二十四節気七十二候白露の末候は、「玄鳥去」つばめ去るです。
春先にやってきたつばめたちが、子育てを終えて、この頃から徐々に暖かい南
の国へと帰ってゆくころです。。
ほとんどの鳥達にとって、巣は子育てをするところで住むところではありません。
つばめも、雛が巣立ったあとは、集団で河原などをねぐらとして暮らしています、
そして、いつしかみんなで南の国へと渡っていきます。。。 ですが、来春になれ
ば巣をかけた同じ場所に、また戻ってくると言われています。
再び春に帰ってくるまで、しばしの間お別れです・・・
夏に子育てをしていたつばめたちを見なくなったら、秋が深まってきた証拠です。
落日の なかを燕の 帰るかな ーーー与謝野蕪村ーーー
春にやってきたつばめが飛び去ってゆく様子に、侘びしさを感じさせて、秋の
夕暮れを情感込めてシンプルに表した、蕪村の句です。
電線に止まる燕たち。