庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

「玄鳥去」つばめ去る。。

2015-09-18 14:56:34 | 日記・エッセイ・コラム

二十四節気七十二候白露の末候は、「玄鳥去」つばめ去るです。

春先にやってきたつばめたちが、子育てを終えて、この頃から徐々に暖かい南
の国へと帰ってゆくころです。。

ほとんどの鳥達にとって、巣は子育てをするところで住むところではありません。

つばめも、雛が巣立ったあとは、集団で河原などをねぐらとして暮らしています、
そして、いつしかみんなで南の国へと渡っていきます。。。 ですが、来春になれ
ば巣をかけた同じ場所に、また戻ってくると言われています。 

再び春に帰ってくるまで、しばしの間お別れです・・・ 

夏に子育てをしていたつばめたちを見なくなったら、秋が深まってきた証拠です。

 落日の なかを燕の 帰るかな   ーーー与謝野蕪村ーーー

春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを感じさせて、秋の
夕暮れを情感込めてシンプルに表した、蕪村の句です。 

電線に止まる燕たち。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする