久しぶりで冬の竹林の小径を歩いてみた。
周囲が色の少なくなった冬枯れの風景の中で
誰もいない竹林の小径は・・
爽やかな緑に包まれて、清々しい冬の凛とした
気が流れて・・
キリッと身心が引き締る気がして、とても心地よい。。
冬場は緑に包まれたこの竹林も・・
筍が生える春たけなわの頃になると・・
地中の筍に養分を取られてしまうため、古葉の色が
あせはじめて黄色みを帯びた褐色となりやがて落葉する。
この様子が草が枯れたり木々の紅葉に似ているところから、
「竹の秋」と呼ばれている。
反対に、木々が葉を落とし始める秋になると・・
春に筍だった若竹もりっぱな竹となり、親竹は夏に蓄えた養分で
葉を青々と茂らせることから、秋は「竹の春」と呼ばれている。
竹は春には「竹の秋」、秋には「竹の春」
なんだか天の邪鬼のようにも見えるが・・
竹は竹で自然のままに真っ直ぐに伸びて、強風や冬の積雪等
にもしなやかに耐えて、自分の時間を生きているとも云える。。
人もまた無理に周りの環境や時間に合わせなくても・・
竹の様にそれぞれが自分のペースで、自由にしなやかに生きて
いけたら、それが一番いいのだが。。