とは思えない、こんなの大量の雪がどんなふうに流れてきたのであろうか?)

そこを乗り越えて進むと林道終点にようやく到着、そこから尾根への取り付きである。雪が残っている箇所を選びながら尾根へでるとそこは完全な雪の世界、ワカンを持参したが締まった雪はツボ足で十分でだった。比較的分かりやすい尾根に沿って1時間半で丹鳴岳に到着。目の前には支笏湖が広がり、真正面には風不死岳、左手には恵庭岳、漁岳が、後ろを振り返ると羊蹄山、尻別岳、昆布岳、ルスツスキー場、白老岳、多峰古峰山、そして再び風不死岳、360度のパノラマが広がる。

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(羊蹄山と尻別岳、いい形をしている)

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(左から風不死岳、恵庭岳、漁岳方面)
 
まだまだ先もあるので長居せずにフレ岳に向けて出発する。フレ岳に行くためにはいちど北側の斜面を100メールほどコルまで降りて同じくらい登り返す。この北斜面は崖のように感じる急斜面となっていて、かなりビビリながら慎重に下降した。

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(丹鳴岳からフレ岳側への下降、先が見えないのでちょっと怖い)

フレ岳への最後の登りでは、樹木の生えていない広々とした急斜面に神経を使いながら尾根に回り込んで登っていった。尾根を登りきると広々とした台地のようになっていて、笹薮地帯を回りこんで山頂標識のあるフレ岳ピークに到着した。幻の沼と言われるフレ沼は周辺が融け始めていたが、まだ湖面が雪で覆われていた。その先には小漁岳が見える。

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(フレ沼、少し溶けかかっている)

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(下山を前に記念撮影のW田さん)

到着した頃から少し風が強くなってきたため、15分ほどの滞在で下山を開始した。下山のポイントは丹鳴岳の北西側斜面のトラバースである。上り返しのないように850の等高線に沿ってトラバースしたのだが、これがまた不思議と林道のように平らな箇所の連続で、途中深い沢もなくスキーでもOKというような理想的なルート取りができた。最後、登ってきたときのルートと合流した以降はその足跡を辿って林道まで降りた。

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(丹鳴岳北西斜面のトラバース、木もそんなに密集していない)

巨大デブリ地帯を越えて、長い長い林道をおしゃべりしながらひたすら歩く。いやになるくらい歩く。途中洞穴のようなところがあった。なんなんだろうと恐る恐る近づいてみると、工事業者の名前で立入禁止の看板があった。資材置き場なのだろうか?

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(謎の洞穴?山の斜面をくり抜いて作られている)

車止めに到着したのが15時30分、計画どおりの時間で下山完了した。8時間半かけて約20キロの行程を踏破、雪の少ない時期の春山登山の面白さを感じることができた山行だった。今回はヒアリハットするようなことは何もなかった。

〔コースタイム〕
車止め7:10 林道終点9:00 丹鳴岳10:30 フレ岳11:50 
フレ岳12:10 850C合流13:00 林道13:45 車止め15:30

(感想)
林道歩きが長いのが球に瑕ですが、スキーには丁度良い斜面がたくさんあり、また、帰りの林道もかなりの距離をスキーで降りることができるので、スノシューよりは山スキーに向いた山だと思います。次回はスキーでチャレンジしたいと思いました。(たかたか)



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