般若心経

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般若心経

2018-07-18 | Weblog
1919

 豪雨災害

 昨日の17日、真備町へ行ってきました。
 今回、私たちの2グループ計10人が派遣されたのは、箭田地区の民家でした。2階の床上まで浸水したそうです。一昨日までの作業で家財はすべて搬出されていました。今回の作業は流れてきた泥と崩れ落ちた壁土の搬出でした。
通路の泥は粘土質で踏み固められて乾いてコンクリートのようになっています。側溝を完全に埋めてしまっている泥は半乾きで羊羹のようです。部屋の中の壁土は水を十分に含んだままで、土のう袋に詰めると水が滴り落ちてきます。
積み重なっていた泥や壁土を取り除くと、床はきれいになりましたが、壁は中に組まれた竹がむき出しになり、天井からは板がぶらさがり、窓は泥で汚れ、元の様子を想像だにできません。
ここで普通に生活していた日常が瞬間にして断ち切られたのだと思うと、家のまわりのごみをひとりで少しずつ片付けているおばあさんに話しかける言葉が見つかりませんでした。
 世の中は常ならず、無常とか云われますが、無常という言葉ひとつで表現するにはあまりにも悲惨です。
 作業を終え、センターへ帰るバスの中から、土ぼこりにかすむ町、傾いた家屋、道路の横に山積みになった家財を見て、災害を受けなかった私たちが毎日を日常として暮らせることのありがたさを改めて感じました。


 一昨日熱中症で十数人のボランティアが手当てを受けたり、救急搬送されたそうです。昨日も暑く、ボランティアセンターは熱中症を大変心配して「20分作業をすれば10分休む」を確実に守るよう何度も注意していました。