般若心経

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般若心経

2018-07-16 | Weblog
1918

 豪雨災害

 15日、真備町へ行ってきました。
14日から全国から大勢のボランティアの方々が来られています。

 今回、私たちのグループ5人が派遣されたのは、川辺地区の築100年以上という大きな農家でした。洪水のとき、ご主人は入院して家には70才過ぎの奥さんが一人だけいたそうで、2階まで浸水しそうになったため、屋根から泳いで松の木にたどり着き助けてもらったそうです。
翌日救援のため嫁いだ娘さんが駆けつけて来られたのですが、体調をくずし救急車で病院へ搬送されて現在入院中だそうです。
家の中は浸水当時のままでほとんど手がつけられていません。家財が散乱し、納戸は足の踏み場もなく、台所では大きな冷蔵庫が倒れています。土壁ですので、崩れて床は泥だらけになっています。
一切のものを廃棄するので、外に出して欲しいとのことでしたが、100年の生活が積み重ねられてきた場所です、機械的にすべてのものを考えることなく搬出してよいものかどうか心が痛みました。
 座敷の中にピアノがあり、座板が抜けて傾いていました。5人全員でかかってもびくともしません。近所では分解して運び出したと世話をしている町内の人が来て話していましたので、分解することにしました。ハンマーとバールで意外に簡単に分解することができました。ハンマーで叩く都度バァーンと弦が響きます。ピアノは娘さんが使っていたものでしょう、奥さんは作業を見守りやさしく笑っておられましたが、おそらく心の内では泣いておられたのではないかと思います。
 熱中症予防のため、7時30分受付のグループは作業が12時30分まででした。私たちのグループはもう少しできる余力はありましたが、勝手な行動をとるわけにはいかず、作業は次のグループに引き継ぐことにして引き上げました。