庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

竹林の小径~「竹の秋」と「竹の春」

2020-01-10 10:23:58 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりで冬の竹林の小径を歩いてみた。

周囲が色の少なくなった冬枯れの風景の中で

誰もいない竹林の小径は・・

爽やかな緑に包まれて、清々しい冬の凛とした
気が流れて・・

キリッと身心が引き締る気がして、とても心地よい。。

冬場は緑に包まれたこの竹林も・・

筍が生える春たけなわの頃になると・・

地中の筍に養分を取られてしまうため、古葉の色が
あせはじめて黄色みを帯びた褐色となりやがて落葉する。

この様子が草が枯れたり木々の紅葉に似ているところから、
竹の秋」と呼ばれている。

反対に、木々が葉を落とし始める秋になると・・

春に筍だった若竹もりっぱな竹となり、親竹は夏に蓄えた養分で
葉を青々と茂らせることから、秋は「竹の春」と呼ばれている。

竹は春には「竹の秋」、秋には「竹の春
なんだか天の邪鬼のようにも見えるが・・

竹は竹で自然のままに真っ直ぐに伸びて、強風や冬の積雪等
にもしなやかに耐えて、自分の時間を生きているとも云える。。

人もまた無理に周りの環境や時間に合わせなくても・・

竹の様にそれぞれが自分のペースで、自由にしなやかに生きて
いけたら、それが一番いいのだが。。

コメント
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